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[2021.5.10]2021年度に留学を予定されている学生のみなさんへ

2021年度に留学を予定されている学生のみなさんへ

 2020年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症の拡大が止まりません。昨年度1年間の我慢であったなら、まだ少しは学生のみなさんの気持ちも上向きになったかも知れません。しかし、残念ながら、4月当初に対面授業が始まったと思った矢先、緊急事態宣言によりオンライン中心の授業に逆戻りしてしまいました。2年生以上の学生さんたちは、昨年度で慣れたとは言え、せっかく新しいキャンパスに来ることができ、友人たちと「普通の」学生生活を楽しもうと思っていたであろうことを思うと、私たち教員も非常に胸が痛みます。

 そして、せっかく大学間、あるいは部局間の交流協定によって派遣留学が決まっていた方、また、私費での休学留学を決めていた方にとって、本当に辛く苦しい時が続いていると思います。昨年度に決まっていた方の中には、1年待機しておられた方もいるのではないでしょうか。そのために進路選択について変更を余儀なくされたり、考え方を変えたりした方もおられるでしょう。本来なら心躍らせて渡航の準備に勤しんでおられたのではないかと思うと、何もしてあげることができないこの状況に、こちらとしても心苦しくやるせない思いでいっぱいです。どこに怒りや無念をぶつけていいかわからず、悩んでおられることと思います。

 しかし、これからの留学を考えていた方も、中断した留学を再開したいと思っている方も、心を落ち着けてまずは大学の方針について理解して下さい

 現在、大阪大学全体としての留学実施・海外渡航に関する基本方針は、下記の通りとなっています。

  1. 「大阪大学・国際交流等に伴う危機管理対応マニュアル」に基づき、外務省が公表している各国・地域の海外安全情報「危険情報」及び「感染症危険情報」において、(感染症)危険情報レベル「2以上」の場合は、渡航を許可しない。
  2. この判断は、渡航の種類(交換留学、海外研修、私費留学、海外旅行等)に依らず適用される。

1については、残念ながらこれは全世界の国と地域が対象となっていますので、現段階ではどこにも渡航することがかないません。それがいつどのように変更されるのかも、全く読めない状況です。2にある通り、それが国費留学であろうが私費留学であろうが、はたまた休学しての放浪であろうが、関係ありません。このことは学生さん全員に守っていただかねばならないことです。ただ、外国語学部としては、「一律にどこの国にも渡航は許可しない」という考え方を改め、もう少し柔軟に対応していただけないか、大学に働きかけを始めています。あまり大きく期待を持たせることはできませんが、渡航規制を緩和する方向に話が進むよう、こちらとしても努力したいと思っています。私たちは、学生さんたちが海外に向けて飛び立つことができるよう、支援と応援を続けていきます。

 すでにご存知の方もおられるでしょうが、海外の大学によっては、オンラインの授業を受講すれば単位を認めるという制度を整備しているところもありますし、また、留学開始時期をずらす予定があるところもあります。こういった情報は、入り次第学生のみなさんに必ずお伝えします。また、留学再開時期がいつになるのかにもよりますが、本学での授業履修期間と留学開始期もしくは終了期が微妙に重なってしまい、受講している授業の単位がどうなるかについて不安を抱えることにならないように、学部として最大限の配慮をする予定です。

 しかしながら、一点、どうしても肝に銘じてほしいことがあります。それは、海外渡航届を提出せずに黙って秘かに海外に出ないようにする、ということです。残念ながら、大学が関知しない形で、つまりそれは休学による留学や海外渡航の形ということですが、すでに海外に出てしまっている人たちがいることがわかっています。大学間もしくは部局間の交流協定締結校に留学する場合は、全ての情報を大学が把握しているために、勝手に留学することはできません。でも、休学している場合にはその「縛り」がありませんから、「誰にも知られずに勝手に」行くことができてしまうのです。

 コロナ禍にあって、様々な我慢を強いられているのはよくわかっています。特に、若者は社会から目の敵にされているところがあるのもわかっています。学生さんたちの中には、いい加減にしてほしいと腹立たしく思う人がいるだろうことも、わからないではありません。しかし、これまでも注意喚起の文章を発出する度に述べてきましたが、「真面目にルールを守って」生活している学生さんたちが損をして、抜け道を使って勝手なことをする人たちが自分の思い通りに動いて迷惑をかけるという構図は、断じてあってはなりません。自分の行動に責任を持つということ、それを決して忘れないで下さい。

 休学しての留学や海外インターン等を考えている場合、休学願に押印をいただきに指導教員のところに必ず行くはずです。その際、指導教員にはきちんと休学の理由を伝え、場合によっては今後のことを相談し、休学中に必ず連絡のつくメールアドレス等を伝えるようにして下さい。

 もう留学や海外渡航は諦めた方がいいのか、それともギリギリまで粘って再開を待つのか、最終的には学生さん自身に決断してもらうしかありません。私たち教員のみならず、事務職員のみなさんも一同に、学生さんたちが晴れて留学に向かえる時までできる限りのサポートをしていく所存です。どうしてこんなタイミングでコロナが...と後ろ向きに考えてしまいがちだと思いますが、日本にいる間にできることを探し、自分のこれからの「未来計画」について考え、自分自身にとって最善の道を進めるように前を向いて下さい。それを心から願っています。

2021510

大阪大学外国語学部長

竹村景子

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