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フィリピン語専攻

専攻について

fl_ph03.jpg フィリピン群島は、1521年、マゼランによって「発見」され、ヨーロッパ人の世界認識に組み込まれました。スペイン、アメリカの植民地であったことから、東南アジア唯一のキリスト教国でありながら、イスラム世界や中華世界とも繋がりをもっています。多様な文化、多様な言語を持つフィリピン諸島ですが、その特徴をもしも一言で言い表すとすれば、「ハイブリディティ」もしくは「クレオール」という語で表現できるかもしれません。「ハイブリディティ」や「クレオール」という語は、文化的、言語的混淆性を意味することばです。人はしばしば言語や文化に単一性や純血性を求めます。しかし、それが政治的なレベルで民族紛争や軋轢を煽動する人々に利用されがちであることも事実でしょう。次世代の世界をイメージするうえで重要な概念のひとつとして「ハイブリッド」な文化や言語を学ぶ点に本専攻の魅力の一つがあります。

教育・カリキュラム

fl_ph01.jpg フィリピン語専攻の第1の目標は、東南アジアのエキスパートを育てることですが、それはその他の世界を知らないということではありません。今日、そして未来の世界のなかに東南アジアを位置づけ、理解していくことが、本専攻のめざす高みです。
 本専攻のカリキュラムは、他の東南アジアの専攻と同様に言語的な基礎のうえに、言語コミュニケーション系と地域研究系の専門を積み上げる構成をとっています。複雑化する世界への扉を開く真の教養とは、外国語の習得を通して得られるものであり、未知なる外国語の数だけ新しい世界が開けるということが言えるかも知れません。1、2年生における言語教育は、外国語の知識とコミュニケーションのスキルの学習を通して、新たなタイプの教養教育を提供します。3、4年生からは、主に言語コミュニケーションの専門家を養成する系と人文社会科学の観点から東南アジア地域研究を行う系に分かれて、フィリピン並びに東南アジアへの理解を深めていきます。これらの系からは、それぞれ言語文化研究科言語社会専攻と人間科学研究科地域研究講座、人間開発学講座などに進学し、さらに研究を深めることもできます。

学生生活

 大阪大学は、フィリピン大学システム(University of the Philippine System)、アテネオ・デ・マニラ大学(Ateneo de Manila University)、デ・ラ・サール大学(De La Salle University)の3校との間に大学間協定を結んでいます。これらの大学へは、協定による交換留学(相手先での授業料免除)の他、私費による留学も推奨しています。またミンダナオ国立大学イリガン工科校(Mindanao State University-Iligan Institute of Technology)、サンカルロス大学(University of San Carlos)との間には、学生交流の覚書はないものの、活発な学術交流を行っています。
 フィリピンへの留学は、先進的な学問を学ぶというだけではなく、現地でのフィールドワークやネットワークの構築という欧米の大学に留学する場合とはまた異なったアドバンテージを得ることができます。このほか本専攻には、民族舞踊を通してフィリピン社会の理解をめざす「フィリピニアナ・ダンス・カンパニー」、日本で学ぶフィリピン人児童生徒のサポートへの参加、様々なスタディーツアーが用意されています。

卒業後の進路

 本専攻を卒業した学生の進路は、メーカーや商社、マスコミ、教員など多岐にわたります。そのなかで日本の学校で学ぶフィリピン人児童生徒のサポートに関わる卒業生が多いこと、大学院への進学者が比較的多いことに特徴があります。
 また、マニラをはじめとした海外で仕事をする卒業生も少なからずいます。

教員紹介

大上正直 教授 言語学
宮原 曉 教授(兼担) 社会人類学
宮脇聡史 准教授 東南アジア近現代史
島薗洋介 講師(兼担) 医療人類学
サマール エドガー カラビア 特任講師

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