専攻語について

到達度評価制度とは

外国語学部では、専攻語教育に関して、2007年度より「到達度評価制度」を取り入れています。次ページから、25専攻語毎に1年次、2年次、3・4年次に分けて提示しています。その特徴は、以下のとおりです。

  • 言語学習の「聞き、話し、読み、書く」の4技能のうち、「話す」は「やりとり(対話)」と「表現(独話、発表等)」に分けて考え、計5項目として記述してあります。
  • 各専攻語の提供する専攻語教育において、何が目指されているのかを示してあります。
  • 目標の記載は、否定形を使わず「0できる」という能力表現(Can-do Statements)で記述してあります。
  • ここに記載されているのは、基本的に本学の専攻語プログラムをきちんと履修すれば長期留学をしなくても6割以上の受講生が到達できる目標と考えられています。
  • この到達度目標の枠組みは、欧州評議会が2001年に発表したCEFR(Common European Framework of Reference for Languages ヨーロッパ言語共通参照枠)を参照して2007年に作成され、2013年に本学外国語学部がめざす教育目標、枠組みに沿った形で全面改定を行い、内容をさらに充実させたものです。

自分の専攻語の目標を見定めて、自分の言語能力を技能別に把握しましょう。卒業時点での目標はもちろん、生涯にわたる自分の専攻語の到達目標を考えて、各段階で自分自身の納得する到達目標を立てましょう。そのような生涯学習の中の位置づけに基づき、学習目標や方法を主体的に考えて「自律的学習者autonomous learner」になりましょう。そのためにこの表を活用してください。

中国語

中国語学習を通じて、中国および中国語圏諸地域の言語、文化、社会についての高度な知識を得たいと考え、そのために深い探究心をもって問題にとりくみ、中国語や日本語(時には英語)で積極的に学習や研究の成果を発信することを目標とするような学生を求めています。

理解すること

到達度目標〔中国語専攻〕
専攻語科目(1年実習) 専攻語科目(2年実習) 専攻語科目(演習)
聞くこと
  • 教室における教師の指示(読め、書け、発音せよ...)の内容や、授業運営に関する情報(試験の方法、日時)などの要点を聞き取ることができる。
  • 語や文の意味に関する教員の説明が、限定された語彙と文型でもって、ゆっくり繰り返し話されたものであるなら、大意を推測することができる。
  • 教科書の題材に対する教師の説明(=フレームに関する文字的情報の援助がある説明)であれば、ゆっくり話してもらい、要点を繰り返してもらえば、大意を理解することができる。
  • 日常生活に関する話題で、標準的な発音によって話される個人的発話であれば、その内容を正確に理解することができる。
  • 標準語のナチュラルスピードで話されるテレビやラジオなどの放送は、キーワードを聞き取り、その大意を理解することができる。
読むこと
  • 辞書の助けを借りれば、口語的な文体で書かれた、小話や故事逸話などの大意を理解できる。
  • 辞書の助けを借り、時間をかければ、学習対象の言語が話される地域の文化や社会、時事問題について書かれた短い文章を理解できる。
  • 専門分野(歴史、経済、文学)の初歩的な文献の短い一節を、辞書の助けを借りつつ読み進め、断片的に理解することができる。
  • 日常生活に関する新聞記事やインターネット上の文章などは、基本的に辞書の助けを借りずに、その内容を正確に理解することができる。
  • 現代中国語で書かれた文章のうち専門的な内容のテクストは、辞書や工具書などの助けを借りて、その内容を正確に理解することができる。
  • テレビや映画などの画面にあらわれる中国語字幕を音声とほぼ同じスピードで読んで理解することができる。

表出

話す
こと
やりとり(会話への参加)
  • 日常的な話題(姓名、年齢、居住地、家族構成、日時、時間、距離、方向、数量、嗜好...)であれば、教員から出された単文レベルの質問に対し、単文レベルの1往復の受け答えができる。同様の質問を、他の学習者に対して行うことができ、その答えを理解することができる。
  • 特定の場面(教科書で既習の場面)であれば、話題に関連する複数の語彙や表現を使って、2-3往復の会話を続けられる。
  • 日常的な話題であれば、教員の助けを借りつつ、数往復の会話を続けられる
  • 教科書の題材についてのやや抽象的な質問に対し、自分の考えをまとめて答えることができる。
  • 日常生活における一般的な話題に関する会話であれば、会話の流れに沿って主な内容を正確につかみ、その話題に関して適切な応答をし、会話の展開をすることができる。
表現(一人で行う報告など)
  • 用意されたテンプレートに従って、事前に準備をすれば、簡単な自己紹介やそれに類する談話を構成することができる。

<特になし>

  • 日常的で一般的なテーマについて、個人的な考えや主張を即座に口頭で発表することができる。
  • 特定の専門的なテーマについて、事前に準備すれば、その内容について書面資料を作成し、口頭でプレゼンテーションすることができる。
書くこと
  • 辞書の助けを借り、時間をかければ、文法上のまちがいや表現の選択の不適切さはあるものの、自分や郷里や家族についての情報、日常の体験などについて、口語的な文体で、数文を連ねることができる。
  • 与えられた課題(教科書で取り上げた題材に対する感想など)に対して、辞書の助けを借りつつ、文法上の誤りや、不適切な表現の選択、不自然な文と文の連結は多く見られるものの、200字程度で、文章を書くことができる。
  • 日常的なテーマについて、口語的な文体によって、簡単なメモや手紙、メールなどの文章を書くことができる。
  • 専門的なテーマについて、辞書や工具書などの助けを借りて、卒業論文の概要など、まとまりのある一定量の文章を書くことができる。

その他

(1・2年次)目標言語圏又は日本で実施されている公式語学検定試験についての概要
(3・4年次)言語の応用力及び地域文化の専門的知識の習得

日本

■全般的なもの
中国語検定試験...等級式、「英検」的
■特定の分野
通訳案内士試験...1次試験は中国語以外に、日本の地理、歴史、経済、政治、文化などに関する試験もあり、2次試験は面接形式。

中国

■全般的なもの

  • 漢語水平考試(HSK)...世界42カ国で実施されている国際スタンダードの中国語能力試験。基礎、初中等、高等の3レベル。
  • 実用漢語水平認定考試(C.TEST)...初級、中上級の2レベル。

■特定の分野 ビジネス中国語検定試験(BCT)

※上記の試験はすべて日本で受験可能

  • 中華世界における言語、文学、社会、文化、経済、歴史などに関する情報を自ら探索調査し、情報を整理し、理解することができる。

朝鮮語

朝鮮・韓国の言語や文化、社会に関する専門的な知識を身につけたい人。 朝鮮語でコミュニケーションする能力を身につけたい人。 日本と朝鮮・韓国間の相互理解を深める架け橋になりたい人。 現地でも勉強してみたい人。

理解すること

到達度目標〔朝鮮語専攻〕
専攻語科目(1年実習) 専攻語科目(2年実習) 専攻語科目(演習)
聞くこと 相当レベル CEFR/A1

<授業で>

  • 明瞭にゆっくりと話されたら授業での課題や説明を理解できる。
  • 生活の基本的事柄の範囲であれば、説明を理解できる。

<朝鮮語圏で>

  • 挨拶やごく簡単な買い物などでよく使われる日常的表現と基本的な言い回しを聞き取れる。
相当レベル CEFR/A2

<授業で>

  • 明瞭に話されたら授業に関する課題や説明を理解できる。
  • 社会や文化の基本的事柄の範囲であれば、教員の説明や他の学生のプレゼンテーションを理解できる。

<朝鮮語圏で>

  • 個人や家族の情報、買い物、近所、仕事など自分に関係のある領域でよく使われる語彙や表現を理解することができる。
  • 生のメッセージやアナウンスの要点を聞き取るにはまだ困難が伴う。
相当レベル CEFR/B1~B2

<授業で>

  • ネイティヴの教員がかなり速いスピードで話しても、ほぼ問題なく理解できる。
  • 未知の内容に関する事柄であっても、教師の説明や他の学生のプレゼンテーションを理解できる。

<朝鮮語圏で>

  • 標準語の普通のスピードで話されるテレビやラジオのニュースをほぼ問題なく聞き取ることができる。
読むこと 相当レベル CEFR/A1

<授業・朝鮮語圏で>

  • 初級の教科書用に編集された簡単なテクストなら、辞書を用いて理解できる。
  • 生のテクストのうち、朝鮮語の固有語が多く用いられた情緒的文章は、ごく簡単なものなら、誤解は多くとも、辞書を用いてゆっくり時間をかければ理解できる。
  • 生のテクストのうち、漢字語が多く用いられた論理的文章は、辞書を用いて理解できる。
相当レベル CEFR/A2

<授業・朝鮮語圏で>

  • 短い簡単な具体的テーマについてのテクストならその場で理解できる。
  • 辞書を用いて時間をかければ、やや複雑なテーマについての文章を理解できる。
  • 広告やパンフレット、メニュー、予定表のような具体的なテクストなら、その場で必要な情報を取り出すことができる。
  • 簡単で短い個人的な手紙や説明文を理解できる。 小説など文学的文章を読むにはまだ困難が伴う
相当レベル CEFR/B1~B2

<授業・朝鮮語圏で>

  • 辞書を用いずに、新聞や雑誌などの長い複雑なテーマについての論理的な文章を読むことができ、その内容をほぼ正確に理解することができる。
  • 辞書を用いれば小説などの現代朝鮮語で書かれた文学的文章を理解することができる。

表出

話す
こと
やりとり(会話への参加) 相当レベル CEFR/A1

<授業・朝鮮語圏で>

  • 教員がゆっくり話し、繰り返しや言い換えをし、また自分が表現するときに助けを出してくれるなら、必要に迫られた事柄やごく身近な話題について、過去と未来のことも含めて、簡単なやり取りをすることができる。
相当レベル CEFR/A2

<授業で>

  • 教員のリードがあれば、日常生活についての身近な話題や活動、あるいは教科書の内容について、なんとか会話を続けられる。

<朝鮮語圏で>

  • 通常の会話を続けていくだけの聴き取り力はまだないが、相手のリードによって日常生活の具体的なテーマや場面についてはやり取りをすることができる。
相当レベル CEFR/B2~C1

<授業で>

  • ネイティヴの教員による会話の授業などで、積極的に議論に参加し、複雑な話題に関しても詳しく論ずることができる。

<朝鮮語圏で>

  • 旅行中に起きるたいていの状況にちゃんと対処することができる。
  • 母語話者と通常の会話を行うことができ、日常生活を支障なく送ることができる。
表現(一人で行う報告など) 相当レベル CEFR/A1

<授業・朝鮮語圏で>

  • 自分の住んでいる所や町、知っている人たちについて、簡単な語句や文を使って説明できる。
  • 自分の大学生活や日常生活の大まかな事柄については、過去と未来のことも含めて、なんとか伝えることができる。時間をかけて準備すれば小さいプレゼンテーションをすることもできる。
相当レベル CEFR/A2

<授業・朝鮮語圏で>

  • 家族、周囲の人々、居住条件、学歴、職歴などについて、簡単な一連の語句・イディオム・文などを使って説明できる。
  • 十分準備時間があれば、関心を持つテーマについて、短いプレゼンテーションを用意し行うことができる。
相当レベル CEFR/B2~C1

<授業・朝鮮語圏で>

  • 日常的で一般的なこと、あるいは自分が興味を持っている分野に関しては、個人的な考えや主張を的確に発表することができる。
  • 十分準備時間があれば、関心を持つテーマについて、長いプレゼンテーションを用意し行うことができる。
書くこと 相当レベル CEFR/A1

<授業・朝鮮語圏で>

  • 自分の趣味、関心事、週末や休暇中の出来事などに関してなら、十分の時間をかければ、文法的誤りが多くても、短い説明文や報告文を書くことができる。
相当レベル CEFR/A2

<授業で>

  • 簡単な内容については、文法的誤りやテクスト構造上の不適切さはあっても、その場で簡単な報告を書くことができる。
  • 時間をかければ、教科書やビデオの内容要約を書くことができる。

<朝鮮語圏で>

  • 簡単な事柄についての短いメモやメッセージ、あるいは礼状などの個人的な手紙を書くことができる。
相当レベル CEFR/B2~C1

<授業・朝鮮語圏で>

  • 関心のあるテーマに関して、辞書を用いて、適切な構成で、長い報告や随筆などの文章を書くことができる。
  • 複雑な内容の手紙を、適切な待遇表現を用いて書くことができる。

その他

(1・2年次)目標言語圏又は日本で実施されている公式語学検定試験についての概要
(3・4年次)言語の応用力及び地域文化の専門的知識の習得
  1. 「ハングル」能力検定:日本の「ハングル」能力検定協会が実施、全7段階
    http://www.hangul.or.jp/
  2. 韓国語能力試験:大韓民国政府韓国教育財団が実施、全6段階
    http://www.kref.or.jp
  3. 韓国語能力検定:大韓民国のハングル学会が実施、2種類の試験を実施
    http://www.klpt.jp
  • 朝鮮の言語、文学、歴史、文化、政治、経済について深い知識を習得し、自分の専門とする分野について文献や資料を読みこなし、卒業論文を作成することができる。
  • 朝鮮語母語話者と接するときに、適切な言語行動を取ることができる。また、日本語話者と朝鮮語話者間の通訳・仲介を速度は遅くとも適切におこなうことができる。

モンゴル語

モンゴルの言語と文化に強い関心を持ち、モンゴル語を習得してモンゴルの異文化の多様性を積極的に学ぼうとする明確な目的をもった情熱ある人を求めます。

理解すること

到達度目標〔モンゴル語専攻〕
専攻語科目(1年実習) 専攻語科目(2年実習) 専攻語科目(演習)
聞くこと 相当レベル CEFR/A1

<授業で>

  • 明瞭にゆっくりと話されたら授業での課題や説明を理解することができる。
  • 教室での教員のアナウンスや自己紹介を聞き取ることができる。
相当レベル CEFR/A2~B1

<授業で>

  • 明瞭に話されたら、私的領域、公的領域、職業領域、教育領域における簡単な会話を聞き取ることができる。
  • 社会や文化の基本的事柄の範囲であれば、教員の説明を理解できる
相当レベル CEFR/B1~B2
  • 3年次には、モンゴルの言語・文学・文化・歴史・政治・経済についての概要について、聞き取ることができる。
  • 4年次には、さらに自分の卒論のテーマに関する専門的な内容について、ネイティブスピーカーから聞き取ることができる。
読むこと 相当レベル CEFR/A1

<授業で>

  • キリル文字の文章について
    私的領域と教育領域の会話や独話について、辞書を用いて理解できる。
  • モンゴル文字の文章について
    私的領域におけるモンゴル語文について、単語を1つずつローマ字転写、キリル文字への変換、日本語の意味が理解できる。
相当レベル CEFR/A2~B1

<授業で>

  • キリル文字の文章について
    私的領域、公的領域、職業領域、教育領域における複雑でないテクストなら、読んですぐ理解できる。
  • モンゴル文字の文章について
    私的領域、公的領域、職業領域、教育領域における単純なテクストなら、ローマ字転写、キリル文字への変換後、日本語訳ができる。
相当レベル CEFR/B1~C1
  • 3年次には、モンゴルの言語・文学・文化・歴史・政治・経済についての概要について、専門書を読むことができる。
  • 4年次には、さらに自分の卒論のテーマに関する専門的な内容について、原書を読み、批評ができる。

表出

話す
こと
やりとり(会話への参加) 相当レベル CEFR/A1

<授業で>

  • 私的領域と教育領域において、教員がゆっくり話し、繰り返しや言い返しをし、また自分が表現するときに助けを出してくれるなら、過去と未来のことも含めて、簡単なやり取りをすることができる。
相当レベル CEFR/A2

<授業で>

  • 教師のリードがあれば、私的領域や公的領域、職業領域、教育領域において、日常生活についての身近な話題や活動、自分の意見を述べたり、他人の意見を理解することができる。あるいは教科書の内容について、なんとか会話を続けることができる。
相当レベル CEFR/B1~B2
  • 3年次には、モンゴルの言語・文学・文化・歴史・政治・経済についての概要について、ネイティブスピーカーに質問し、その答えを理解し、やりとりすることができる。
  • 4年次には、自分の卒論について説明し、ネイティブスピーカーと議論することができる。
表現(一人で行う報告など) 相当レベル CEFR/A1

<授業で>

  • 私的領域において、自己紹介、家族の紹介、自分の住んでいる所や町、知っている人たちについて、簡単な語句や文を使って説明できる。
  • 教育領域において、自分の大学生活や日常生活の大まかな事柄については、過去と未来のことも含めて、なんとか伝えることができる。
相当レベル CEFR/A2~B1

<授業で>

  • 私的領域、公的領域、職業領域、教育領域において、家族、周囲の人々、居住条件、学歴、職歴などについて、簡単な一連の語句・イディオム・文などを使って説明できる。
相当レベル CEFR/B1~B2
  • 3年次には、モンゴルの言語・文学・文化・歴史・政治・経済についての概要の中から、自分でテーマを絞り、報告することができる。
  • 4年次には、自分の問題意識から組み立てた卒業論文の内容について報告することができる。
書くこと 相当レベル CEFR/A1

<授業で>

  • 私的領域や教育領域において、自分の趣味・関心事、週末や休暇中の出来事などに関してなら、十分時間をかければ、文法的誤りが多くても、短い説明文や報告文を書くことができる。
相当レベル CEFR/A2~B1

<授業で>

  • 私的領域、公的領域、商業領域、教育領域において、文法的誤りやテクスト構造上の不適切さはあっても、その場で簡単な報告を書くことができる。
  • 十分時間をかければ、教科書の内容の要約を書くことができる。
相当レベル CEFR/B1~B2
  • 3年次には、モンゴルの言語・文学・文化・歴史・政治・経済についての概要の中から、自分でテーマを絞り、書くことができる。
  • 4年次には、自分の問題意識から組み立てた卒業論文の要約を書くことができる。

その他

(1・2年次)目標言語圏又は日本で実施されている公式語学検定試験についての概要
(3・4年次)言語の応用力及び地域文化の専門的知識の習得

公式語学検定試験は行われていないので、特に記述する事柄はない。

インドネシア語

新しい世界への限りない関心を抱き、知らなかったことを知る喜びを求める若者にとって、大きくて深いインドネシアは「やってよかった!」と思える国。既成の概念を越える柔軟な思考をもつ学生を求めます。

理解すること

到達度目標〔インドネシア語専攻〕
専攻語科目(1年実習) 専攻語科目(2年実習) 専攻語科目(演習)
聞くこと 相当レベル CEFR/A1
  • はっきりとゆっくり話してもらえば、身の周りの具体的なものに関する聞き慣れた語やごく基本的な表現を聞き取れる。(例えば、簡単な自己紹介を理解できる。)
相当レベル CEFR/A2~B1
  • はっきり話してもらえば、主に家族、友人の間でおこった身の回りの具体的なものに関する語句や表現を聞き取れる。
  • 公的サービスなどの簡単なアナウンスを聞き取ることができる。
相当レベル CEFR/B1~B2
  • 多民族国家であるインドネシアの文化的多様性を理解した上で、ネイティブ教員の講義での長い解説やスピーチなどの要点を理解することができる。
  • インドネシアに関する様々な知識をもとに、ニュースや時事問題の番組を聞いて要点を理解することができる。
読むこと 相当レベル CEFR/A1
  • 主に家族、友人の間でおこった身近な話題や活動に関する短い簡単な文章や個人的な手紙を辞書の助けをかりて理解できる。
  • 看板表示、標識広告に見られるよく知られた名前、単語、単純な文を理解できる。
相当レベル CEFR/A2~B1
  • 主に家族、友人の間でおこった身近な話題や活動に関して、短い簡単な文章なら、その場で理解できる。
  • 新聞記事や論説など、やや複雑なテーマに関する文章でも、辞書を用いて時間をかければ理解できる。
相当レベル CEFR/B2~C1
  • 多民族国家であるインドネシアの文化的多様性を理解した上で、それと日本との比較の視点から、インドネシアや日本の文化・社会・歴史・政治経済などの問題についてのテクストを、辞書の助けを借りながら、その場で理解することができる。

表出

話す
こと
やりとり(会話への参加) 相当レベル CEFR/A1~A2
  • 相手がゆっくり話し、繰り返しや言い換えをしてくれるなら、必要な事柄や身近な話題についての簡単なやりとりができる。
  • 宿泊・乗り物の予約や買い物ができる。自己紹介的な内容を聞いたり答えたりできる。
相当レベル CEFR/A2~B1
  • 主に家族、友人の間でおこった身近な話題や活動に関する内容については、相手(教員)のリードによってやり取りすることができる。
  • 旅行中に起こる大抵の状況に対処できる(予約や値段交渉)。
相当レベル CEFR/B1~B2
  • インドネシアや日本の文化・社会・歴史・政治経済などの問題について、両国の社会文化背景の違いや類似点を考慮した上で、ネイティブスピーカーと議論することができる。また、その内容を端的に、二言語の構造の違いをふまえ、日本語話者とインドネシア語話者に伝えることができる。
  • 日本とインドネシアのコミュニケーション様式の共通点・相違点を意識し、インドネシア人に対して適切な対応および交渉を行うことができる。
表現(一人で行う報告など) 相当レベル CEFR/A1
  • 自分の住んでいる所、身近な人たち、日常生活の大まかな事柄やスケジュールを何とか伝えることができる。
相当レベル CEFR/A2
  • 家族、周囲の人々、居住条件、学歴、職歴などについて、一連の語句や文を使って解説できる。
  • 準備時間があれば、関心をもつテーマについて短いプレゼンテーションができる。
相当レベル CEFR/B1
  • インドネシアや日本の文化・社会・歴史・政治経済などの問題について、両国の社会文化背景の違いや類似点を考慮しながら十分に理解し、プレゼンテーションをあらかじめ準備して行い、それについての意見交換をすることができる。
書くこと 相当レベル CEFR/A1
  • 日常生活、休暇中の出来事、趣味などの身近な話題について、短い文章を、多少の文法的な誤りがあっても書くことができる。
  • 礼状など短い個人的な手紙を書くことができる。
相当レベル CEFR/A2~B1
  • 主に家族、友人の間でおこった身近な話題や活動に関する内容については、表現上の不適切さが多少あっても、その場で簡単な文章を書くことができる。
相当レベル CEFR/B1~B2
  • インドネシアや日本の文化・社会・歴史・政治経済などの問題について、
    ―フォーマルな文体で、正確に書き表すことができる。
    ―感想や意見をわかりやすく書くことができる。
    ―以上のインドネシア語を的確な日本語に翻訳することができる

その他

(1・2年次)目標言語圏又は日本で実施されている公式語学検定試験についての概要
(3・4年次)言語の応用力及び地域文化の専門的知識の習得

現在、インドネシアでは、国語研究所主催のインドネシア語能力試験(UKBI)がある。対象は、インドネシア人だけでなく、外国人も想定されているが、日本国内での受験の便宜はまだ整っていない。 日本で実施されるインドネシア語検定試験としては、インドネシア語検定協会の「インドネシア語技能検定試験」があげられる。 1992年より年に2回のペースで実施され、特A級(2001年より年1回実施)、A級~E級の全6段階が用意されている。C、D、E級は1次試験の筆記試験のみ(リスニング含む)で評価されるが、B、A、特A級はさらに2次試験の面接試験がプラスされる。1・2年生はC級レベル、3・4年生はB級レベルに相当するだろう。

  • 文献資料の考察能力(文献の検索方法も含む)を養い、日本語・英語・インドネシア語の複数の文献資料を適切に使用しながら、論文やレポートを書き上げる技法を習得する。また、文献資料を参照しながら適切なプレゼンテーションを行う技法も習得する。

フィリピン語

フィリピンの人・ことば・文化に関する研究テーマを多様な学問的視点から考え、それを卒業論文として自らのことばで表現し、私たちが暮らす市民社会に向けて積極的に発信したいと思っている人。研究テーマを深めるために、フィリピノ語の言語能力を高める努力を惜しまない人を求めます。

理解すること

到達度目標〔フィリピン語専攻〕
専攻語科目(1年実習) 専攻語科目(2年実習) 専攻語科目(演習)
聞くこと 相当レベル CEFR/A1
  • 明瞭にゆっくり話されれば、授業での課題や説明を理解できる。
  • 身の周りの具体的なものに関する聞き慣 れた語句や簡単な自己紹介のようなごく基本的な表現を聞き取れる。
相当レベル CEFR/A2
  • 社会や文化の基本的事柄に関して、教員や他の学生の説明を理解できる。
  • 個人や家族の情報、買い物、近所、仕事などに関する一般的な表現を理解できる。
相当レベル CEFR/B1~B2
  • 日常生活(挨拶、個人・家族の日常生活の情報のやり取り、買物、食事、交通、医療等)に関する会話であれば、自然の速さでも大意を把握できる。
  • 社会、文化、時事問題に関するテレビ・ラジオのニュースであれば、社会的・文化的背景知識を駆使してキーワードなどを聞き取り、主要なポイントを把握することができる。
読むこと 相当レベル CEFR/A1
  • 日常的テーマに即して書かれた短く簡単な文章を、辞書を用いて理解できる
  • 宣伝、広告などに使われているよく知られた語句や、単文などを理解できる。
相当レベル CEFR/A2~B1
  • 接続詞などが含まれた複文を、辞書を用いて理解することができる。
  • 具体的テーマに関する簡単なテクストを、その場で理解することができる。
  • 広告やパンフレット、メニュー、予定表のような具体的なテクストを、その場で理解し、必要な情報を取り出すことができる。
  • 簡単で短い手紙やメール、説明文を理解することができる。
相当レベル CEFR/B1~B2
  • マスコミやインターネットに掲載される簡単な情報であれば、辞書を用いなくても大意を把握できる。
  • 辞書を用いて時間をかければ、新聞に掲載された論説・解説、簡単な文学作品などにおける情報を集約し、的確に取り出すことができる。

表出

話す
こと
やりとり(会話への参加) 相当レベル CEFR/A1
  • 速度の緩和、繰り返し、言い換え、キューの提示など教員の補助により、必要に迫られた事柄や身近な話題について、簡単なやり取りをすることができる
  • 過去あるいは未来の事柄に関して、簡単なやりとりができる。
相当レベル CEFR/A2~B1
  • 教員のリードによって、身近な活動などに関する話題、あるいは教科書の内容について、言語コードに即して英語も交えつつ、会話を続けることができる。
  • 通常の会話を続けるレベルには達していないが、相手方のリードによって、日常生活(挨  拶、個人・家族の日常生活の情報のやり取り、買物、食事、交通、医療など)に関する具体的なテーマについて、言語コードに即して英語も交えつつ、最小限のやり取りを行うことができる。
相当レベル CEFR/B1~B2
  • 会話の授業などで議論に参加し、自分の意見を述べ、質疑応答などのやりとりをすることがある程度できる。
  • 家族や趣味、仕事、旅行、最近の出来事など、日常生活に直接関係のあることや個人的な関心事について、言語コードに即して英語も交えつつ、準備なしに会話したり、フィリピンの旅行中に最も起こりやすいたいていの状況に対処できる。
表現(一人で行う報告など) 相当レベル CEFR/A1
  • 居住地の周辺や知人、持ち物などについて、簡単な語句や単文を用いて表現できる。
  • 時間をかけて準備すれば簡単で短いプレゼンテーションをすることもできる。
相当レベル CEFR/A2~B1
  • 家族や知人、身のまわりの環境、生い立ちなどについて、複文や慣用的な表現を用いて説明することができる。
  • 十分準備時間があれば、関心を持つテーマについて、短いプレゼンテーションを行うことができる
相当レベル CEFR/B1~B2
  • 十分準備期間があれば、社会・文化・時事問題に関するテーマについて社会的・文化的背景知識を駆使して意見を的確に述べたり、プレゼンテーションができる。
書くこと 相当レベル CEFR/A1
  • 趣味、関心事、週末や休暇中の出来事などに関して、時間がかかったり、文法的誤りが散見されるものの、単文を用いて短い説明文や報告文を書くことができる。
相当レベル CEFR/A2~B1
  • 文法やテクスト構成上の不適切さは見られるが、簡単なテーマに関して、複文や慣用的な表現を含んだ簡単な文章を書くことができる。
  • 十分時間をかければ、文章や映像資料などの内容を要約することができる。
  • 簡単なメモやメッセージ、あるいは礼状などを書くことができる。
相当レベル CEFR/B1~B2
  • 話し言葉の要素が強い手紙やメール、日常の出来事に関する文章であれば、辞書を用いなくてもある程度正確に書ける。
  • 辞書を用いれば、より複雑な構文やレベルの高い語句・表現を用いて、明瞭な内容のレポートや卒業論文の要旨を執筆できる。

その他

(1・2年次)目標言語圏又は日本で実施されている公式語学検定試験についての概要
(3・4年次)言語の応用力及び地域文化の専門的知識の習得

該当する公的な語学能力試験は存在しない。

  • フィリピン諸語文化圏の多種多様な背景知識、母語文化との比較・相対化能力を前提に、その場の状況を的確にふまえ、教育、災害、医療、看護、介護、犯罪などの領域に関する話し合いについて、ボランティアやサポーターなどとして誤解・偏見などを生み出すことなく二者間の意思疎通を仲介できる。

タイ語

タイ語による実践的コミュニケーションの能力を向上させ、かつそれを基礎にタイの社会的文化的ダイナミズムに対する深い洞察力を身に付けたいと考える人を求めます。

理解すること

到達度目標〔タイ語専攻〕
専攻語科目(1年実習) 専攻語科目(2年実習) 専攻語科目(演習)
聞くこと
  • タイ語独自の音声に慣れ、有気音/無気音や声調の違いを区別して聞き取ることができる
  • 教員が明瞭にゆっくりと話す簡単な指示内容や説明を理解できる
  • タイでの生活では、日常生活を送るうえで身近な人からの簡単な指示や呼びかけを理解できる。公共の場での簡単なアナウンスやテレビやラジオの短い広告などを聞きとることができる。
  • 日常の出来事、身の回りの出来事について、語彙や表現で分からないところが多少はあっても、ネイティブの教員がほぼ平常のスピードで話した場合、主たる情報を把握することができる。
  • タイでの生活では、テレビやラジオの平易な内容のニュース、また公共の場でのアナウンスなど、まとまりのあるメッセージのおおよその内容を理解することができる。
  • ネイティブの教員の平常のスピードでの講義を聞き取り、要点を理解できる。
  • テレビ・ラジオのニュースや時事問題の番組を聞き取り、おおよその内容が理解できる。
読むこと
  • タイ語の文字・符号の形態と構成方法を覚え、規則的な表記であれば、タイ文字で書かれた語や短い文を正しく発音できる。
  • 学習した文字知識によって、タイ語辞書を引いて、新しい語彙を学習することができる。
  • 教材用に作成された簡単な内容の文章を読解できる。
  • タイでの生活では、道路標識・街中の簡単な案内掲示や看板、注意書き等を読んで、理解することができる。
  • 短くて簡単なテキストは、多少分からない語句や表現があっても、主な内容を理解することができる。
  • やや長い文や少し複雑な文章でも辞書を引きながら時間をかければ、また教員の説明や助けがあれば、その内容を理解することができる。
  • タイでの生活では、簡単で短い個人的な手紙、観光パンフレットや商品の注意事項等に書かれている説明文を読んで理解することができる。
  • 新聞や雑誌の記事、エッセイや小説などの一般的な文章であれば、辞書を用いずにある程度内容を理解することができる。
  • 辞書を用いれば、専門的な研究書・論文の内容を正確に把握することができる。
  • 自らの研究テーマにとって適切な図書、学術論文、エッセイ・小説、新聞記事、インターネット上の情報などを探し出し、その読解を通して必要な情報を把握し、理解することができる。

表出

話す
こと
やりとり(会話への参加)
  • 相手が簡単な表現で明瞭にゆっくりと話す場合に、また一度で理解できないときには、相手が繰り返したり、別の表現を使ったりする場合に、日常的で身近な出来事やことがらについて簡単な会話をすることが出来る。
  • タイでの生活では、日用品などの買い物をする、公共交通機関の利用方法を尋ねる、初対面の人に簡単な自己紹介を行う、また相手のことについて尋ねることができる。
  • 日常生活における身近な出来事について、表現が多少不自然であっても、具体的なことであれば、会話のやりとりをすることが出来る。
  • タイでの生活場面では、買い物での値段交渉、ホテルや公共交通機関のトラブルの対処やリクエストを、応対者との会話を通して行える。友人と食事をするときに、身の回りの出来事や趣味などの話題で一定の会話をすることができる。
  • 授業内で与えられたテーマについて自分の意見を述べ、教員との質疑応答などのやり取りを行うことができる。
  • 一般的な話題に関することがらであれば、会話の流れに沿って主な内容を把握し、相手との関係に配慮した適切な応答で会話を継続することができる。
  • タイ語話者との会話を通し、自分が必要とする情報、あるいは相手の要望や要求を把握し、情報の提供や手助けをすることができる。例えば、来日タイ人に対するタイ語での案内ができること。
表現(一人で行う報告など)
  • 簡単な語句や文を使って、自分のこと、家族のこと、身近なことを説明することができ、また単純な意思を伝えることが出来る。
  • 日常的な出来事、趣味、身の回りの出来事、等については、簡単な語句、文を使ってその場で説明することができる。また十分に準備の時間が与えられれば、関心を持っているテーマについて短いプレゼンテーションを行うことが出来る。
  • 事前に準備すれば、与えられたテーマや自分が興味を有する話題について、自分の考えを明確に述べ、詳細な説明をするプレゼンテーションを行うことができる。
書くこと
  • 簡単な基本語句や日常的に使用頻度の高い語句を辞書や教材を見ずに書くことが出来る。
  • 多少の誤りはあっても、タイ語の独自の語順に配慮しながら、基礎的な表現を使って、具体的で簡単な日常の出来事・事柄について作文を書くことが出来る。
  • 平易な内容については、辞書を引きながらその場で簡単なレポートを書くことができる。
  • 十分な時間を与えられれば、日常の出来事等のような簡単な事柄、個人の手紙について、多少表現が不適切または不自然であっても、書くことができ、また日本語をタイ語に翻訳することができる。
  • 日常的なテーマについて、適切な表現を用いて、まとまりのある内容のエッセイや手紙・電子メールなどの文章を書くことができる。
  • 専門的なテーマについては、辞書等の助けを借りれば、論理的な構成をもつ一定量の文章を書くことができる(例えば卒業論文の概要など)。

その他

(1・2年次)目標言語圏又は日本で実施されている公式語学検定試験についての概要
(3・4年次)言語の応用力及び地域文化の専門的知識の習得
  • 研究遂行面においては、タイの言語・社会・文化についての興味関心を広げ、問題意識を高め、そのなかから卒業論文のテーマを設定して、タイ語の資料・情報を駆使した研究を推進することができる。
  • 言語を基盤とした文化・社会の理解に基づき、自文化・自己の所属する社会(主として日本文化・日本社会を念頭においている)のことがらをタイ語話者に説明することができる、またタイ文化・タイ社会のことがらを日本語話者・日本社会に紹介し、説明することができる。

ベトナム語

ベトナムに強い関心を持ち、言語、政治、経済、文化などの学習に意欲的な人。そして、学んだことを生かして、国際的な仕事につきたい人を求めます。

理解すること

到達度目標〔ベトナム語専攻〕
専攻語科目(1年実習) 専攻語科目(2年実習) 専攻語科目(演習)
聞くこと
  • 明瞭にゆっくりと話してもらったら、ある程度まで授業内容・課題や説明を理解できる。
  • 生活の基本的事柄の範囲で、しかも決められた簡単な文型を用いた文を理解することができる。
  • 6個の声調の区別がまだ難しいため、ゆっくりと繰り返してもらわなければ誤解が多い。
  • 明瞭に話してもらったら、授業内容・課題や説明を十分理解できる。
  • 簡単な文型を用いてもらったら、ある程度抽象度の高い事柄でも理解できる。
  • 6個の声調の区別には依然として困難が伴い、聞き返すことが多い。
  • イントネーション(文調)にも注意がはらえるようになる。
  • 様々な分野に関する教員の説明を聞いて、大意を把握することができる。
  • 未知の内容に関するニュースを繰り返し聞いて大意を把握することができる。
  • 話し手の表情が見えない状況(電話等)でも、何度か聞き返すことによって相手の意図を把握することができる。
読むこと
  • 辞書を用いたら昔話のような比較的抽象度の高い内容のものでもかなり理解できる。
  • ただし、文の切り方、掛け方に誤解が多く、全体の意味を理解できないことがある。
  • 辞書を用いたら、抽象度の高い用語の多い新聞や雑誌の記事などもある程度は読める。
  • ただし、文章の切り方、掛け方に依然として誤解が多く、大意が取れないことがある。
  • 辞書を用いずに、新聞等の論説文の内容をある程度正確に把握することができる。
  • 未知の漢越語について、漢字音から対応する漢語の候補をある程度推測することができる。
  • 日常的にベトナムの国語辞典を使うことが習慣化している。
  • 辞書を用いずに、小説等物語の流れを把握することができる。

表出

話す
こと
やりとり(会話への参加)
  • 既習の単語を並べて短い文句を作ることはある程度できる。
  • ごく限られた文型を用いれば、日常生活での簡単なやりとりは可能である。
  • ただし、声調の区別に限界があり、相手に誤解を与えることが多い。
  • 簡単な文型を用いての会話への参加はある程度スムーズにできる。
  • 自分の考え、意見を時間をかけて表現することが可能である。
  • 自己紹介や他人の紹介なども敬語や謙譲語を混えて行うことができる。
  • ただし、声調の区別が曖昧なため、相手に誤解を与えることが多い。
  • 教室内では、与えられたテーマについて教員と対面で会話を続けることができる。テキストの内容や自分の興味ある分野について、メモに頼らず議論することができる。
  • 日常的な場面では、相手との関係に配慮しつつ、複雑な構造の文も交えながら会話を持続させることができる。
  • 相手の話が理解できないときにも、聞き返しや言い換えの促し等の方法により、会話を持続させることができる。
表現(一人で行う報告など)
  • ゆっくりではあるが、はっきりと、ごく簡単な文型を用いて自分の意見を述べたり、簡単な報告をしたりすることができる。
  • ただし、語順や虚詞の使用が不慣れなため、相手に誤解を与えることがある。
  • 簡単な文型を用いて、自分の考えや意見を、ゆっくりと時間をかけて表現することができる。
  • じっくり時間をかければ、準備した内容について簡単なプレゼンテーションも可能である。
  • 自分が興味を有する分野については、的確に表現することができる。
  • 時間をかければ、自分が興味を有する話題に関する比較的複雑な内容について、プレゼンテーションを行うことができる。
  • 自分の卒業論文のテーマについて、的確に報告することができる。
書くこと
  • 辞書を用いて、十分時間をかければ、簡単な文型を用いて身のまわりのことや自分の関心事などを書くことができる。
  • ただし、声調と語順、虚詞の使用に誤りが多く、読み手に誤解を与えることがある。
  • 簡単な文型を用いて、手紙やメッセージ、レポートなど書くことができる。
  • 語彙の選択、声調の区別、語順、虚詞の使用法等にも進歩が見られるが、まだ誤りが多く、読む人に誤解を与えることがある。
  • ネイティブチェックを要するが、A4用紙20~30ページ程度の卒業論文を書くことができる。
  • 待遇表現を用いた手紙や電子メールを書くことができる。

その他

(1・2年次)目標言語圏又は日本で実施されている公式語学検定試験についての概要
(3・4年次)言語の応用力及び地域文化の専門的知識の習得
  • ベトナム内部の地方差に注意を払いつつ、その方言や背景となる文化の多様性を理解する。
  • 東南アジア文化圏と東アジア文化圏の両方に所属するベトナムという視点から、その言語・文化の独自性・多様性・普遍性を把握する。

ビルマ語

異言語を学ぶことは異文化を擬似体験することです。ビルマ語の勉強を通して、ミャンマーの土地に育まれた人々の生活、ものの考えかた、感じかたにふれてください。きっと興味深い世界が拓けることでしょう。

理解すること

到達度目標〔ビルマ語専攻〕
専攻語科目(1年実習) 専攻語科目(2年実習) 専攻語科目(演習)
聞くこと 相当レベル CEFR/A2
  • 明瞭にゆっくりと話されれば、授業での課題や説明を理解できる。
  • 日常生活の身近な事柄(姓名、年齢、居住地、家族構成、日時、方向・距離、値段等)に関する基本的な語や表現が聞き取れる。
相当レベル CEFR/B1
  • 買い物、食事、交通等の日常生活や学校生活についての事柄であれば、相手の伝達意図を正しく理解することができる。
  • ビルマ社会や文化についての基礎的な事柄について、明瞭に話されれば、相手の伝達意図を理解できる。
相当レベル CEFR/B2
  • 通常の会話のスピードで話されても、授業に関する課題や説明が理解できる。
  • ビルマ人同士の急ぎすぎない通常のスピードによる日常会話を聞き取ることができる。
  • ビルマの文化、歴史、政治経済についての専門的知識をふまえ、文化(文学、伝統芸能)や社会(歴史や政治経済)に関するスピーチを理解することができる。
読むこと 相当レベル CEFR/A2
  • 雑誌や新聞の短く簡単な記事なら、辞書を用いて理解できる。(口語体)
  • 標示、ポスター、カタログなどに書かれた語句や単純な文などを理解できる。(口語体)
相当レベル CEFR/B1
  • 広告やパンフレット、個人的な手紙をその場で理解できる。(口語体・文語体)
  • 具体的テーマについての簡単で短い論説文ならその場で理解できる。(口語体・文語体)
  • 辞書を用いて時間をかければ、やや抽象的なテーマについての文章を理解できる。(口語体・文語体)
相当レベル CEFR/B2
  • 新聞記事、短編小説、エッセイなどは、辞書の助けを借りなくても大意をつかむことができ、辞書を用いれば正確に内容を把握することができる。(口語体・文語体)
  • 専門的な内容の論文は、ビルマの文化、歴史、政治経済についての専門的知識をふまえ、辞書の助けを借りて正確に理解することができる。(口語体・文語体)

表出

話す
こと
やりとり(会話への参加) 相当レベル CEFR/A2
  • 話し相手(教師)がゆっくり話し、繰り返しや言い換えをし、また自分が表現するときに助けを出してくれるなら、日常生活の身近な事柄(姓名、年齢、居住地、家族構成、日時、方向・距離、値段等)について、簡単なやり取りをすることができる。
相当レベル CEFR/B1
  • 相手のリードがあれば、買い物、食事、交通等の日常生活や学校生活についての身近な話題や活動について、会話を続けることができる。
  • 日常生活についての事柄であれば、ビルマ語母語話者同士の会話の内容を大筋で理解し、時に会話に参加することができる。
相当レベル CEFR/B2
  • 相手のリードがなくとも、買い物、食事、交通等の日常生活や学校生活についての身近な話題や活動について、よどみなく会話が続けられる。
  • ビルマ人同士の、日常生活に関する急ぎすぎない会話を理解し、会話に参加することもできる。
表現(一人で行う報告など) 相当レベル CEFR/A2
  • 自分の住んでいる所や町、知っている人たち、あるいは自分の大学生活や日常生活について、簡単な語や表現を使ってその場で説明できる。
  • 時間をかけて準備すれば、ごく簡単なプレゼンテーションをすることができる。
相当レベル CEFR/B1
  • 時事問題などについての自分の考えを、簡単な語や表現を使って説明できる。
  • 準備時間が十分にあれば、関心を持つテーマについて短いプレゼンテーションをすることができる。
相当レベル CEFR/B2
  • ビルマの文化、歴史、政治経済についての専門的知識をふまえ、ビルマの時事問題についての自分の考えを、的確な単語や表現を使って説明することができる。
  • 準備時間を十分にかければ、卒業研究についての発表を、文語文による書面資料を作成の上、口頭で行うことができる。
書くこと 相当レベル CEFR/A2
  • 自分の住んでいる所や町、知っている人たち、あるいは自分の大学生活や日常生活について、簡単な語や表現を使って報告文を書くことができる。(口語体)
  • 基本的な単語の綴り字であれば間違えずに書くことができる。(口語体)
相当レベル CEFR/B1
  • 簡単な内容については、文法的誤りはあっても、その場で簡単な報告を書くことができる。(口語体)
  • 簡単な事柄についての短いメモやメッセージ、あるいは礼状などの個人的な手紙を書くことができる。(口語体)
  • 具体的なテーマのものであれば、日本語で書かれた新聞や雑誌などの記事を読み、ビルマ語で短い内容要約を書くことができる。(口語体)
相当レベル CEFR/B2
  • 日常的なテーマについて、辞書を使わずに正確な表現を使って手紙や報告を書くことができる。(口語体・文語体)
  • ビルマの文化、歴史、政治経済についての専門的知識をふまえ、辞書を使えば、それらについての簡単な報告を書くことができる。(口語体・文語体)

その他

(1・2年次)目標言語圏又は日本で実施されている公式語学検定試験についての概要
(3・4年次)言語の応用力及び地域文化の専門的知識の習得

ビルマにおいても日本においても公式の語学検定試験は実施されていない。ビルマの大学教育において外国人に対するビルマ語教育は始まったばかりであり、非母語話者に対するビルマ語教育という研究分野も確立していない。

  • ビルマ語には口語体と文語体の違いがあり、使われる語彙や文法が異なる。読む能力と書く能力においては、どちらのスタイルにも対応できるようにする。
  • ビルマ語およびビルマの社会・文化についての問題意識を高め、問題解決の方法やそのための情報収集能力を養う
  • ビルマ語学習を通して、ビルマ文化を自分の文化と対照しながら、地域文化の個別性および人間文化の普遍性についての理解を深める。
  • ビルマ語学習を通して、多民族社会としてのビルマ社会のあるべき姿を模索し、さらに人類の共生とは何かについて理解を深める。

ヒンディー語

ヒンディー語専攻は、ヒンディー語を習得し、新しい可能性を秘めたインドの社会と文化の現実を、熱く学ぶ意欲を持つ皆さんを歓迎します。

理解すること

到達度目標〔ヒンディー語専攻〕
専攻語科目(1年実習) 専攻語科目(2年実習) 専攻語科目(演習)
聞くこと 相当レベル CEFR A1
  • 意味がとれるように間隔を長めにおきながら、非常にゆっくりと丁寧に発音してもらえれば、発話を理解できる。 短い簡単な指示や説明なら、大体理解できる。
相当レベル CEFR A2.1, A2.2
  • あるテーマについて、ネイティブスピーカーがゆっくりと、しかし自由に話すことの大意が理解できる。
  • はっきりとゆっくりとした発音であれば、ごく簡単な個人や家族の情報、買い物、その地域の地理、道案内などで使用される句や表現が理解できる。
相当レベル CEFR B1
  • 日常生活に関する話題で、標準的な発音で話されれば、内容をすばやく理解することができる。
  • テレビやラジオのニュース、コマーシャルなどの早いスピードで話される内容であっても、何度も聞くことによってキーワードを聞き取り、大意を理解できる。
読むこと 相当レベル CEFR A1
  • ごく短い簡単な文章を、単語や基本的な表現を一つずつ取り上げて(必要であれば読み直したりしながら)一文一節ずつ理解することができる。
相当レベル CEFR A2.1, A2.2
  • よく用いられる日常的な言葉で書かれた具体的で身近な事柄、また平易な文体で書かれた短かい簡単な文章を辞書などの補助を借りながら、理解できる。
相当レベル CEFR C1
  • 辞書を使うことによって、論文、新聞等の専門的な内容の文章、あるいは凝った表現の多い文芸作品でも、独力で読みこなすことができる。

表出

話す
こと
やりとり(会話への参加) 相当レベル CEFR A1
  • 短い、簡単な質問をしたり、簡単な質問に答えることができる。
  • 必要性の高いことや身近な話題(例:簡単な挨拶、時間の尋ね方)について発言したり、対応することができる。
相当レベル CEFR A2.1, A2.2
  • ネイティブスピーカーと、ほぼ支障なく日常的な会話を交わすことができる。
  • 身近な日々の事柄について、直接的で簡単な情報交換レベルのコミュニケーションができる。
相当レベル CEFR B1
  • ネイティブの教員がヒンディー語で講義する専門科目の授業の内容を理解し、質疑応答ができる。
  • インドのヒンディー語文化圏において簡単な日常会話が支障なくできる。
表現(一人で行う報告など) 相当レベル CEFR A1
  • ごく短い、準備して練習した言葉を用いて発表することができる。(例:自己紹介や自分や家族のこと、身近な日々の事柄)
相当レベル CEFR A2
  • 簡単な語句や文を用い、人物や普段の生活、大学生活、日課、好き嫌いなどについて、簡単な記述やプレゼンテーションができる。
相当レベル CEFR B1
  • 与えられたテーマについて、時間をかけて準備すれば、ある程度高度な内容であっても、的確なヒンディー語で表現し、誤解を与えることなく相手に伝えるプレゼンテーションができる。
書くこと 相当レベル CEFR A1, A2
  • 文字を習得し、簡単な表現を用いて文を書くことができる。
    「そして」「しかし」「なぜなら」などの接続詞でつなげつつ簡単な表現を用いて文を書くことができる。
相当レベル CEFR A2.1, A2.2
  • 自分の周りにある日々のいろいろな事柄、例えば、人物、場所、家族、生活環境、過去の出来事などについて、つながりのある文を書くことができる。
相当レベル CEFR B2
  • 基本的なセンテンスを組み合わせて語彙を入れ替えながら、ある程度複雑な内容の作文をすることができる。
  • 辞書を使うことによって、日本の昔話等のヒンディー語訳をすることができる。
  • 卒業論文の要旨を書くことができる。

その他

(1・2年次)目標言語圏又は日本で実施されている公式語学検定試験についての概要
(3・4年次)言語の応用力及び地域文化の専門的知識の習得
  • ヒンディー語文化圏を中心とする多言語・多民族国家のインドの言語、文化、文学、歴史、社会について専門知識を幅広く獲得していく。
  • 卒業論文は、4年間の学習に基づいて、ヒンディー語の一次資料を中心に使うことを前提とし、言語、文学、文化の内容でテーマを設定して執筆する。

ウルドゥー語

文学、思想の表現手段として、また、多言語社会をつなぐ共通語の一つとして南アジアで重要な役割を果たしてきたウルドゥー語を学習したい人、ウルドゥー語を通じて南アジアの言語、文学、文化、社会を研究したい人

理解すること

到達度目標〔ウルドゥー語専攻〕
専攻語科目(1年実習) 専攻語科目(2年実習) 専攻語科目(演習)
聞くこと
  • はっきり、そしてゆっくりと話されれば、挨拶の言葉や周辺の具体的事物に関する、基本的な単語や表現が用いられたウルドゥー語を聞きとることができ、内容を日本語で説明することができる。
  • 自然な速さに近い速度で話されても、高級語彙や難しい表現が用いられていなければ、日常生活に関連した簡単な話を理解することができ、内容を日本語で説明することができる。
  • 文学、社会、歴史、文化等に関する内容でも、高級語彙や難しい表現があまり用いられていなければ大意を理解することができ、要点を日本語で説明することができる。
読むこと
  • 基本的な単語や表現が用いられたウルドゥー語の簡単な文章を理解することができ、内容を日本語で説明することができる。
  • 基本的な単語や表現が用いられた簡単な文章を理解することができ、内容を日本語で説明することができる。
  • 十分な準備時間があれば、高級語彙が含まれ、やや複雑な構文が用いられた文章でも大意を把握することができ、日本語で説明することができる。
  • 文学、社会、歴史、文化等に関する高度な内容でも、大意を把握することができ、要点を日本語で説明することができる。

表出

話す
こと
やりとり(会話への参加)
  • はっきり、そしてゆっくりと話されれば、自分や家族、周辺の具体的事物に関して、ごく基本的な単語、表現を用いて対応することができる。
  • 自然な速さに近い速度で話されても、高級語彙や難しい表現が用いられていなければ、買い物やレストランでの注文など日常生活に関連した簡単な内容の会話に参加することができる。
  • 文学、社会、歴史、文化等に関する内容でも、高級語彙や難しい表現があまり用いられていなければ、会話に参加することができる。
表現(一人で行う報告など)
  • 自分や家族、周辺の具体的事物に関して簡単な単語や表現を使って表現することができる。
  • 自己紹介や家族紹介など簡単な内容であれば、基本的な単語や表現を用いて短い話をすることができる。
  • 文学、社会、歴史、文化等に関する内容でも、高級語彙をある程度まで用いて短い口頭発表をすることができる。
書くこと
  • 自分や家族、周辺の具体的事物に関して簡単な単語や表現を用いて簡単な文章を書くことができる。
  • 自己紹介や家族紹介など簡単な内容であれば、基本的な単語や表現を用いて短い文章を書くことができる。
  • 文学、社会、歴史、文化等に関する内容でも、高級語彙をある程度まで用いて短い文章を書くことができる。

その他

(1・2年次)目標言語圏又は日本で実施されている公式語学検定試験についての概要
(3・4年次)言語の応用力及び地域文化の専門的知識の習得

[公的な語学試験は行われていない]

  • ウルドゥー語圏の文学、社会、歴史、文化等に関する基礎知識が必要とされる内容でも対応することができ、内容を日本語で説明することができる。
  • 自分の専門分野に関することであれば、専門的な内容でもその大意を把握することができ、要点を日本語で説明することができる。

アラビア語

日本語も含めた世界の言葉に限りない関心を寄せ、言葉が織り成すあらゆる現象を理解するためにあくなき探求心を燃やし、異文化への遥かな道のりを自分の足でたゆまず歩んでいける人を希望します。

理解すること

到達度目標〔アラビア語専攻〕
専攻語科目(1年実習) 専攻語科目(2年実習) 専攻語科目(演習)
聞くこと 相当レベル CEFR/A1
  • 基本的な慣用日常挨拶表現を理解できる。
  • 明瞭でゆっくりと話されれば、授業の課題や説明を理解できる。
  • 基本語彙 (必ずしも生活語彙とは限らない) を使って、「AはBだ」構文が明瞭に話されれば、理解できる。
  • 基本語彙 (必ずしも生活語彙とは限らない) を使って、「~に~がある (いる)」構文が明瞭に話されれば、理解できる。
  • すでに起こった事実に関する具体的で平易な説明がゆっくり明瞭に話されれば、理解できる。
相当レベル CEFR/A2~B1
  • 多様な慣用日常挨拶表現を理解できる。
  • 明瞭に話されれば、授業の課題や説明を理解できる。
  • 基本語彙 (必ずしも生活語彙とは限らない) を使って、すでに起こった過去の事実、現在起こっている、あるいは習慣的に起こっている現在の事象、将来起こるだろう未来の事象に関する内容や、命令 禁止の表現などを含む内容がゆっくり明瞭に話されれば、理解できる。
相当レベル CEFR/B2
  • ネイティブの教員などの教養をそなえた話者が様々な話題について文語アラビア語で話したとき、その話題の概要を理解できる。
  • 標準速度の文語アラビア語で放送されるテレビ・ラジオの時事ニュースを聞き、キーワードを聞き逃さずにその要点を把握できる。
  • 口語アラビア語のどれか (たとえば現在、授業が開設されているエジプト口語アラビア語) で話しかけられたとき、挨拶表現などを含む基礎的表現を聞いて理解できる。
読むこと 相当レベル CEFR/A1~A2
  • 教科書用に編集され、原則的にすでに起こった事実を平易に述べるテキストなら、辞書を使って理解できる。
  • 生のテキストでも、原則的にすでに起こった事実を簡潔に平易に述べるテキスト (必ずしも日常的テーマを扱うとは限らない) なら、辞書を使って理解できる。
相当レベル CEFR/A2~B1
  • 原則的にすでに起こった事実を平易に述べるテキストなら、ほとんど辞書を使わず、その場で理解できる。
  • 過去・現在・未来に関する言及や、命令・禁止の表現などを含むやや複雑な内容のテキストも辞書を使って十分な時間をかければ理解できる。
相当レベル CEFR/B2~C1
  • できるだけ辞書の助けを借りずに、アラビア語新聞・雑誌の見出しを素早く理解できる。
  • 現代標準文語アラビア語で書かれたある程度専門的なアラビア語テキスト (たとえば論説、評論、随筆など) も、十分時間をかけて丁寧に辞書を引くことによって正確に内容を把握できる。
  • 必要に応じてアラビア語/アラビア語辞書を使って調べ、そこに書かれたアラビア語での解説の概略を理解できる。

表出

話す
こと
やりとり(会話への参加) 相当レベル CEFR/A1
  • 原則的にすでに起こった事実についてゆっくり明瞭に、繰り返しや言いかえを交えて話されれば、やりとりをすることができる。
相当レベル CEFR/A2
  • 教員の適切なリードがあれば、過去・現在・未来に言及する平易なテーマ (必ずしも日常的なテーマとは限らない) や、テキストの内容に関して、一定時間、会話を続けることができる。
相当レベル CEFR/B1~B2
  • 限られた語彙を有効に活用して表現の幅を広げ、分からない語句や表現があれば、即座に適切に質問するなどして自発的積極的に語彙を開発することができる。
  • ネイティブの教員などの教養をそなえた話者が基本的に文語アラビア語で行う会話の中で、専門性に偏らない一般的な話題について文語アラビア語で質疑応答したり、文語アラビア語で簡潔に自分の意見を述べたりすることができる。
  • 口語アラビア語のどれか (たとえば現在、授業が開設されているエジプト口語アラビア語) で挨拶を交わしたり、日常性生活の簡単な用事を足したりすることができる。
表現(一人で行う報告など) 相当レベル CEFR/A1
  • 自己紹介や家族の紹介など、平易なテーマ (必ずしも日常的テーマとは限らない) に関してなら、「AはBだ」「~に~がある (いる)」などの簡単な構文を使って説明することができる。
  • 上記の平易なテーマや、原則的にすでに起こった事実に関して、時間をかければ小規模だがまとまったプレゼンテーションをすることもできる。
相当レベル CEFR/A2
  • 平易なテーマ (必ずしも日常的テーマとは限らない) については、過去・現在・未来に言及しながら、基本構文を使って説明することができる。
  • 十分な準備時間をかければ、特定のテーマについて、内容的にまとまったプレゼンテーションをすることができる。
相当レベル CEFR/B1~B2
  • 基本的に文語アラビア語を使ってメモなどを見ずに、自分の卒業論文テーマを簡潔に要領よく論理的に説明できる。
  • 十分な準備のための時間が与えられればあまり専門性の高くない一般的な話題について、書面に要点を書きとめた上で、基本的に文語アラビア語を使ってまとまった内容のプレゼンテーションを行うことができる。
  • 理解が十分に及ばない語句や表現があった場合、相手に聞き返したり、どういう意味なのか的確に質問したり、ポイントを変えて様々な角度から質問したり、またパラフレーズして相手に意味を確認したりすることができる。
書くこと 相当レベル CEFR/A1
  • 原則的にすでに起こった事実を述べる平易なテーマ (必ずしも日常的テーマとは限らない) について、十分な時間をかければ、文法的に完全ではなくとも、「AはBだ」「~に~がある (いる)」などの簡単な構文を使って、簡単な説明文や報告文を書くことができる。
相当レベル  CEFR/A2
  • 平易な内容なら、文法的誤りや構文上の不適切さはあるにせよ、その場で簡単な報告を書くことができる。
  • 一定時間内にテキストの内容要約を書くことができる。
相当レベル CEFR/B1~B2
  • 文語アラビア語を使ってA4用紙1枚程度の分量で、出身・家族・趣味・専門分野などに関する自己紹介文を書くことができる。
  • 辞書などの助けを借り、文語アラビア語を使ってA4半分程度の分量で、与えられた一般的テーマについて要約を書くことができる。
  • 辞書などを活用し、文語アラビア語を使ってA4用紙3~4枚程度の分量で、自分の卒業論文の要約を書くことができる。

その他

(1・2年次)目標言語圏又は日本で実施されている公式語学検定試験についての概要
(3・4年次)言語の応用力及び地域文化の専門的知識の習得
  • アラビア語圏、非アラビア語圏を問わず海外にアラビア語検定試験制度は存在するが、どの検定試験制度もどの程度国際的に認知され、世界標準たり得ているか明らかではない。
  • 本学 (当時大阪外国語大学) 専攻語アラビア語は平成17年度科学技術研究費補助金 (研究代表者:竹田新) を獲得し、アラビア語検定試験制度を最終目的に据えてアラビア語学習到達度評価システム確立のための基礎研究を行い、平成19年3月、「アラビア語学習到達度評価システム開発の基礎研究 (課題番号17652062)」と題する研究成果報告書を提出した。
  • 日本国内では平成19年3月、NPO法人日本アラビア語検定協会が設立され、同年10月、同協会によって第1回アラビア語検定試験が実施された。
  • アラブ文化と中東地域の文化について言語・文学・社会・政治・経済・歴史などの多様な側面から、包括的で偏らない知識を習得する。
  • 1・2年次で修得した基礎的語学力を活用し、アラブ文化と中東地域の文化について、また自分の母文化について、あるいは両者を比較して適切に発信できる能力を身につける。
  • アラブ文化と中東地域の文化の多様な現象のどれかに焦点を定め、種々の参考文献・参考資料を分析しながら卒業論文を作成することができる。

ペルシア語

西アジアの文化や歴史に興味があり、そこの言語を勉強してみたいと思っている受験生諸君をペルシア語専攻語は歓迎します。入学してほしい学生は知的好奇心にとみ、それを維持していく知的能力を持った学生です。

理解すること

到達度目標〔ペルシア語専攻〕
専攻語科目(1年実習) 専攻語科目(2年実習) 専攻語科目(演習)
聞くこと

<授業で>

  • 外国人教員等1年生程度の学生の聴解力をよく知る者が、学生の理解できる単語を選んで話せば、授業内容の要点をペルシア語のみで理解させることができる。

<イランで>

  • ネイティブの話者にゆっくりと明瞭に且つ単語を選んで話してもらえれば、日常生活には支障がない程度に理解できる。

<授業で>

  • 日常的な話題であれば、日本語や英語での補足説明がなくても、ペルシア語だけで理解できる。

<イランで>

  • 買い物等の日常的な事柄であれば、ゆっくり話してもらえれば理解できる。
  • テレビのニュースなどは、トピックはある程度理解できる。

<授業で>

  • 教室内で外国人の教員が通常の速さで話す内容を理解できる。

<イランで>

  • 日常的な会話であれば通常の速さで概要を理解することができる。
  • 基本的な口語については、ネイティブの話者に言い直してもらうことなく理解できる。
読むこと

<授業で>

  • ペルシア語アルファベットが理解できる。(概ね6月まで)
  • 簡単な内容であれば、辞書を使用しつつ読むことができる。
  • 子供向けの絵本程度であれば、辞書を使用しつつ読むことができる。イランの小学校2年生の教科書が辞書を使用しつつ読むことができる。

<授業で>

  • 簡単な物語や歴史に関するテキストや辞書を使用して読むことができる。

<イランで>

  • 活字体であれば、町の店の看板等は読める。
  • 空港など公共施設の案内や広告はペルシア語で概ね読める。ただし、辞書を使うことはある。

<授業で>

  • 現代の小説や古典文学などを、辞書を使用して読むことができる。
  • 簡単な物語や歴史に関するテキストを、辞書を使わず概要を理解することができる。

<イランで>

  • 一般的な生活で使用されている看板や説明文書を読むことができる。
  • 活字でなくても、判読しやすい手書きの文書や、一般的に使われる書体で印刷された文書を読むことができる。

表出

話す
こと
やりとり(会話への参加)

<授業で>

  • 教員が表現を補いながら誘導すれば、一般的な意思疎通が相互にできる。
  • ゆっくりであれば、基本的な文法規則を適切に踏まえて、日常的な事柄について表現し、相手の意図も把握することができる。

<イランで>

  • 日用品の買い物程度であれば、ペルシア語だけでやりとりができる。

<授業で>

  • 日常的な内容であれば、基本的な文法を意識しつつも、比較的、なめらかにやりとりができる。

<イランで>

  • 友人等であれば、簡単な自分の意見等について、辞書を使わずペルシア語でなんとか表現することができる。

<授業で>

  • 外国人教員による授業において、与えられたテーマについて自分の考えをペルシア語で表現することができる。この際に辞書を使うことはあり得る。

<イランで>

  • 日常的に一般的に生じうる事柄であれば、ペルシア語だけで対処することができる。
  • 書き言葉と話し言葉を明確に区別して話すことができるだけでなく、会話の場面に応じて話し方を変更できる。
表現(一人で行う報告など)

<授業で>

  • 事前に辞書を使っての準備が許されていれば、日常的な事柄に関する報告ができる。
  • 文法的には、基本的な文法規則を間違えない。状況によっては複文表現も使用することができる。

<授業で>

  • 事前に辞書を使って準備ができるのであれば、慣用的な表現を用いながら、自分の意見を表現することができる。

<授業で>

  • 特定のテーマについて、事前に準備すれば、ペルシア語で資料を作成し、ペルシア語で口頭発表をすることができる。

<イランで>

  • ペルシア語で自己紹介をする際には、自分の専門分野や興味対象について簡潔に伝えることができ、それに対する質問にも概ね返答できる。
書くこと

<授業で>

  • ペルシア語アルファベットを問題なく書くことができる。(概ね6月まで)
  • 日常的な事柄であれば、辞書を使用しつつ文章で表現することができる。例えば、日記程度であれば、意味の通じる文章が書ける。

<イランで>

  • 辞書や参考書等を用いて、慣例に則った簡単な手紙を書くことができる。ペルシア語作文の基本的な慣例や慣用表現に則した文章が書ける。イランにおける日常生活において困らない程度の作文能力がある。

<卒業論文で>

  • 卒業論文を日本語で書く場合は、ネイティブチェックを受けることが前提であるが、500~800語程度のペルシア語で要旨を書くことができる。
  • キーボード配列の種類は問わないが、パソコンを用いてペルシア語をタッチタイプで入力することができる。

<イランで>

  • 辞書や参考書等を用いるが、相手と自分との関係を考慮した文面で手紙を書くことができる。

その他

(1・2年次)目標言語圏又は日本で実施されている公式語学検定試験についての概要
(3・4年次)言語の応用力及び地域文化の専門的知識の習得
  • ペルシア語の学習と平行して、イランの文化、文学、歴史、社会等についての学習を行い、ペルシア語文化圏についての広範な知識を習得する。その上で、卒業論文においては教員の指導を受けつつ自らテーマを設定し、専門的に論じることができる。

トルコ語

本トルコ語専攻では、トルコ共和国の言語・文化や社会に強い関心を抱き、その母語であるトルコ語の修得への強い意欲を持ち、高い目標を実現すべく努力を怠らない人を望みます。また将来的にトルコ語を用いてトルコ系諸国の言語や文化、さらには社会について深く学びたい人、さらには自らの考えや思いをトルコ語で発信したいと思う人を求めます。

理解すること

到達度目標〔トルコ語専攻〕
専攻語科目(1年実習) 専攻語科目(2年実習) 専攻語科目(演習)
聞くこと
  • はっきりとゆっくりと話してもらえば、具体的なものに関する聞きなれた語や表現を聞き取れる。
  • 直接自分につながりのある具体的な内容のものを理解することができる。
  • ときどき聞き返すことによってネイティブの教員のトルコ語による授業のあらましを理解することができる。
  • 何回か繰り返して聞けば天気予報の内容を理解できる。
  • ゆっくり再生したものを繰り返して聞くことによりラジオニュースの流れをつかむことができる。
読むこと
  • 具体的な内容であれば、ある程度の長さのテキストが理解できる。
  • 単文であれば、動詞述語文、名詞/形容詞述語文を読みこなすことができる。
  • よく用いられる日常的な表現で書かれていれば比較的長いテキストを理解することができる。
  • -dik形や-me形を用いた複文を読みこなすことができる。
  • 新聞や雑誌、また標準トルコ語でリライトされた昔話や説話などの内容が辞書を使用しないでおおよそ把握することができる。
  • 親しい相手からの比較的短い通信文やメールであれば、読みながら即座に正しく理解できる。また、身近で日常的な器具の使用マニュアルなどは、複数回読めば正しく使用できるレベルで理解ができる。

表出

話す
こと
やりとり(会話への参加)
  • 相手がゆっくり話し、繰り返したり、言い換えたりしてもらえれば、道を尋ねる等直接必要なことやごく身近な話題についてのやりとりができる。
  • 通常は会話を続けていくだけの理解力はないが、短い社交的なやりとりをすることができる。
  • 店頭でチケットやホテルの予約をすることができる。
  • 日々の社会生活における平凡な事情や事象に関する会話に積極的に参加して、主な内容を正確に理解し、相手の発言に適切に反応することができる。加えて、その様な会話の口火を切ることができる。
表現(一人で行う報告など)
  • 自己紹介などを簡単な語句や文を使って表現できる。
  • 簡単な方法(-ip形や-erek形)で語句をつないで自分の考えを述べることができる。
  • 決まりきった日常の活動や一般的な事態について、個人的な意見や断言を比較的敏速に述べることができる。卒業論文等のある程度の専門知識を要する題目について、事前に準備すれば、その題目に合った文体で書面資料を作成し口頭でプレゼンテーションすることができる。
書くこと
  • 具体的な内容の簡単な文章を書くことができる。
  • 人称を間違えずに文章を書くことができる。
  • 具体的な内容の文章を長めのセンテンスを組み合わせて書くことができる。
  • -dik形、-me形を用いた複文を自由に書くことができる。
  • 日々の社会生活における平凡な事情や事象に関して、簡単なメモや私信などの文章を書くことができる。専門知識を要する題目について、十分な準備時間をとり、辞書や参考書などの助けにより、卒業論文の概要などのような一定量の文章を書くことができる。

その他

(1・2年次)目標言語圏又は日本で実施されている公式語学検定試験についての概要
(3・4年次)言語の応用力及び地域文化の専門的知識の習得
  • アンカラ大学付属トルコ語教育センターの卒業証書(各級あり)が事実上の語学検定証として認められる。
  • トルコ大使館文化部「ユヌス・エムレ トルコ文化センター」がC1レベルのトルコ語能力試験を実施している(現在のところC1レベルのみ)。
  • トルコ語で書かれた資料や文献を適切に使いこなす能力を身につける。
  • トルコ共和国をはじめとするユーラシア諸地域のトルコ系諸民族の言語・文化・歴史・文学や社会などについて幅広い基礎的な知識を習得する。その上で自らが関心のある諸問題について、情報を自主的に調査・整理して理解することができる。

スワヒリ語

この確かな考えをモノにしようではないか! アフリカの諸問題を同時代的に捉える。 これまでの偏見に満ちた「アフリカ観」を打破する。

理解すること

到達度目標〔スワヒリ語専攻〕
専攻語科目(1年実習) 専攻語科目(2年実習) 専攻語科目(演習)
聞くこと 相当レベル CEFR/A1~A2 ゆっくりと明瞭に話してもらえれば、
  • 授業での指示や課題の内容を聞き取ることができる。
  • 簡単な日常の挨拶表現や、よく使われる語彙や表現を用いた平易な文、基本的な事柄についての会話の内容などを聞き取ることができる。
相当レベル CEFR/A2~B1 明瞭に話してもらえれば、
  • 授業での説明を聞き取ることができる。
  • 私的領域における簡単な日常会話のおおよその内容を聞き取ることができる。
  • 短い簡単なアナウンスの要点を聞き取ることができる。
相当レベル CEFR/B1~B2
  • スワヒリ語の講義を聞き取り、要点を理解することができる。
  • 話題が分かっている明瞭な会話であれば、おおよその内容が理解できる。
  • スワヒリ語圏の歴史・文化・社会に関する専門的知識を踏まえ、テレビ・ラジオのニュースや時事問題の番組のおおよその内容を理解することができる。またその内容を的確な日本語で表現し、誤解や偏見なく相手に伝えることができる。
読むこと 相当レベル CEFR/A1~A2
  • 短い平易なテクストや簡単な昔話などを、辞書を用いて読むことができる。
  • よく使われる語彙や表現を用いて書かれた短い文章や、個人的な手紙・Eメールなどを読んで内容を理解できる。
相当レベル CEFR/B1~B2
  • 簡単な小説や筋が分かりやすい中編程度の物語などは、辞書を用いて読解できる。
  • 広告や内容紹介のパンフレットに書かれた、具体的で簡単なテクストをおおよそ理解することができる。
相当レベル CEFR/C1
  • スワヒリ語圏の歴史・文化・社会に関する専門的知識を踏まえ、新聞や雑誌、専門分野の論文などを、多少辞書を用いれば読むことができる。
  • 現代の小説や文学作品を、辞書を用いて読解できる。また、方言や新語などが含まれていても、おおよその見当をつけて内容を理解することができる。

表出

話す
こと
やりとり(会話への参加) 相当レベル CEFR/A1
  • 基礎的な語彙や表現を用いた、ゆっくりとした会話であれば、身近な話題について、過去や未来の事も含めて、簡単なやりとりをすることができる。
  • 状況に応じた適切な挨拶ができ、ごく身近な話題についての簡単な質問に答えたり、自分の希望を伝えたりすることができる。
相当レベル CEFR/A2
  • 教員のリードがあれば、身近な話題や教科書の内容についてやりとりすることができ、簡単な会話を続けることができる。
  • 母語話者と通常の会話を続けていくのはまだ難しいが、相手のリードによって、短い社交的なやりとりを続けることができる。
相当レベル CEFR/B1~B2
  • 興味関心のある分野であれば、議論に積極的に参加し、自分の意見を述べ、質疑応答などのやりとりを続けることができる。
  • スワヒリ語圏の旅行中に起こりやすい大抵の状況に対処することができる。
  • スワヒリ語圏に長期滞在する場合において、母語話者と通常の会話をすることができ、日常生活を支障なく送ることができる。
表現(一人で行う報告など) 相当レベル CEFR/A1
  • 自分や家族のことについて、簡単な自己紹介ができる。
  • 日常生活の出来事やこれからの予定などについて、簡単な語句や文を用いて表現することができる。
相当レベル CEFR/A2~B1
  • 自分の経歴や大学での日常生活、将来の希望など、長めの自己紹介ができる。
  • 事前に準備すれば、関心のあるテーマについて、簡単なプレゼンテーションをおこなうことができる。
相当レベル CEFR/B2
  • 事前に準備すれば、時事問題や与えられたテーマについて、自分の考えを述べ、明瞭で詳細な説明をすることができる。
  • 十分な準備時間があれば、関心のあるテーマについて、スピーチコンテストのような場におけるプレゼンテーションをおこなうことができる。
書くこと 相当レベル CEFR/A1~A2
  • 直接自分につながりのある事柄なら、短いメモやメッセージを書くことができる。
  • 定型的な表現を用いて、短い簡単な手紙やEメールを書くことができる。
相当レベル CEFR/B1
  • 身近な出来事や自分の考えていることについて、長めの文章を書くことができる。
  • 辞書を用いて、時間をかければ、短編小説の要約や短いレポートなどの報告文を書くことができる。
相当レベル CEFR/B2
  • 興味関心のある分野であれば、適切な構成で、主旨が明瞭なエッセイやレポートを書くことができる。
  • 自分の専門とする分野については、卒業論文の概要など、まとまりのある一定量の文章を書くことができる。

その他

(1・2年次)目標言語圏又は日本で実施されている公式語学検定試験についての概要
(3・4年次)言語の応用力及び地域文化の専門的知識の習得

スワヒリ語に関する公式な語学検定試験は、スワヒリ語圏でも日本でもおこなわれていない。

  • スワヒリ語圏をはじめとする東アフリカ、さらにアフリカ全般についての歴史・政治経済・言語・文化についての深い知識を修得し、自分の専門とする分野については、日本語、スワヒリ語、英語の文献や資料を読みこなし、適切に使いこなすことができる。
  • 現在のアフリカの諸問題についての知識をもち、問題の背景や関係性を洞察し、分析することができる。
  • アフリカに関する課外の活動(芸術活動やボランティア、スタディツアーなど)にも自主的に関わり、関心を深めることができる。

ロシア語

ロシアという国の社会、歴史、文化、芸術、そして言語に大いに関心を持って、入学してきてほしい。何よりも、様々なことに好奇心を持ち、自分で考えて、将来専門家として歩む自覚を持っている学生を求めます。

理解すること

到達度目標〔ロシア語専攻〕
専攻語科目(1年実習) 専攻語科目(2年実習) 専攻語科目(演習)
聞くこと 相当レベル CEFR/A2
  • 日常生活(ごく基本的な個人や家族の情報、食事、交通等)や学校関係(授業や専攻)、娯楽・余暇(劇場、美術館、スポーツ、趣味等)といった身近な話題について、最も頻繁に使われる語彙や表現が使われており、明瞭で比較的ゆっくりした話し方であれば、会話の要点を理解できる。
  • ロシアでの生活では、たとえば、電車内やバス内でのアナウンスやメッセージの内容について、明瞭で比較的ゆっくりした話し方であれば、要点を理解することができる。
相当レベル CEFR/B1
  • 日常生活(挨拶、個人・家族の日常生活の情報のやり取り、買物、食事、交通、医療等)や学校関係(授業や図書館、事務室でのやり取り)、余暇(劇場、美術館、スポーツ等)での身近な話題について、明瞭で標準的な話し方であれば、要点・相手の伝達意図を理解できる。
  • 学業や仕事、その他の身近な社会生活、簡単な時事問題や文化的情報について、明瞭な話し方で、比較的ゆっくりとしたテンポであれば要点を理解することができる。
相当レベル CEFR B2~C1
  • 2年次までに修得した日常生活等での身近な話題に加え、より議論の流れが複雑な時事問題、映画等の文化情報内容が理解できる。
  • ロシア語文化圏の背景知識をふまえ、母語文化との相対化能力を前提に、上記領域に関する情報や話し合いについて、誤解・偏見等を生み出すことなく二者間の意思疎通を仲介できる。
読むこと 相当レベル CEFR/A2
  • ごく基本的な個人や家族の情報、学校、娯楽・余暇など、身近な話題に関するあまり長くないテクストや手紙文を理解できる。
  • ロシア語文化圏の歴史的人物や著名人に関する教材用に作成されたテクストを、辞書の助けを借りれば理解できる。
  • ロシアの生活では、たとえば、店舗の看板、遠足の案内、映画の広告など、短い簡単なテクストなら理解できる。
相当レベル CEFR/B1
  • 非常によく使われる日常言語で書かれたテクストや個人の感情や希望が表現されている手紙文、新年の挨拶を含むお祝いなどの表現、簡単な詩や歌、ジョークの類が理解できる。
  • 小説(散文-時に学習用に簡略化したもの)や商業上の一般的な協定、観光ガイド文などは、文体の違いを認識しながら、声に出してスラスラと読め、辞書の助けを借りれば要点を理解し、内容について説明できる。
相当レベル CEFR/B2~C1
  • ロシア語文化圏の歴史・社会・文化に関する専門的知識をふまえ、長い複雑な文学テクストの要点のすばやい理解、含意のくみ取りができる。また、文化的差異を意識化しながら、それらの内容を的確な日本語で表現し、相手に伝えることができる。
  • ロシア語文化圏の政治・経済制度に関する専門的知識をふまえ、時事関係の複雑なテクストの要点のすばやい理解ができる。また、社会・経済制度の違いを明確にしながら、それらの内容を的確な日本語で表現し、誤解・偏見を与えることなく、相手に伝えることができる。

表出

話す
こと
やりとり(会話への参加) 相当レベル CEFR/A2
  • 日常生活(個人や家族、食事、交通等)や学校(授業や図書館)、娯楽・余暇(劇場、美術館、スポーツ等)といった身近な場面において、基本的な言い回しや定型表現を使って質問に答えたり、会話を始めたりしながら、社交的なやり取り(挨拶、調子をたずねる、招待したり招待を受けたりする、会う約束をするなど)をすることができる。
相当レベル CEFR/B1
  • 日常生活(挨拶、個人・家族の日常生活の情報のやり取り、買物、食事、交通、医療等)や学校関係(授業や図書館、事務室でのやり取り)、余暇(劇場、美術館、スポーツ等)での身近な話題について適切に応答し、教員や相手のリードがあれば自分の伝えたい内容(質問、情報伝達、依頼・要求等)をゆっくりと表現することができる。
相当レベル CEFR/B2~C1
  • 日常生活の身近な話題のみならず、各自の専門領域や想定される仕事上のやり取りにおいて、目的にあった言葉遣いを行い、自分の考えを的確に表現することができる。また、他者の発言に自分の発言を関連づけることで、適切な会話ができる。
  • ロシア語文化圏の多様な背景知識、母語文化との比較・相対化能力を前提に、その場の状況を的確にふまえ、上記領域に関する話し合いについて、誤解・偏見等を生み出すことなく二者間の意思疎通を仲介できる。
表現(一人で行う報告など) 相当レベル CEFR/A2
  • 日常生活や学業、娯楽・余暇といった身近な話題について、ごく基本的な語彙や構文を使って、言いよどみや言い直しや基本的な間違いが見受けられるものの、 自分の伝えたい内容を簡潔に表現することができ、準備すれば小さいプレゼンテーションを行うこともできる。
相当レベル CEFR/B1
  • 個人的情報(履歴、将来の希望、家族関係、好みや余暇の過ごし方、ふだんの生活)についてや学業、仕事については、限られた構文・語彙を使用してではあるが、簡潔に表現することができる。
  • その他の身近な社会生活、簡単な時事問題や文化的情報、本や映画のあらすじについて、時間をかけて準備をすれば小さいプレゼンテーションをすることもできる。
相当レベル CEFR/B2~C1
  • 自分に関心のある幅広い話題について、補足的観点、関連事項等にも触れながら、自己の論点を明確かつ詳細に展開することができる。
  • ゼミ等で扱っている専門領域の内容(言語・文学・演劇・政治・経済・歴史等)について、重要な論点を明確にしながら、体系的なプレゼンテーションの展開ができる。
書くこと 相当レベル CEFR/A2
  • 教材用の文章や与えられたテーマについて自分の考えを簡単に述べることができる。たとえば、自分の関心事や自分の周囲で起こった出来事について、時間をかけても、また間違いがあっても、まとまりのある文章を書くことができる。
相当レベル CEFR/B1
  • 個人的情報(履歴、将来の希望、家族関係、好みや余暇の過ごし方、ふだんの生活)や学業関係、町や気候・天気についての情報は、多少の文法的誤り、テクスト構造上の不適切さはあってもまとまった文を書くことができる。
  • 学業や仕事、その他の身近な社会生活、簡単な時事問題や文化的情報に関して、読んだり、聞いたりした内容について、十分時間をかければ要約を書くことができる。
相当レベル CEFR/B2~C1
  • 自分に関心のある専門分野の内容について、主要な論点を強調しながらまとまりのある文章を書くことができる。構文パターン、機能的文体差、類義語の使い分けなどを意識して、正しい文章を書くことができる
  • 母語での自分の専門領域の学術文、仕事上想定される業務文、新聞記事や評論文等について、両文化間の差異等を明確に相対化した上で、辞書の助けを借りてロシア語での的確な文として表現することができる。

その他

(1・2年次)目標言語圏又は日本で実施されている公式語学検定試験についての概要
(3・4年次)言語の応用力及び地域文化の専門的知識の習得
  1. ロシア語検定試験[ТРКИ] (ロシア連邦教育科学省主催の試験で日本国内では日本対外文化協会ロシア語検定試験実行委員会及び札幌大学で実施)
    入門、基礎、第1~第4レベルの6段階の試験があり、第1レベルに合格するとロシアの大学に入学できる語学力を持っていると判断される。各レベルの試験は文法・語彙・読解・聴解・作文・会話の5科目。
  2. ロシア語能力検定試験(東京ロシア語学院主催)
    4級~1級の4段階の試験があり、4級は文法・露文和訳・和文露訳・朗読、3級は4級の各試験科目+聴取試験、2級と1級は文法・露文和訳・和文露訳・聴取・口頭作文の5科目。各級の試験レベルについては東京ロシア語学院の「ロシア語到達度判定基準」を参照のこと。
    http://www.tokyorus.ac.jp/roshiago-kijunhyo.html
  • ロシア国内:上記のロシア語検定試験と同じものがロシア国内の主要大学で受検できる。
  • ロシア語学、ロシア文学・演劇、ロシアの歴史・文化、ロシア経済などの分野について問題意識をもち、自主的に調査を行い、その結果を卒業論文に集約する。

ハンガリー語

ハンガリー語とハンガリー語が話される地域の文化・歴史・社会について深く学ぶ作業を通じて、世界の諸言語・諸地域への関心を広げ、自己の世界観と価値観を相対化する思考能力と柔軟な問題解決能力を身につけることができる人を求めています。

理解すること

到達度目標〔ハンガリー語専攻〕
専攻語科目(1年実習) 専攻語科目(2年実習) 専攻語科目(演習)
聞くこと 相当レベル CEFR/A1
  • ゆっくりと明瞭な話し方であれば、自分、家族、天気、学校生活、買い物などの日常生活について、短い簡単な会話や指示、説明などを聞いて、理解することができる。
相当レベル CEFR/A2~B1
  • 明瞭で標準的な話し方であれば、比較的長い日常会話や、個人や家族についての話の内容や要点を聞き取って理解することができる。
  • ニュースや映画、歌の一部を聞き取って理解することができる。
相当レベル CEFR/B1
  • 比較的ゆっくり、明瞭な話し方であれば、社会や文化などに関する会話で、知らない語彙があっても全体を大まかに理解し要点をつかむことができる。
  • 電話など相手の顔が見えないコミュニケーションツールにおいて、日常的で具体的な情報を正確に聞き取り、理解することができる。
  • 予め詳しく丁寧な解説があれば、ニュースや時事問題の番組の一部を聴いて要点を理解したり、映画やドラマの筋を大まかに理解することができる。
読むこと 相当レベル CEFR/A1
  • 家族、学校、余暇など日常的なテーマの短く簡単な表現や文章を理解することができる。
  • 店舗の看板、映画の広告などの具体的で予測可能な内容の表示を読んで理解できる。
相当レベル CEFR/A2~B1
  • 新聞や雑誌の短く簡単な記事、歴史的記述や文学作品の一部、簡単な詩などを、辞書を使って理解することができる。
  • 簡単な慣用表現やことわざが理解できる。
相当レベル CEFR/B1
  • ハンガリー語文化圏の言語や文学・歴史・政治などに関する短いテクストを、辞書を使えば正確に読み理解することができる。
  • 日常生活のテーマであれば、比較的長い文章やエッセーを、一度目を通して理解することができる。

表出

話す
こと
やりとり(会話への参加) 相当レベル CEFR/A1
  • 状況に応じて適切なあいさつができる。
  • 互いの名前、年齢、職業、住んでいる場所、家族など、身近な話題について簡単な会話をすることができる。
  • 店で買い物をしたり、レストランで注文をするなど、自分の希望を伝えることができる。
  • 街中で場所をたずねることができる。
相当レベル CEFR/A2~B1
  • 趣味や旅行、日常生活に直接関係のある事項などについて、単純な内容を質問したり、自分の状況について話したりしながら、ある程度の長さで会話を続けることができる。
  • 状況に合わせた簡単な依頼や誘いを受けたり断ったりすることができる。
  • 電話で簡単な会話をすることができる。
相当レベル CEFR/B1
  • 初対面の人や公共サービスの場で、相応しい文体を用いて、必要なものごとを依頼することができる。
  • 電話など相手の顔の見えないコミュニケーションツールにおいて、日常的で具体的な情報を正確に相手に伝えることができる。
  • ネイティブスピーカーとの会話の中で、文化や社会制度について、ハンガリー語文化圏と母語文化圏の差異を意識しながら、自分の意見を表現することができる。
表現(一人で行う報告など) 相当レベル CEFR/A1
  • 簡単な自己紹介(名前、職業、住んでいるところ、家族、国籍、話せる言葉、好きなこと、できることなど)ができる。
  • 自分の一日の行動や週末や休暇中の出来事について簡単に報告することができる。
相当レベル CEFR/A2~B1
  • 病院などで自分の体調を表現できる。
  • 自分の希望や要望をていねいに表現することができる。
  • 自分の趣味や関心のあること、自文化圏の習慣などについて、短い発表をすることができる。
相当レベル CEFR/B1
  • 自分の体験やそこから得た見解について、ある程度の人数の前で話すことができる。
  • 身近なテーマや自分が関心を持つ社会的・文化的テーマに関して、日本とハンガリー語文化圏における制度的な違いや差異について意識化し、予め用意したうえで簡単なプレゼンテーションを行うことができる。
書くこと 相当レベル CEFR/A1
  • 現在形を使って自分や家族、友達についての短い文章や、過去形を使って一日の出来事、旅行など、自分が体験した出来事について短い文章を書くことができる。
相当レベル CEFR/A2~B1
  • 自分の趣味や習慣についてある程度まとまった文章を書くことができる。
  • 簡単な内容の親しい手紙と、礼状などていねいな手紙を書くことができる。
相当レベル CEFR/B1
  • エッセーやレポートで、自分が関心のある分野について、自文化とハンガリー語文化圏を比較・相対化しながら、要点をまとめることができる。
  • 卒業論文で、ハンガリー文化圏の自分が関心をもったテーマについて、母語で的確な文章で分析・構成し、ハンガリー語で要約を書くことができる。

その他

(1・2年次)目標言語圏又は日本で実施されている公式語学検定試験についての概要
(3・4年次)言語の応用力及び地域文化の専門的知識の習得

ハンガリー語の検定試験にはハンガリー国内で実施されている以下の3つの公式試験がある。

  1. 外国語としてのハンガリー語の統一試験 外国語学習センター(エトヴェシュ・ロラーンド大学所属)によるハンガリー語の検定試験。4段階あり、読解、聴解、会話、筆記(文法、作文)からなる。
  2. ECL(European Consortium for the Certificate of Attainment in Modern Languages) ハンガリー語検定試験 ECLによる検定試験。4段階あり、会話、筆記(文法、作文)、読解、聴解からなる。
  3. ブダペスト工科大学ハンガリー語検定試験 一般試験と技術専門試験がある。どれも同じような内容で、同じように公的な資格として認められている。あえて違いをあげれば、1と3に較べて、2はコミュニケーション能力をより重視している。
  • 日本語とハンガリー語のコミュニケーション様式の比較を通して、言語文化の具体的表現形態の多様性を認識する。
  • 自文化中心主義の限界を明確に認識し、多様な異文化の表現形式や価値観、思考方法に対して寛容な姿勢をとることができる。
  • ハンガリー語文化圏の多様な領域についての知識を得、母語文化との比較化・相対化を図りつつ、2者間の意思疎通を仲介できる。

デンマーク語

デンマーク語の習得に強い意欲をもち、それを駆使してデンマークの言語・文学・社会・歴史のいずれかを積極的に探求しようとする人を求めます。

理解すること

到達度目標〔デンマーク語専攻〕
専攻語科目(1年実習) 専攻語科目(2年実習) 専攻語科目(演習)
聞くこと 相当レベル CEFR/A1
  • 明瞭にゆっくりと話されたら授業での課題や説明の要点を聞き取ることができる。
  • 明瞭にゆっくりと話されたら挨拶や買い物、個人や家族に関する基本的な語や表現、説明を聞き取ることができる。
相当レベル CEFR/A2~B1
  • 明瞭にゆっくりと話されたら、授業に関する課題や説明、他の学生のプレゼンテーションを理解できる。
  • 明瞭にゆっくりと話されたら、日常生活(挨拶、個人・家族の日常生活の情報のやり取り、買物、食事、交通、医療等)や学校関係(授業や図書館、事務室でのやり取り)、余暇(劇場、美術館、スポーツ等)での身近な話題について、要点・相手の伝達意図を理解できる。
相当レベル CEFR/B1~B2-1
  • 標準的な発音によって明瞭に話される個人的発話であれば、学業や仕事、その他の身近な社会生活、簡単な時事問題や文化的情報について、理解することができる
  • 標準語のナチュラルスピードで話されるテレビ番組や映画、ニュースなどは、キーワードを聞き取り、その大意を理解することができる。
読むこと 相当レベル CEFR/A1
  • デンマーク語学習者向けに平易な文体で書かれたテキストなら、辞書を用いて理解できる。
  • 標示や広告、ポスター、カタログなどに書かれた、よく知られた名前や単語、単純な文などを理解できる。
相当レベル CEFR/A2~B1
  • デンマーク語学習者向けに平易な文体が書かれたテキストや短く簡単な文体で書かれた散文なら、その場で理解できる。
  • 辞書を用いて時間をかければ、社会や文化に関するやや複雑なテーマについての文章を理解できる。
  • 広告やパンフレット、メニュー、予定表のような具体的なテキストなら、その場で必要な情報を取り出すことができる。
  • 簡単で短い個人的な手紙文や説明文を理解できる。
相当レベル CEFR/B1~B2-1
  • 日常生活の情報に関する新聞記事やインターネット上の文章などは、基本的に辞書の助けを借りずに、その内容の大意を理解することができる。
  • 現代デンマーク語で書かれた文章のうち文化、社会、歴史に関する専門的な内容のテキストは、辞書の助けを借りて、その内容を正確に理解することができる。
  • テレビや映画などの画面にあらわれるデンマーク語字幕を追って、その大意を理解することができる。

表出

話す
こと
やりとり(会話への参加) 相当レベル CEFR/A1
  • 教員や相手がゆっくり話し、繰り返しや言い換えをし、また自分が表現するときに助けを出してくれるなら、挨拶や個人・家族の日常生活の情報について、過去と未来のことも含めて、簡単なやり取りをすることができる。
  • デンマークでの生活においては、買い物や道順など簡単なセンテンスであれば会話をすることができる。
相当レベル CEFR/A2~B1
  • 教員や相手のリードがあれば、日常生活(挨拶、個人・家族の日常生活の情報のやり取り、買物、食事、交通、医療等)や学校関係(授業や図書館、事務室でのやり取り)、余暇(劇場、美術館、スポーツ等)での身近な話題について応答し、自分の伝えたい内容(質問、情報伝達、依頼・要求等)について、ゆっくりと表現することができる。
相当レベル CEFR/B1~B2-1
  • デンマークに関する背景知識を前提に、日常生活(挨拶、個人・家族の日常生活の情報のやり取り、買物、食事、交通、医療等)や学校関係(授業や図書館、事務室でのやり取り)、余暇(劇場、美術館、スポーツ等)での身近な話題について、会話の流れに沿って主な内容をつかみ、その話題に関して適切な応答をし、会話の展開をすることができる。
表現(一人で行う報告など) 相当レベル CEFR/A1
  • 自分の住んでいる所や町、知っている人たちについて、簡単な語句や文を使って説明できる。
  • 自分の生活や考えについては、過去と未来のことも含めて、時間をかけても、また間違いがあっても、伝えることができる。
  • 時間をかけて準備すれば短いプレゼンテーションをすることもできる。
相当レベル CEFR/A2~B1
  • 普段の生活、家族、周囲の人々、居住条件、学歴、職歴などについて、簡単な語句・熟語・文などを使って説明できる。
  • 簡単な時事問題や文化的情報、本や映画のあらすじについて、十分準備時間があれば、短いプレゼンテーションを用意し行うことができる。
相当レベル CEFR/B1~B2-1
  • 個人的なテーマだけでなく社会や文化の専門的なテーマについても、事前に準備すれば、その内容について書面資料を作成し、口頭でプレゼンテーションすることができる。
書くこと 相当レベル CEFR/A1
  • 自分の趣味・関心事、週末や休暇中の出来事などに関してなら、十分な時間をかければ、文法的誤りが多くても、短い説明文や報告文を書くことができる。
相当レベル CEFR/A2~B1
  • 個人的情報(履歴、将来の希望、家族関係、好みや余暇の過ごし方、ふだんの生活)や学業関係、町や気候・天気についての情報については、文法的誤りやテキスト構造上の不適切さはあっても、その場で簡単な報告を書くことができる。
  • 十分時間をかければ、教科書やビデオの内容要約を書くことができる。
  • 簡単な事柄についての短いメモやメッセージ、あるいは礼状などの個人的な手紙を書くことができる。
相当レベル CEFR/B1~B2-1
  • 口語的な文体によって、簡単なメモや手紙、メールなどの文章を書くことができる。
  • 社会や文化の専門的なテーマについて習得した背景知識をもとに、辞書や文法書などの助けをかりながら、卒業論文の概要など、まとまりのある一定量の文章を書くことができる。

その他

(1・2年次)目標言語圏又は日本で実施されている公式語学検定試験についての概要
(3・4年次)言語の応用力及び地域文化の専門的知識の習得

DLTC (Danish Language Testing Consortium) 主催のデンマーク語検定

  • レベル1 (Prøve i Dansk 1):筆記(CEFR・A2に相当);会話(CEFR・B1に相当)
  • レベル2 (Prøve i Dansk 2):筆記(CEFR・B1に相当);会話(CEFR・B1とB2の中間に相当)
  • レベル3 (Prøve i Dansk 3):筆記(CEFR・B2に相当);会話(CEFR・B2に相当)
  • 最終レベル (Studieprøven i dansk som andetsprog for voksne udlændinge):筆記(CEFR・C1に相当);会話(CEFR・C1に相当)

各テストは13段階で評価され、6点以上が合格となる。因みに、デンマークの大学(国立)に北欧以外の外国人が入学するための要件として、最終レベル(Studieprøven i dansk som andetsprog for voksne udlændinge)の6点以上が設定されている(ただし、医学部と歯学部では8点以上が要求される)。

  • デンマークを中心とした北欧世界における言語、文学、社会、文化、歴史などに関する豊富な知識をもち、新たな情報をみずから調査・整理し、理解することができる。

スウェーデン語

スウェーデン語の習得に強い意欲をもち、それを駆使してスウェーデンの言語・文学・社会・歴史のいずれかを積極的に探求しようとする人を求めます。

理解すること

到達度目標〔スウェーデン語専攻〕
専攻語科目(1年実習) 専攻語科目(2年実習) 専攻語科目(演習)
聞くこと 相当レベル CEFR/A1~A2
  • スウェーデン語が明瞭かつ自然な速度で発話される状況において簡単な質問や依頼、相手方の主張などがだいたい理解できる。
  • 日常生活に直結する基本的かつ具体的な状況に関係する会話(相手の身分、家族構成、どこに住んでいるのかなど)を総合的に理解できる。
  • スウェーデンのテレビ番組や映画を観て、挨拶などのシーンで用いられる日常的かつ基本的な言い回しがキャッチでき、それを反復できる。
相当レベル CEFR/B1
  • 自然な速さで話されるスウェーデン語の簡単な質問や依頼、相手方の主張などをおよそ理解できる。
  • 日常生活に直結する一般的な会話(生活、家族・友人関係、将来のプランなど)の大筋を、若干難関な部分は別として、大方聞き取ることができる。
  • スウェーデンのテレビ番組や映画を観て、1、2年次で学習した日常的かつ基本的な言い回しや語彙、慣用表現が即認識できるばかりでなく、その表現が用いられる背景や状況も理解できる。
相当レベル CEFR/B2~C1
  • 前提知識なく出された相手方の質問や依頼の主旨の大意をほぼ正確に理解できる。
  • スウェーデン語で行われる講義・講演を聞き取り、その要点や時にはジョークも把握することができる。
  • 特に自分が直接関与する話題であれば多少内容が複雑でも主旨を正確につかむことができる。
  • スウェーデンのテレビ番組や映画の内容が大方理解でき、またインターネットなどによる音声ニュースが、自分が親しんでいる分野であれば大体聞き取れる。
読むこと
  • 教科書のテキストが現代のスウェーデンの生活に即した具体的な内容であれば、辞書を使えばほぼ完璧に理解できる。
  • 1年終了段階で辞書の助けのみで独自にAstrid Lindgrenの児童書がスウェーデン語の原文で大体読みこなせる。そしてそれを学期末の授業で体験して実感できる。
  • スウェーデン事情を扱った一般的なテキストであれば、辞書なしにおおよその大意がつかめ、辞書を用いればほぼ正確に理解できる。
  • 3、4年の後期課程における各分野へのゼミに進む前提段階のレベルに相当する各専門領域の原典テキストなど構文などを見抜きながら、多少時間はかかるものの、辞書を用いてほぼその大意を把握できる。
  • スウェーデン語の文学作品、ノンフィクション・テキストや新聞記事、ネット上のテキストなど辞書に頼らず大方読みこなすことができる。
  • 分野を問わずスウェーデンについて扱った専門的なテキストや後期課程において卒業論文執筆に不可欠となるスウェーデン語原典の専門文献などを辞書の助けがあれば、ほぼ正確に理解できる。

表出

話す
こと
やりとり(会話への参加)
  • 自分がよく心得ている日常的な状況(出会いや別れ、相互の身分・家族構成・どこに住んでいるのか、など)において相手方に対して簡単な質問をしたり、その受け答えができる。
  • 日常生活における基本的かつ具体的な自己の状況を限定的ながらも説明することができる。
  • スウェーデン人とのコミュニケーションにおいてさして大きな障害を起こさない程度の発音は身につけることができる。
  • 特定化されないテーマに対して、比較的自由に質問ができる。
  • 日常に直結する事項に関する会話や自分が身近に感じている事柄について(予定や約束の設定など)会話のやり取りを比較的自由にすることができる。
  • スウェーデン人教員あるいはスウェーデンからの留学生、日本の街中でたまたま遭遇したスウェーデン人に対して道案内や駅での切符購入、買い物など、あまり複雑でない援助が大方障害なく処理できる。
  • 予期せぬ事項に関する会話や討論でも、その流れをほぼフォローして質問や発言をすることができる。
  • スウェーデン語で行われる講義・講演終了後の質疑応答で、自らの疑問点を質問したり、関心点について更なる意見をスウェーデン語で求める発言ができる。
  • スウェーデン旅行中に遭遇する突発的な事態(盗難、紛失への対処のやり取り)に対しても対応できるスウェーデン語表現能力が身についている。
表現(一人で行う報告など)
  • 日常的な事柄や自分に直接関係する事態や関心事項を、誤りを臆せずにその場で相手が理解できるように基本的な語彙や語句を用いて自分なりに簡単に表現できる。
  • 準備時間があれば基本語彙を用いて、文法上の間違いをしてしまうことがあるにせよ、理解してもらえる短いプレゼンができる。
  • 同年代のスウェーデンの友人宛のメールなどは辞書をあまり使うことなく、意味の通る文面で表現することができる。
  • 日常的な状況において自己の主張や日本文化の紹介(料理、伝統、歴史、地誌)など事前に準備すれば秩序立てて説明できる。
  • 同年代のスウェーデンの友人宛のメールなど(相手への依頼など)では辞書の助けをほとんど借りることなく、自分の主張を相手に伝えることができる。
  • 日常的な会話の状況において自己の主張や日本文化の紹介(料理、伝統、歴史、地誌)など事前に準備することなくともかなり自由に表現でき、自分の主張をほぼ誤解なく理解してもらうことができ、その質疑応答にも対応できる。
書くこと
  • 日常的な事柄や自分に直接関係する事態や関心事項(自分の身分、家族構成、どこに住んでいるのかなど)を、文法的な誤りが多少生じたとしても、辞書の助けがあれば、相手に内容は十分理解してもらえる程度のレポートを作成することができる。
  • 複雑でない私的内容の電子メールを辞書の助けなしに、簡単なスウェーデン語で書くことができる。
  • やさしい読み物を読んで要約したり、自分が持っている語彙で復元したりすることができる。
  • 準備時間が与えられれば、やや長めの文を用いて多少込み入った内容(自己の留学についての問い合わせ文や入学申請書)を書くことができる。
  • 自己の留学などとの関連で接触する学校や教育機関に自己の意思を伝達することができる。
  • 事前に準備をすれば、自分の主張や相手への反論を、多少長い分量であってもスウェーデン語で自由に表現することができる。
  • 自分の卒業論文の主旨をスウェーデン語でまとめ、論旨を理解してもらえる要約(A4で3-4枚)を作成することができる。

その他

(1・2年次)目標言語圏又は日本で実施されている公式語学検定試験についての概要
(3・4年次)言語の応用力及び地域文化の専門的知識の習得

スウェーデン語には公式語学検定試験というものはないが、スウェーデンの大学で勉強するための資格を得るため試験はある。 TISUSと呼ばれているもので、この試験に合格すれば、スウェーデンのどの大学(医学部は除く)にも入学する資格が得られる。これはスウェーデン語を母語としない人がスウェーデン語で行われる大学の授業に最低限フォローできるか否かを問う試験ともいえる。日本人を含めて外国人がスウェーデンの大学に入学する場合はこの資格を得ていなくてはならない。この試験はスウェーデン本国はもちろん日本でも受験することができる。通例年に2回、日本で受験する場合は東京のスウェーデン大使館が窓口となり、東京で行なわれる。近畿方面で応募者が多ければ本学のスウェーデン語専攻研究室に監督依頼がくることもある。1回の受験料が日本円で2万5千円~3万円と割高である。
本学のスウェーデン語専攻の学生たちも4年次に挑戦し、現在までに数十名の合格者を出している。卒業後に合格したものを含めればかなりの数になるものと思われる。合格者に共通しているのは、在学中に1年間のスウェーデン留学を経験していることが挙げられよう

  • 2年次までに習得したスウェーデン語を通じて、自己の専門分野に関連する情報をインターネット上の情報を含む多様な参考資料から的確に収集・整理して、自らの問題関心に即した議論をスウェーデン語で展開することができる。
  • スウェーデンの新聞、ニュースがフォローできることにより、スウェーデン社会への理解が一層深まり、複眼的なグローバル視点を身につけることができる。同時に、日本社会との対比も視野に入れ、両国の相違の重要性を認識することができる。
  • スウェーデン語の読み物を速読・多読でき、原語による読書の楽しさを発見し、享受できるまでのレベルに達することができる。

ドイツ語

ドイツ語を本格的に学びたい人、ドイツの歴史や文化を学ぶことをとおして社会や世界への通路を開きたいと思う人、ドイツやヨーロッパに興味のある人、そこで生活したり働きたいと思う人を求めます。

理解すること

到達度目標〔ドイツ語専攻〕
専攻語科目(1年実習) 専攻語科目(2年実習) 専攻語科目(演習)
聞くこと 相当レベル CEFR/A1~A2
  • 明瞭にゆっくり話されれば、教員による課題の指示・説明を理解できる。
  • 話し方が明瞭でゆっくりしており、よく使われる簡単な語句や表現による説明であれば、概略を理解できる。
  • たとえば公共交通機関など、身の回りの領域に特に頻出する語彙や簡単な表現を理解できる。
相当レベル CEFR/A2~B1
  • 日常生活の基本的な事柄の範囲で、視覚資料などがあれば、教員の説明や他の学生の発話を理解できる。
  • 社会や文化に関して、明瞭な標準語であれば、基本的事柄の範囲で、課題についての指示や説明を理解できる。
  • たとえば自分や家族、買い物、近所、仕事など身近な領域について、明瞭な標準語であれば、要点を理解できる。
相当レベル CEFR/B1~C1
  • あらかじめ丁寧な解説があれば、講義や長い会話の要点を理解できる。
  • あらかじめ丁寧な解説があれば、テレビのニュース番組や時事問題の番組を聞いて要点を理解できる。
  • あらかじめ丁寧な解説があれば、標準語の映画やドラマの大筋を理解できる。
読むこと 相当レベル CEFR/A1~A2
  • 教科書用に編集された文章や、日常的テーマを持つ平易な表現、未習語彙の少ない文章であれば、辞書を用いて読解できる。
  • やや抽象性の高いテクストは、辞書を用いて時間をかければ読解できる。
  • たとえば標識やポスター、カタログなどに書かれ、よく知られた語彙や平易な表現であれば読解できる。
相当レベル CEFR/A2~B1
  • 一般的な文章や、日常的テーマを持つ平易で短く具体的なテクストであれば、その場で読解できる。
  • 構文がやや複雑で抽象性の高いテクストは、辞書を用いて時間をかければ読解できる。
  • たとえば広告、パンフレット、メニューなど具体的で視覚的なものは、その場で必要な情報を読解できる。
相当レベル CEFR/B1~C1
  • 筆者の立場や意見が表明されているエッセイや雑誌・新聞記事について、辞書を用いながら読解できる。
  • 散文による文学作品などのテクストについて、辞書を用いながら読解できる。
  • 複雑で高度な内容を持つテクストについて、辞書を用いながら読解できる。

表出

話す
こと
やりとり(会話への参加) 相当レベル CEFR/A1~A2
  • 教員による手助けがあれば、教科書の内容や日常生活の話題、必要性の高い現在の事柄について、簡単なやり取りができる。
  • 学生同士のペア練習で相手となんとかやり取りできる。
  • 定型的なミニダイアログに基づいたやり取りができる。
相当レベル CEFR/A2~B1
  • 教員による手助けがあれば、教科書の内容や身近な話題、必要性の高い過去や未来の事柄について、やり取りできる。
  • 学生同士のペア練習で相手とある程度やり取りできる。
  • 相手のリードがあれば、日常生活の具体的なテーマや状況について、やり取りを続けることができる。
相当レベル CEFR/B1~C1
  • 身近な話題の議論について、積極的に参加し自分の意見を述べ、主張することができる。
  • 授業やネイティブ教員との会話の際にやり取りを続けることができる。
  • ネイティブとの日常会話でやりとりを続けることができる。
表現(一人で行う報告など) 相当レベル CEFR/A1~A2
  • 時間をかけて準備すれば、関心のあるテーマについて、ごく短い発表を行うことができる。
  • 自分の大学生活や日常生活の現在の事柄について、大筋を表現することができる。
  • たとえば自分のこと、自分の町、周囲の人たちについて、簡単な語彙や表現を使って説明できる。
相当レベル CEFR/A2~B1
  • 一定の準備時間があれば、写真や図表などの視覚材料を用いて、数分程度の発表を行うことができる。
  • 自分の大学生活や日常生活の事柄について、過去と未来のことも含めて、大筋を表現することができる。
  • たとえば家族、周囲の人々、住居の事情、学業、職業などについて、豊かな語彙・イディオム・自然な言い回しを使って表現できる。
相当レベル CEFR/B1~C1
  • 関心を持つテーマについて、的確な説明がある程度できる。
  • 大学生活や社会一般の事柄について、異なる立場や考え方を挙げて、的確な説明ができる。
  • たとえば時事問題について、場面に合った語彙や表現を使って的確な説明ができる。
書くこと 相当レベル CEFR/A1~A2
  • 時間をかけて準備すれば、教科書やビデオのテクストの要約を書くことができる。
  • 身近な日常生活のテーマについて、文法的誤りが多少あっても、理解可能な文を書くことができる。
  • 教科書の課題の文章を書くことができる。
相当レベル CEFR/A2~B1
  • 一定の準備時間があれば、自分の趣味・関心事、余暇の過ごし方など身近なテーマに関して、短い説明文や報告文を書くことができる。
  • 身近な社会・文化的テーマについて、文法的誤りの少なく整ったテクストを書くことができる。
  • 簡単な事柄についてのメモやメッセージ、手紙やEメールなどを書くことができる。
相当レベル CEFR/B1~C1
  • 関心を持つテーマについて、幅広く客観的な説明文を書くことができる。
  • いくつかの視点から、賛成や反対の理由を含めて、報告文などとして書くことができる。
  • 卒業論文について、専門用語を用いながら、その要旨を書くことができる。

その他

(1・2年次)目標言語圏又は日本で実施されている公式語学検定試験についての概要
(3・4年次)言語の応用力及び地域文化の専門的知識の習得

日本で受検可能なドイツ語検定試験は以下の通り:

①日本の公益財団法人ドイツ語学文学振興会主催のドイツ語技能検定試験 (独検、5級から1級までの6段階)

②ドイツの ゲーテ・インスティトゥートが実施する各種ドイツ語検定試験 (Goethe-Zertifikat、初級から上級まで各種あり)

③ドイツのテスト・ダフ・インスティトゥートが実施するドイツ語能力検定試験 (TestDaF、Test Deutsch als Fremdsprache、中級から上級までの3段階)

④オーストリア政府公認のドイツ語能力検定試験 (ÖSD、Österreichisches Sprachdiplom Deutsch、初級から上級までの6段階)

上記検定試験は年2~5回実施される。日程や開催場所については各サイト上の最新情報を参照すること。

  • ゼミ発表やプレゼンテーションのために、関連文献や資料を検索し、読解した上で利用することができる。
  • 自分の専門とするドイツ語圏のテーマ領域について、問題点を挙げながら相手に伝えることができる。
  • ドイツ語圏の言語や文化、社会についての背景的知識をふまえ、日本の言語や文化、社会との相関性を把握して、対照的観点から論述できる。
  • 卒業論文のためにドイツ語の関連文献や資料を収集し、評価を加えつつ論述に組み込むことができる。また口頭試問の際に、ドイツ語や母語の資料を用いながら論述することができる。

英語

実社会・世界で活躍できる高度な実践的英語運用能力を涵養するとともに、英米の言語、文学、文化、歴史、政経、国際ビジネスの各分野において専門的知識を身につけ、自らの主張を明確に発信しようとする学生を求めています。

理解すること

到達度目標〔英語専攻〕
専攻語科目(1年実習) 専攻語科目(2年実習) 専攻語科目(演習)
聞くこと 相当レベル CEFR/B2~C1
  • 仕事、学校、娯楽で普段出会うような身近な話題について、明瞭で標準的な話し方の会話なら大部分を理解できる。
  • 話し方が比較的ゆっくり、はっきりとしているなら、時事問題や、個人的もしくは仕事上の問題についても、テレビやラジオ番組の要点を理解できる。
相当レベル CEFR/B2~C1
  • 長い会話や講義を理解することができる。また、もし話題がある程度身近な範囲であれば、議論の流れが複雑であっても理解できる。
  • テレビやラジオのニュースや時事問題の番組の大筋を理解できる。
相当レベル CEFR/C1~C2
  • 母語話者に自然なスピードで話されても、生であれ、放送であれ、強いなまりがない限り、ほぼ問題なく理解できる。また英語圏の大学における専門的な講義の内容を聴いてノートをとり、内容を十分に理解することができる。
読むこと 相当レベル CEFR/B2~C1
  • 筆者の姿勢や視点が出ている現代の問題についての記事や報告を、多少複雑な構文を含むものであってもあまり苦労することなく読める。
  • 大抵の現代文学の散文作品をあまり苦労することなく読める。
相当レベル CEFR/B2~C1
  • 筆者の姿勢や視点が出ている現代の問題についての記事や報告を、複雑な構文を含むものであっても容易に読める。
  • 大抵の現代文学の散文作品を容易に読める
相当レベル CEFR/C2
  • 抽象的で、構造的にも言語的にも複雑な、たとえばマニュアルや専門的記事、文学作品のテキストなど、事実上あらゆる形式で書かれた言葉を容易に読むことができる。長い複雑な学術的論文を理解し、文化的な差異を踏まえながら、その内容を的確な日本語で表現し、要約することができる。

表出

話す
こと
やりとり(会話への参加) 相当レベル CEFR/B2~C1
  • 英語圏を旅行中に最も起こりやすい大抵の状況に対処することができる。例えば、家族や趣味、仕事、旅行、最近の出来事など、日常生活に直接関係のあることや個人的な関心事について会話に入ることができる。
相当レベル CEFR/B2~C1
  • 身近な話題であれば、ある程度流暢に自然に会話をすることができ、母語話者と普通にやり取りできる。
  • 身近なコンテクストの議論に積極的に参加し、自分の意見を述べ、弁明できる。
相当レベル CEFR/C1
  • 言葉をことさら捜さずに流暢に自己表現ができる。
  • 自分の考えや意見を正確に表現でき、自分の発言を上手に他の話し手の発言に合わせることができる。
  • また学問的な話題について、文化的な差異を踏まえながら、的確な英語で質問し、自分の意見を表現することができる。
表現(一人で行う報告など) 相当レベル CEFR/B2~C1
  • 一定の準備時間があれば次のような行為を、英語らしい表現を使って行える
  • 自分の経験や出来事、夢や希望を語ること。
  • 本や映画のあらすじを話したり、感想を述べたりすることができる。
相当レベル CEFR/B2~C1
  • 一定の準備時間があれば次のような行為を、英語らしい表現を使って行える。
  • 自分の興味・関心のある分野に関連する限り、明瞭で詳細な説明をする。
  • 時事問題について、色々な可能性の長所、短所を示して自己の見解を説明する。
相当レベル CEFR/C1
  • 複雑な話題を、派生的問題にも立ち入って、詳しく論ずることができ、一定の観点を展開しながら、適切な結論でまとめ上げることができる。また学問的な話題について、文化的な差異を踏まえながら、的確な英語で聴衆を引き付けるプレゼンテーションをすることができる。
書くこと 相当レベル CEFR/B2~C1
  • 身近で個人的に関心のある話題について、つながりのあるテキストを書くことができる。
  • 私信で経験や印象を書くことができる。
相当レベル CEFR/B2~C1
  • 興味・関心のある分野内なら、幅広く色々な話題について、明瞭で詳細な説明文を書くことができる。
  • エッセイやレポートで情報を伝え、一定の視点に対する支持や反対の理由を書くことができる。
相当レベル CEFR/C2
  • 自分の専門分野においてはもちろんのこと、それ以外の分野でも、適切で効果的な文体を用いて、明瞭で流暢な英文を書くことができ、その際、読者が重要点を見つけられやすいように論理的な構成を持たせることができる。またさまざまな分野の日本語の文章を、文化的な差異を踏まえながら、的確な英文にすることができる。

その他

(1・2年次)目標言語圏又は日本で実施されている公式語学検定試験についての概要
(3・4年次)言語の応用力及び地域文化の専門的知識の習得
  • 英検:日本英語検定協会
    「英検は、「聞く・話す・読む・書く」の4技能を、基礎知識から運用能力まで総合的に測るように構成されていますから、英検が検定する英語は、「状況などに応じて適切にコミュニケーションができる、一般的・総合的な英語」と言えます。」
  • TOEIC (Test of English for International Communication):国際ビジネスコミュニケーション協会
    「Listening と Reading という受動的な能力を客観的に測定することにより、Speaking と Writing という能動的な能力までも含めた、英語によるコミュニケーション能力を総合的に評価できるように設計されています。」
  • TOEFL (Test of English as a Foreign Language):English Testing Service
    「米国非営利教育団体The College Board および The Graduate Record Examinations Board の委託で、米国、カナダの大学に留学を希望する外国人学生が大学での授業についていける英語力を有しているかを評価するため、1964年に同じく米国非営利教育団体である Educational Testing Service (ETS) が開発しました。」
  • 英語圏における歴史、経済、文化、文学、言語学などのすべての分野にわたって基礎的な知識を獲得する。
  • 自らの専門分野については、独自でテーマを発見し、文献や資料を読みこなしたり、研究対象国の母語話者との対話を通して、問題点を分析したりすることができる。

フランス語

フランス語専攻では、フランス語やフランス語圏の文化(文学、思想、歴史、政治、経済、芸術など)に関心があり、その正しい知識と理解を深めたいと思っている人を求めています。

理解すること

到達度目標〔フランス語専攻〕
専攻語科目(1年実習) 専攻語科目(2年実習) 専攻語科目(演習)
聞くこと 相当レベル CEFR/A1

<授業で>

  • 明瞭にゆっくりと話されたら授業での課題や説明を理解できる。
  • 生活の基本的事柄の範囲であれば、説明を理解できる。

<フランスで>

  • 日常生活の具体的な事柄に関する基本的な語や表現、説明を聞き取れる。
相当レベル CEFR/A2~B1

<授業で>

  • 明瞭に話されたら、授業に関する課題や説明を理解できる。
  • 社会や文化の基本的事柄の範囲であれば、教員の説明や他の学生のプレゼンテーションを理解できる。

<フランスで>

  • 個人や家族の情報、買い物、近所、仕事など自分に関係のある領域でよく使われる語彙や表現を理解することができる。
  • 生のメッセージやアナウンスの要点を聞き取るにはまだ困難が伴う。
相当レベル CEFR/B2

<授業で>

  • 教員がおこなう様々な分野に関する説明を聞いて、概要を理解することができる。

<フランスで>

  • 標準語の自然な速度で話されるテレビやラジオの放送に対して、キーワードを聞き取り、大意を把握できる。
  • たとえ抽象的な話題であっても標準語であれば、かなり複雑な話の要点を理解できる。

<日本語話者とフランス語話者がいる場面で>

  • 会合、イベントなどにおいて、文化的相違を理解した上で、フランス語話者の含意まで把握し、情報を正確に日本語に直すことができる。
読むこと 相当レベル CEFR/A1

<授業で>

  • 教科書用に編集された簡単なテクストなら、理解できる。
  • 生のテクストでも日常的テーマで短く簡単なものなら辞書を用いて理解できる。
  • やや抽象性の高いテクストは、辞書を用いてゆっくり時間をかければ理解できる。

<フランスで>

  • 標示やポスター、カタログなどに書かれた、よく知られた名前や単語、単純な文などを理解できる。
相当レベル CEFR/A2~B1

<授業で>

  • 短い簡単な具体的テーマについてのテクストならその場で理解できる。
  • 辞書を用いて時間をかければ、やや複雑なテーマについての文章を理解できる。

<フランスで>

  • 広告やパンフレット、メニュー、予定表のような具体的なテクストなら、その場で必要な情報を取り出すことができる。
  • 簡単で短い個人的な手紙や説明文を理解できる。
相当レベル CEFR/B2~C1

<授業で>

  • 辞書を用いれば、長くて複雑なテクストでも、フランス語文化圏の社会・文化についての知識を踏まえ、中身を詳細に理解できる。

<フランスで>

  • 辞書を用いずに、新聞や広告、説明書の内容などをある程度把握することができる。
  • 辞書を用いずに小説など物語の流れを把握することができる

<フランス語話者と日本語話者がいる場面で>

  • 文化的相違を理解した上で、フランス語話者の含意まで把握し、情報を正確に日本語に直すことができる。

表出

話す
こと
やりとり(会話への参加) 相当レベル CEFR/A1

<授業・フランスで>

  • 教員がゆっくり話し、繰り返しや言い換えをし、また自分が表現するときに助けを出してくれるなら、必要に迫られた事柄やごく身近な話題について、過去と未来のことも含めて、簡単なやり取りをすることができる。
相当レベル CEFR/A2~B1

<授業で>

  • 教員のリードがあれば、日常生活についての身近な話題や活動、あるいは教科書の内容について、なんとか会話を続けられる。

<フランスで>

  • 日常生活の具体的なテーマや場面についてであれば、会話の流れが滞ることがあってもやり取りをすることができる。
相当レベル CEFR/B2

<授業で>

  • 様々なテーマを用いた授業においても、議論に参加し、自分の意見を述べ、質疑応答などのやりとりを続けることができる。

<フランスで>

  • 日常生活で起こる様々な出来事に対し、状況を把握し、それに対処するためにフランス語でやりとりをすることができる。

<フランス語話者と日本語話者がいる場面で>

  • 会合、イベントなどにおいて、文化的相違を理解した上で、日本語話者の真意を正確に伝えることができる。
表現(一人で行う報告など) 相当レベル CEFR/A1

<授業・フランスで>

  • 自分の住んでいる所や町、知っている人たちについて、簡単な語句や文を使って説明できる。
  • 自分の大学生活や日常生活の大まかな事柄については、過去と未来のことも含めて、なんとか伝えることができる。時間をかけて準備すれば小さいプレゼンテーションをすることもできる。
相当レベル CEFR/A2~B1

<授業・フランスで>

  • 家族、周囲の人々、居住条件、学歴、職歴などについて、簡単な文章を使って説明できる。
  • 十分準備時間があれば、関心のあるテーマについて短いプレゼンテーションを行うことができる。
相当レベル CEFR/B2~C1

<授業・フランスで>

  • 事前に十分な準備をすれば、時事問題など様々なテーマについて、資料を用いながらかなり長く複雑なプレゼンテーションを行うことができる。
  • 自分のよく知っている内容についてなら、即座に簡単な説明を行うことができる。

<フランス語話者と日本語話者がいる場面で>

  • 会合、イベントなどにおいて、文化的相違を理解した上で、真意を正確に伝えることができる。
書くこと 相当レベル CEFR/A1

<授業で>

  • 自分の趣味・関心事、週末や休暇中の出来事などに関してなら、十分な時間をかければ、少々の文法的誤りがあっても、短い説明文や報告文を書くことができる。
相当レベル CEFR/A2~B1

<授業で>

  • 簡単な内容については、語彙の選択などに不適切さはあっても、その場で簡単な報告を書くことができる。
  • 十分時間をかければ、教科書やビデオの内容要約を書くことができる。

<フランスで>

  • 簡単な事柄についての短いメモやメッセージ、あるいは礼状などの個人的な手紙を書くことができる
相当レベル CEFR/B2~C1

<授業で>

  • ネイティヴチェックを要するが、専門的なものまで含めた様々なテーマについて、適切な構成を用いて、論旨の明瞭なある程度の長さのレポートを書くことができる。

<フランスで>

  • 辞書や例文集などのツールを用いれば、公式な手紙やメールを書くことができる。その際、文化的差異を意識して、誤解が生じないような説明を加えることができる。

その他

(1・2年次)目標言語圏又は日本で実施されている公式語学検定試験についての概要
(3・4年次)言語の応用力及び地域文化の専門的知識の習得
  • 日本の財団法人フランス語教育振興協会主催の実用フランス語技能検定試験DAPF
    ここには、初級(5級)から上級まで、7段階がある。大学1年生終了時には3級から準2級、2年終了時には2級から準1級、4年修了時には1級に受験可能である
  • TCF(フランス文部省公認世界共通のフランス語能力診断テスト)
    この試験はフランス語圏以外の国の人々が対象。試験は(読解、文法、聞き取り)にわかれ、フランス語の総合力を診断する。初級から上級まで6段階がある。大学1年生終了時には、TCF A1もしくはA2、2年終了時には、TCF B1、4年終了時にはB2もしくはC1が受験可能である。
  • DELF-DALF(フランス文部省認定フランス語資格試験)
    DALF C1を取得するとフランスの大学に入学する際に義務づけられたフランス語能力評価試験が免除される。大学1年終了時には、DELF A1もしくはA2、2年終了時には、DELF B1、4年終了時にはDELF B2もしくはDELF C1が受験可能である。
  • フランス、フランス語圏の諸国、及びヨーロッパの文化について、歴史や芸術、生活慣習、時事問題など広く知識を身につけ、異文化の人々の性質や思考を理解できるようにする。
  • 関心のある専門分野の資料を図書館や雑誌、インターネットなどで収集し、問題を発見したり、比較検討して考察したりできる能力を身につける。
  • フランス語話者、日本語話者の双方がいる場面においては、文化的差異を意識化し、誤解が生じないように適宜補足説明しながら、双方の発言内容を正確に表現し、よりよい意思疎通に貢献できる。

イタリア語

多様性と伝統を大切にするイタリアとイタリア語に関心を持ち、「陽気で明るい」などといった表面的なイメージに惑わされない分析力と論理性を有し、イタリア語の正確な読解力と本格的なコミュニケーション能力を駆使して、社会への貢献を目指す人を求めます。

理解すること

到達度目標〔イタリア語専攻〕
専攻語科目(1年実習) 専攻語科目(2年実習) 専攻語科目(演習)
聞くこと 相当レベル CEFR/A2
  • 個人や家族の情報、買い物や仕事などの日常的な単語や表現を聞きとり、簡単な指示や要求を理解できる。
  • ゆっくりと話された授業での説明やメッセージ,アナウンスの要点を理解できる。
相当レベル CEFR/B1
  • 仕事、学校、娯楽等、身のまわりのことを話題にした日常的会話や生活会話の概要を理解できる。
  • 一般的なニュースについて、何度か繰り返して聞けば要点を理解できる。
相当レベル CEFR/B2~C1
  • 身のまわりのことを話題にした日常的会話や生活会話であれば細部まで理解できる。
  • 一般的なニュースの要点を即時に理解できる。
読むこと 相当レベル CEFR/A2-B1
  • 掲示や内容紹介のパンフレット等の平易な実用的文章や、簡単で短い個人的な手紙を理解できる。
  • 比較的平易な解説文や報道記事を、辞書を使い時間をかければ読むことができる。
相当レベル CEFR/B1~B2
  • 日常言語で書かれたテクストや、起こったこと、感情、希望が表現されている私信を理解できる。
  • 一般的な解説文や報道記事を、辞書を使い時間をかければ読むことができる。
相当レベル CEFR/B2~C1
  • 一般的な解説文や報道記事を、辞書を使いながら短時間で読むことができる。
  • 文学テクスト等、専門分野の文献を、辞書を使いながら読むことができる。

表出

話す
こと
やりとり(会話への参加) 相当レベル CEFR/A2
  • 簡単な指示や要求に対して適切な応答ができる。
  • ゆっくりと話される会話のなかで、言い換えや語句の訂正などのサポートを母語話者から受けながら、自分または第三者の日常的な経験、要求を言語で伝達できる。
相当レベル CEFR/B1
  • 日常的な指示・要求に対して適切な応答ができる。
  • イタリア語圏の旅行中に起こりやすい大抵の状況に対処することができる。
相当レベル CEFR/B2~C1
  • 身のまわりのことを話題にした日常的会話や生活会話がかなり自由にでき、母語話者と普通にやり取りができる。
  • 身近なコンテクストの議論に積極的に参加し、自分の意見を精確に表現したり、他者の発言に合わせたりすることができる。
表現(一人で行う報告など) 相当レベル CEFR/A2
  • 自分や家族、生活環境などについて、簡単な紹介を行うことができる。
相当レベル CEFR/B1
  • 日常生活の出来事や自分の意見、計画等について、適切な動詞の時制を使いながら表現できる。
  • 母語話者のサポートを受けながら、簡単な実用的説明を行うことができる。
相当レベル CEFR/B2~C1
  • 一般的な話題について、論点を明確にしながら事実や自分の意見を説明できる。
書くこと 相当レベル CEFR/A2
  • 自分または第三者の日常的な経験、要求について短いメモやメッセージを書くことができる。
相当レベル CEFR/B1
  • 簡単な実用的文章を短時間で作成できる。
  • 時間をかければ、自分の思考内容を文章化できる。
相当レベル CEFR/B2~C1
  • 自分の思考内容を比較的短時間で手紙やエッセイ、レポートの形で文章化することができる。

その他

(1・2年次)目標言語圏又は日本で実施されている公式語学検定試験についての概要
(3・4年次)言語の応用力及び地域文化の専門的知識の習得

イタリア本国でイタリア語能力検定試験として公認されているものが4つある。ペルージャ外国人大学のCELI、シエナ外国人大学のCILS、ローマ第3大学のIT、そしてダンテ・アリギエーリ協会のPLIDAである。このうち、日本でも受験可能なものは、CILSとPLIDAである。CEFRのレベルとの対応は次のようになっている。

  • 初級(A1) PLIDA A1 (A2) CELI 1, pre-CILS(予定), PLIDA A2
  • 中級(B1) CELI 2, CILS 1, PLIDA B1 (B2) CELI 3, CILS 2, PLIDA B2
  • 上級(C1) CELI 4, CILS 3, PLIDA C1 (C2) CELI 5, CILS 3, PLIDA C2, IT

以上の他に商業イタリア語に特化した CICI (conoscenza dell'italiano commerciale intermdio: ペルージャ外国人大学)があり、CEFRのB1に相当するとされている。

また、日本国内ではイタリア語検定協会が運営する検定試験が年2回実施されている。こちらはイタリア語を学習したばかりの生徒でも受験可能なレベル設定となっている。1年生で4級の検定試験を受けることが可能。2年生から4年生でそれぞれ3級、2級、1級の検定試験を受けることができる。

  • イタリア語圏の言語、文学、歴史、社会、文化に関する専門的知識を踏まえ、テクストの要点のすばやい理解、含意のくみ取りができる。また、文化的差異を意識化しながら、それらの内容を的確な日本語で表現し、伝えることができる。
  • 上記の能力を適切に運用しながら、口頭でのプレゼンテーションや卒業論文の形でまとめることができる。

スペイン語

スペイン語を意欲的に習得し、さらにスペイン語言語学やスペイン語圏の文学、歴史、文化等に関する知識を積極的に吸収して、スペインやイスパノアメリカに関する総合的理解を得たいと希望する人を求めます。

理解すること

到達度目標〔スペイン語専攻〕
専攻語科目(1年実習) 専攻語科目(2年実習) 専攻語科目(演習)
聞くこと 相当レベル CEFR/A2
  • 居住環境等の日常生活において挨拶など最も頻繁に使用される必要不可欠な語彙や表現を理解できる。短く明瞭なメッセージの最低限必要な情報を理解できる。
  • スペイン語圏での生活では、たとえば母語話者からの挨拶、公共交通機関等におけるアナウンス、災害等緊急事態に関する情報告知を正確に把握できる。
相当レベル CEFR/B1
  • 居住環境等の日常生活での話題、公共の場所で初見の相手が伝えようとしている自分にとって必要な情報、高度な専門用語を用いない一般的な時事問題に関する説明等を、ほぼ正確に理解できる。
  • スペイン語圏の生活では、学校や職場等の活動の場で受け取るあらゆる情報について、それらが明瞭で標準的な話し方であれば、その伝達意図をほぼすべて正確に理解できる。
相当レベル CEFR/B2~C1
  • 話題がある程度身近なものか一般的なものであれば、議論の流れが少々複雑であっても、母語話者による自然な速度の発話を容易に聞き取り、大意を理解できる。
  • スペイン語圏の生活では、居住環境等での母語話者どうしの雑談、テレビのニュース、時事問題についての番組などで、そのキーワードを聞き取って要点を理解でき、標準的なスペイン語による映画であれば字幕なしでもほぼ問題なく鑑賞できる。
読むこと 相当レベル CEFR/A2
  • 高度な比喩的表現がなく、各文章が比較的短くて、一般的常識の範囲内で理解できる汎用性の高いテーマを扱っていて、文意も比較的明瞭なテクストであれば、その内容を正確に理解できる。
  • スペイン語圏の生活では、たとえば簡単な電子メールなど母語話者が書いた短いメッセージ、注意禁止事項等の公共生活に最低限必要な標示、災害等緊急事態に関する視覚メディアの情報告知を正確に把握できる。
相当レベル CEFR/B1
  • 非常によく使われる日常言語で書かれた短いテクストなら容易に文意を把握できる。また、辞書を用いてある程度時間をかければ、文学作品などの感情表現を含む長文や、自分が関わっている仕事等に関連する専門的な書類、行政上の公文書等を読解できる。
  • スペイン語圏の生活では、たとえば長い電子メールなど書き手の意見や感情が述べられた長文を理解でき、各種取扱説明書や公文書のなかの最低限必要な情報を的確に抜き出すことができる。
相当レベル CEFR/C1
  • 新聞やインターネットなどに掲載される日常生活に関する具体的情報であれば、容易に概要をつかむことができる。また、辞書を用いて時間をかければ、難解な文学作品、高度に抽象的な論説文、非常に専門的な学術研究書等を読解できる。
  • スペイン語圏の生活では、時間をかければ大学の講義で課される参考文献を読みこなせ、また現地の時事問題に関する論説文や各種法規等、自分の専門外の専門的記事や公文書を、その細かなニュアンスまで含めて的確に読解することができる。

表出

話す
こと
やりとり(会話への参加) 相当レベル CEFR/A2
  • 日常の短い社交的な会話を難なくこなせる。また、ごく身近な話題について、過去と未来のことも含め、簡単な情報交換をすることができる。
  • スペイン語圏での生活では、たとえば身近な母語話者と挨拶を交わし、自分の家族や友人について簡単な質問に答え、公共交通機関での移動や買い物等に最低限必要なやり取りができる。
相当レベル CEFR/B1
  • 母語話者の的確なリードがあれば、日常生活についての身近な話題、たとえば仕事や趣味や体調等について、準備なしでも難なく会話を続けることができる。
  • スペイン語圏の生活では、事故や盗難や病気といった突発的事態の際に最低限必要な意思疎通をこなせ、また相手のリードがあれば滞在している国の時事問題に関する話題にも参加できる。
相当レベル CEFR/B2~C1
  • 母語話者との日常会話をある程度自然に続けることができる。丁寧表現等、場面に応じた適切な表現を選択できる。自分の考えを正確に伝え、相手の発言に応じて会話内容や話し方や話題を自由に修正できる。
  • スペイン語圏の生活では、母語話者に特に気を遣わせることなく会話に入ってゆくことができ、自ら冗談を発したり、時には相手を気遣う余裕をもって会話を続けられる。
表現(一人で行う報告など) 相当レベル CEFR/A2
  • 家族、友人、居住地、学歴等、自分の身の回りの話題を簡単な語句や文を使って説明できる。時間をかけて準備すれば、多少文法的な間違いはあっても簡単なプレゼンテーションをすることができ、自分が考えていることを母語話者に理解させることもできる。
相当レベル CEFR/B1
  • 家族や学業や仕事といった個人的な情報や、出身国や滞在国に関するごく一般的な話題に関する意見を、限られた構文と語彙を使用して簡潔に表現できる。時間をかけて準備すれば、文学作品や映画などに関する自分の意見を述べ、自分が特に詳しい時事問題等に関するプレゼンテーションをすることもできる。
相当レベル CEFR/B2~C1
  • 時間をかけて準備すれば、特定のテーマに関する自分の意見をまとめて明確な表現で話せ、また自分が関心のある文化や時事問題に関するテーマについて例証や結論等を伴うやや複雑で長いプレゼンテーションをすることができる。
書くこと 相当レベル CEFR/A2
  • 身近な話題について、時間をかければ、多少文法的間違いはあっても短い説明文や報告文を書くことができる。
  • スペイン語圏での生活では、たとえば身近な母語話者への電子メールや各種礼状等の短い文章が書け、入国カード等の各種公共機関での書類に記入ができる。
相当レベル CEFR/B1
  • 自分の関心事や休暇中の出来事などに関してなら、ある程度の時間をかければ、テクスト構造上の不適切な点はあっても、やや長い説明文を書ける。
  • スペイン語圏の生活では、電子メール等の私信で感情表現を含むやや長い経験談や印象を書くことができる。
相当レベル CEFR/B2~C1
  • 私信や日常の出来事に関する簡単な文書であれば辞書を使わなくても正しい文章を書くことができる。辞書を用いれば、複雑な構文や語彙・表現を駆使し、趣旨が明瞭な報告書や卒業論文の要旨を書くことができる。
  • スペイン語圏の生活では、時間をかければ大学の講義で課されるレポートを書ける。

その他

(1・2年次)目標言語圏又は日本で実施されている公式語学検定試験についての概要
(3・4年次)言語の応用力及び地域文化の専門的知識の習得
  • DELE (Diploma de Español como Lengua Extranjera):スペイン文部省公認のスペイン語運用能力認定試験。国際的な公認資格(スペイン文部省認定証)を受けることができる。A1(入門)、A2(初級)、B1(中級)、B2(中上級)、C1(上級)、C2(最上級)の6レベル(CEFR準拠)に分かれている。
  • スペイン語技能検定:日本スペイン協会が主催する文部科学省認定の技能検定。
    6級:基礎的な短い文章の読み書きができる(直説法現在終了)、5級:平易な文章の読み書きができる(直説法終了)、4級:簡単な日常会話ができる(文法を一通り終了)、3級:新聞などが理解でき、一般ガイドに不自由しない、2級:ラジオ、テレビが理解でき、一般通訳ができる、1級:会議通訳、文学翻訳、専門ガイドができる、の6レベルに分けられている。
  • スペイン語圏の言語、文学、歴史の各分野に関して基礎的な知識を幅広く身につけ、異文化を正しく理解できる。また2年次までに習得した語学力を活かし、スペイン言語学や歴史学の高度な論文や、複雑な文学テクストを素早く読解し、その内容を明瞭かつ正確な日本語で報告することができる。
    同時に、専攻語演習科目では、スペイン語文化圏の多種多様な背景知識、母語文化との比較相対化能力を前提に、その場の状況を的確に踏まえ、言語学、文学、歴史といった領域に関する話し合いで、母語話者教員を中心とする複数話者間で誤解や偏見のない意思疎通を仲介することができる。最終的にそれらの総合的な成果を卒業論文という形で業績にして提出することができる。

ポルトガル語

ポルトガル語の高度な運用能力を身につけたいという熱意のある人。ポルトガルやブラジルの言語や文学、文化や歴史に強い関心をもち、外国語を駆使してそれらを探求しようという意欲のある人を求めます。

理解すること

到達度目標〔ポルトガル語専攻〕
専攻語科目(1年実習) 専攻語科目(2年実習) 専攻語科目(演習)
聞くこと 相当レベル CEFR/A1~A2

<授業で>

  • 簡単な語彙と表現で明瞭にゆっくりと話されるならば、身の回りの事柄についての説明を理解できる。
  • 家庭、近隣、学校などにおいて日常的な事柄の範囲であれば、表現される内容を理解できる。

<ポルトガル語圏で>

  • 公共の場や私的な交流の場で、特別な知識を必要としない衣食住に関する話題について、聞き返しを行うことがあっても、内容を理解することができる。
相当レベル CEFR/B1~B2

<授業で>

  • 平易な語彙と表現が使われ、発音が明瞭であるならば、口頭で伝えられる説明や課題を理解できる。
  • 社会や文化に関する基本的事柄であれば、教員の説明や他の学生の発表を理解することができる。

<ポルトガル語圏で>

  • 自分の関心分野や専門領域で使用される語彙、表現を理解することができる。
  • 公共の場で雑音の少ない環境であれば、明瞭に発音された生のアナウンスの内容を聞き取ることができる。
相当レベル CEFR/C1~C2
  • 自分の用いる発音がブラジル式であれポルトガル式であれ、相手がいずれの発音を用いても、十分な聞き取りができ、その内容を理解できる。
  • ポルトガル語でのテレビやラジオの一般的なニュース・報道番組の内容を理解できる。
  • 相手の自然な発話が聞き取れ、ときには聞き返しなどを行いながらも、日常会話が滞りなく展開できる。
読むこと

<授業で>

  • 外国人学習者用に編集された簡単なテキストを、辞書を用いて理解できる。
  • 一般のテキストでも難解な語や表現を用いておらず、日常的なテーマであれば、辞書を用いて理解できる。
  • 抽象的な内容のテキストの場合、辞書を用いて時間をかければおおよその理解ができる。

<ポルトガル語圏で>

  • 衣食住にかかわる具体的なサービスの宣伝・広告などに書かれた、一般によく使われる単語、単純な文などを理解できる。

<授業で>

  • 衣食住にかかわる日常の基本的なテーマや、関心のあるテーマで、短い具体的な内容のテキストであれば、その場で理解できる。
  • 専門的な内容のテキストでも、辞書を用いて時間をかければ、大筋を理解できる。

<ポルトガル語圏で>

  • 平易な語彙と表現によって構成された具体的な内容のテキストなら、その場で読み取り、必要な情報を得ることができる。
  • 日常経験するような具体的な内容の資料や説明の文章を理解できる。
  • 現代の標準ポルトガル語で書かれた一般的な新聞・雑誌記事であれば、高度な専門分野の話題以外は、その内容を正確に理解できる。
  • 専門分野のテクストについては、辞書を利用すれば、ほぼその内容が理解できる。
  • 電子メールなどで受信した日常的内容の通信文をほとんど辞書に頼ることなく、即座に理解できる。

表出

話す
こと
やりとり(会話への参加)

<ポルトガル語圏で>

  • 教員が繰り返しや言い換えを交えてゆっくりと話をすれば、日常生活に必要な衣食住にかかわる事柄や個人的な話題について、過去と未来のことも含めて、簡単な語彙で、流暢さに欠けながらも表現し、会話はできる。

<授業で>

  • 身近な日常の話題や、教科書の内容について、教員の補助があれば、やりとりを続けることができる。

<ポルトガル語圏で>

  • 通常の会話をすることは困難だが、身近な話題で、相手が平易な語彙と表現を使用した場合、やりとりを続けていくことができる。
  • 公共の場において、日常的な内容の会話であれば、多少の表現の稚拙さはあっても、母語話者にあまり違和感を与えない発音と流暢さで、場面に適した表現を用いて自分の意見を述べつつ、長時間会話を滞りなくすることができる。
表現(一人で行う報告など)

<授業・ポルトガル語圏で>

  • 自分の住んでいる地域や、家族、知人について、簡単な語と表現を使って説明できる。
  • 自分の学校生活や日常生活の衣食住などにかかわる事柄について、過去と未来のことも含めて伝えることができる。時間をかけて準備すれば簡単な発表もできる。

<授業・ポルトガル語圏で>

  • 家庭での身の回りの状況、公共の場での出来事などについて、平易な語彙・表現を使って説明できる。
  • 十分時間をかけて準備すれば、関心を持つテーマについて発表をすることができる。
  • 自分の卒業論文や研究、調査の内容について、専門用語を用いながら、多少流暢さに欠けるところがあっても、的確な語と表現を用い、論理的に文章を組み立てて、発表できる。
書くこと

<授業で>

  • 自分の関心事や、休日での行動、休暇中の出来事などに関して、時間をかければ、使用する語や表現に不適切な点が多くあっても、短い説明文や報告文を書くことができる。

<授業で>

  • 具体的な内容であれば、文法的誤りや語彙の不適切さはあっても、その場で簡単な文章を書くことができる。
  • 時間をかければ、抽象的な内容のテキストであってもその要約文を書くことができる。

<ポルトガル語圏で>

  • 日常の身近な事柄について、メモや電子メールを書くことができる。
  • 日常的な内容であれば、電子メールを用いて、母語話者に十分内容を理解してもらえる通信文を短時間で書くことができる。
  • 自分の卒業論文や研究、調査の要約を、読み手に明確に理解できる語、表現を用いて書くことができる。

その他

(1・2年次)目標言語圏又は日本で実施されている公式語学検定試験についての概要
(3・4年次)言語の応用力及び地域文化の専門的知識の習得
  • ブラジル教育省による外国人向けポルトガル語能力検定セウピ・ブラス。
    セウピ・ブラス(CELPE-Bras)は、ブラジルの教育省(MEC)が実施している外国人向けのポルトガル語能力検定(Certificado de Proficiência em Língua Potuguesa para Estrangeiros)である。
    この能力検定では、試験によって、中級(Intermediário)、中上級(Intermediário Superior)、上級(Avançado)、最上級(Avançado Superior)の4つのレベルが認定される。なお、中級が最も低い認定レベルである。
    試験は筆記・聴解試験と口頭試験の2部から構成される。
  • リスボン大学(ポルトガル)が実施する「外国語としてのポルトガル語検定試験(APLE:Avaliação de Português Língua Estrangeira)」。
    この検定試験は、従来、準初級(CIPLE)、初級(DEPLE)、中級(DIPLE)、上級(DAPLE)、大学級(DUPLE)の5つのレベルで実施されてきた。2013年、入門(ACESSO)レベルが追加された。試験は、口頭試験、筆記試験から構成される。
  • ポルトガル語文化圏の多種多様な背景知識、母語文化との比較・相対化能力を前提に、その場の状況を的確にふまえ、文化、歴史、政治、経済といった領域に関する話し合いについて、誤解・偏見等を生み出すことなく二者間の意思疎通を仲介できる。

日本語

外国語を身につけ、外国の事情を知った上で日本語・日本文化を客観的に捉えることに興味のある人、日本語教育に深い関心のある人、外国語を基盤にグローバルな観点から日本を世界に発信する意欲のある人を求めています。日本語話者としての自分が、世界の中でどんな位置にあるかを考えて世界を認識する、世界の視点から日本語・日本文化を見つめ直す。これに応えられる人材の育成を目指しています。

理解すること

到達度目標〔日本語専攻〕
専攻語科目(1年実習) 専攻語科目(2年実習) 専攻語科目(演習)
聞くこと 相当レベル CEFR B2~C1
  • 自分がある程度知っている内容についての大学の講義を辞書等の補助を使って理解することができる。
  • テレビニュースがおおよそ理解できる。
相当レベル CEFR C1
  • 初めて聞く内容の講義でもおおよそ理解することができる。
相当レベル CEFR C1~C2
  • 母語話者にかなり早いスピードで話されても、生であれ、放送であれ、どんな種類の話し言葉も、ほぼ問題なく理解できる。
読むこと 相当レベル CEFR B2~C1
  • 大学の授業で使われる教科書や参考文献、新聞記事や一般的な雑誌、インターネットなどの記事を辞書を使いながらであれば読むことができる。
相当レベル CEFR C1
  • レポートを書くのに必要な専門書、論文などを辞書をひかなくてもおおよそ理解することができる。
相当レベル CEFR C1~C2
  • 長くて複雑なテクストでも、自分の専門はもちろん、専門外であっても、中身を詳細に理解できる。
  • 意味や文体の微妙な違いを読み取り、明示的な意味と同時に暗示的な意味も理解することができ、幅広い分野にわたって、長い複雑なテクストを理解できる。

表出

話す
こと
やりとり(会話への参加) 相当レベル CEFR B2~C1
  • 場面に応じた丁寧さで母語話者と会話ができる。
  • 授業中に自分の意見をわかりやすく述べることができる。
相当レベル CEFR C1
  • 場面と話し相手を考慮して、適切な会話ができる。
  • 授業中に他の学生の意見を踏まえながら自分の意見を述べて議論できる。
相当レベル CEFR C1~C2
  • 母語話者を相手に、違和感を抱かせずに、言いたいことを適切に表現できる。
  • 幅の広い語彙、表現を使いこなすことができ、スムーズに相手との会話を進めることができる。
  • 一般的、学術的、あるいは職場にふさわしい幅広い話題について、流暢に、正確に、また場面や相手に合わせて効果的に言葉を使うことができる。
表現(一人で行う報告など) 相当レベル CEFR B2~C1
  • ハンドアウトを使いながら自分のよくわかっている内容について、口頭発表ができる。
相当レベル CEFR C1
  • ハンドアウトなどを効果的に使いながら、わかりやすい口頭発表ができる。
相当レベル CEFR C1~C2
  • 自分の専門分野はもとよりそれ以外の複雑な話題についても、明瞭かつ詳細な記述やプレゼンテーションができる。
  • 下位項目をまとめたり、一定の要点を展開しながら、適切な結論に持って行くことができる。
書くこと 相当レベル CEFR B2~C1
  • 口頭発表のためのハンドアウトが作れる。
  • あるテーマについて、自分の意見をレポート形式で書くことができる。
  • フォーマルな手紙が書ける。
  • 履歴書が書ける。
相当レベル CEFR C1
  • 口頭発表のためのハンドアウトを、文章、図表、写真などを効果的に用いながら作ることができる。
  • レポートを文献などを効果的に引用しながら的確な文体で書くことができる。
相当レベル CEFR C1~C2
  • 自分の専門分野で、明瞭で論理的構造を持った長い論文(卒業論文)が書ける。
  • 複雑なテーマについて、議論を整然と展開して、レポートを書くことができる。
  • 読者に重点や主張がわかるように、適切かつ効果的に論理を構成し、それを表現することができる

その他

(1・2年次)目標言語圏又は日本で実施されている公式語学検定試験についての概要
(3・4年次)言語の応用力及び地域文化の専門的知識の習得
  • 入学までに「日本語能力試験」(新試験)のN1相当の能力がある。
  • 日本社会の様々な場面において、適切な言語行動を理解し、身につける。(大学で接する教職員や学生、アルバイト先等で接する人々、就職活動のための場面等)
  • 日本語および日本の文化、社会に関する理解と分析力を養い、自らの問題意識を高め、課題遂行のための方策や情報を見いだす力をつける。
  • 日本の文化、社会を理解するだけでなく、自己の母文化と比較対照し、分析的に考えた上で、それを的確に相手に伝えることができる。