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教員紹介

川口 正通 准教授

  • 研究者名(フリガナ) 川口 正通(カワグチ マサミチ)
  • 職 名准教授
  • 専攻語スペイン語

■ 外国語学部を目指す受験生の皆さんに

スペイン語専攻教員の川口正通です。スペイン語、スペイン語学関連の授業を主に担当しています。外国語学部と聞くと、「外国語を専門に学ぶ学部」と思われる方が多いかもしれません。もちろん、ある程度はその理解で結構です。しかし、外国語学部への進学を考える方に認識しておいていただきたいことは、言語には必ずそれを話している人々がいて、その人々の文化や歴史が息づいているということです。つまり、文化や歴史から言語だけを切り離して学ぶということは不可能なのです。また反対に、言語を学び、それが話される地域の人々と(通訳者や翻訳アプリ等を介さずに)直接交流し、また現地の言語で書かれた資料を自身の力で読み解くことで、文化や歴史についてより深く知ることも可能になります。外国語学部には、各言語のみならず、それらが話されている地域の文化、歴史、文学等さまざまな分野のエキスパートが揃っています。文化的知識に裏打ちされた本当の語学力を有し、国際的な舞台で活躍することを目指す方の入学をお待ちしています。

研究分野 スペイン語学、スペイン語教育
キーワード スペイン語学 条件文 譲歩文 スペイン語教育 語用論
研究テーマ

専門はスペイン語学およびスペイン語教育です。スペイン語学はスペイン語そのものの研究で、私は特にスペイン語の複文(条件文、原因文、譲歩文など)を意味・語用論の観点から研究しています。また、最近はスペイン語のバリエーションにも興味があります。スペイン語は世界で21の国や地域の公用語で母語話者数は5億人とも言われ、そこには当然ながら地域差があります。地域差は発音に関するもの、文法に関するもの、語彙に関するものなどさまざまですが、私が特に興味を持っているのは語用論的なバリエーションで、例えば人に何かをお願いする時に、そのやり方に差があるようなのです。そのような地域差を明らかにし、日本語話者向けのスペイン語教育にも生かすことができればと考えています。

代表的著作、論文等

『文法からいくスペイン語』(2020年、朝日出版社)
"Algunas estrategias para expresar cortesía en los escritos de petición en el español peruano y colombiano" (2021年, Lingüística y Literatura, 80, pp.275-298)
「por mucho/más queによって導かれる譲歩節における叙法について」(2020年, Hispánica, 63, pp.25-44)

所属学会、その他の研究活動等 日本イスパニヤ学会、関西スペイン語学研究会、日本・スペイン・ラテンアメリカ学会 (CANELA)、スペイン語教育学会 (ASELE)など
担当授業 ●学部 スペイン語、スペイン語学演習
●研究科目 広域言語文化論