研究分野 |
モンゴル語学,チュルク語学,アルタイ言語学 |
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キーワード |
モンゴル語,カザフ語,トゥヴァ語,ウズベク語,言語接触 |
研究テーマ |
モンゴル語を始めとするモンゴル諸語は,チュルク諸語やツングース諸語と共にアルタイ諸語に分類される.これらは音韻対応語彙を複数有し,語順はSOV型の膠着語で,母音調和を有す.この内,モンゴル語とチュルク語間には特に共通語彙が多いが,大半はモンゴル語がチュルク語から借用したものと考えられる.その語彙の詳細分析から,有史以前の両者の接触状況や太古の音韻体系の一端も垣間見ることができる.なお,アルタイ諸語の共通特徴は朝鮮語や(古)日本語にも当てはまる.この点に関し近年,9000年前の西遼河流域の農耕民の言語がこれらの祖語であったろうとの説も出された.アルタイ諸語研究は,日本語・日本人のルーツを考察する上でも興味深い. |
代表的著作、論文等 |
・『語彙借用に見るモンゴル語とチュルク語の言語接触―特にカザフ語及びトゥヴァ語との比較を中心として―』(大阪大学言語社会学会博士論文シリーズVol.43),大阪大学言語社会学会,2007,310p. |
所属学会、その他の 研究活動等 |
日本モンゴル学会,大阪大学言語社会学会,国際モンゴル学会 |
担当授業 |
●学部 モンゴル語学演習I |
●研究科目 アジア言語構造論V |
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●全学共通科目 言語社会研究入門 |