文字サイズ

教員紹介

近藤 久美子 教授

近藤 久美子 教授
  • 研究者名(フリガナ) 近藤 久美子(コンドウ クミコ)
  • 職 名教授
  • 専攻語アラビア語
  • 電子メールk-kondo.hmt[at]osaka-u.ac.jp

■ 外国語学部を目指す受験生の皆さんに

アラビア語は、アラビア文字を使う言語の中でも、むつかしいものとされています。発音も日本語や英語にはない子音ばかりで戸惑うこともあるでしょう。必ず原音を記憶するようにしてください。カタカナで覚えようとすると、全く違った語になってしまったりします。このあたりがむつかしいと言われますが、何度も繰り返し、無用に思えても繰り返し、正しい発音を口にして記憶することをお勧めします。文法はその次に学ばなければいけませんが、こちらも動詞の変化や単数・双数・複数形などに溜息が漏れるかもれません。ひとつの単語、ひとつのポーションにできるだけ多くの意味を盛り込もうとする知恵なのかも知れません。わかってあげてください。 

研究分野 アラビア語、アラブ文学、アラブ説話・伝承
キーワード アラビア語、ジャーヒリーヤ時代、アッバース朝、『アラビアン・ナイト』、説話・伝承学
研究テーマ

これまで『アラビアン・ナイト』を中心に、アラビア語の用法や物語に描かれる異類、伝承を研究してきました。気候・風土の異なるアラブの地独特の物語あり、東アジアの日本にも渡来した世界規模の伝播物語あり、この口承と書承の間を行き来して成立した一大物語への興味は尽きません。しかしながら、かんじんのアラブ地域では「魔物が出てくる子供向きの物語」と多くが思っているところが残念です。『丹後国風土記』の原典を読まずに、「浦島太郎」を助けた亀の動物報恩譚と理解している本邦の昔話への視点と共通しているのかも知れません。

代表的著作、論文等

『アラブの昔話』(翻訳、偕成社)、『アルファフリー1,2』(翻訳、平凡社東洋文庫)、「アッバース朝の潮流を生きた詩人・ディウビル・ブヌ・アリー」(論文)

所属学会、その他の研究活動等 日本航空機操縦士協会(自家用陸上単発機)、裏千家茶道(茶名・宗久)、日本国際動物救命救急協会ERT、FIRST RESPONDER、日本昔話学会、説話・伝承学会
担当授業 ●学部 アラビア語2、アラビア語14、アラブ文学講義、アラブ文学特別演習Ⅱ
●研究科目 アジア・アフリカ文化表彰論特別研究、アジア言語文化資源論Ⅷ