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教員紹介

中嶋 善輝 准教授

研究者名(フリガナ)
中嶋 善輝(ナカシマ ヨシテル)
職名
准教授
専攻語
モンゴル語
電子メール
y.nakashima.hmt[at]osaka-u-ac.jp
中嶋 善輝 准教授

■外国語学部を目指す受験生の皆さんに

私は,子供の頃からシルクロードやその周辺の民族の言語や文化,歴史等に興味がありました.それで高校卒業後は,モンゴル語を基盤にこの方面について深く探求しようと思いました.さて,モンゴル語は,私たちと同じく東アジアで話されるモンゴル民族の言語で,モンゴル国と中国・内モンゴル自治区を中心に,広大な地域で話されています.モンゴル民族は元来,大自然の中を馬で駆け,家畜を放牧して暮らす遊牧民です.都市化した地域においても今もその伝統は息づいていて,とてもエキゾチックです.ところが,モンゴル語は日本語と語順がほぼ同じで,活用も殆ど規則的です.単語を覚えさえすれば日本語の発想で即使えますので,面白いように学習効果を感じられるでしょう.外国語学部には多彩な外国語教育環境が用意されています.モンゴルのみならず,幅広く世界に目を向けた視野を育めます.皆さんの可能性を,モンゴル語専攻を入口として広げてゆくのはいかがでしょう?
研究分野

モンゴル語学,チュルク語学,アルタイ言語学

キーワード

モンゴル語,カザフ語,トゥヴァ語,ウズベク語,言語接触

研究テーマ

モンゴル語を始めとするモンゴル諸語は,チュルク諸語やツングース諸語と共にアルタイ諸語に分類される.これらは音韻対応語彙を複数有し,語順はSOV型の膠着語で,母音調和を有す.この内,モンゴル語とチュルク語間には特に共通語彙が多いが,大半はモンゴル語がチュルク語から借用したものと考えられる.その語彙の詳細分析から,有史以前の両者の接触状況や太古の音韻体系の一端も垣間見ることができる.なお,アルタイ諸語の共通特徴は朝鮮語や(古)日本語にも当てはまる.この点に関し近年,9000年前の西遼河流域の農耕民の言語がこれらの祖語であったろうとの説も出された.アルタイ諸語研究は,日本語・日本人のルーツを考察する上でも興味深い.

代表的著作、論文等

・『語彙借用に見るモンゴル語とチュルク語の言語接触―特にカザフ語及びトゥヴァ語との比較を中心として―』(大阪大学言語社会学会博士論文シリーズVol.43),大阪大学言語社会学会,2007,310p.
・『カザフ語文法読本』,大学書林,2013,238p.ISBN 978-4-475-01896-8 C0087
・『簡明ウズベク語辞典』,大阪大学出版,2015, 314p.(独立行政法人日本学術振興会平成26年度科学研究費補助金(研究成果公開促進費)).ISBN 978-4-87259-482-9 C3587

所属学会、その他の
研究活動等

日本モンゴル学会,大阪大学言語社会学会,国際モンゴル学会

担当授業

●学部

モンゴル語学演習I

●研究科目

アジア言語構造論V

●全学共通科目

言語社会研究入門

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