受験生へのメッセージ
日本で日本語を使って生活してきた人には、「外国語」学部で「日本語専攻」というのは少し変な感じがするかもしれません。もちろん日本語を外国語として学ぶ留学生も多く在籍していますが、そのような「外国語としての日本語」、もっと言えば客観的に見た日本語とはどういうものかを学ぶのが当専攻です。普段当たり前に使っている日本語も、よくよく考えてみると不思議なことがたくさんあります。私は特に「音韻論」と呼ばれる発音に関わる部分を研究していますが、例えば「前髪」を「まえかみ」ではなく「まえがみ」と言うのはなぜか?など、さまざまな疑問が出てきます。このようにことばについて意識的に考えることで、その不思議や面白さをぜひ体験してもらいたいと思います。もっと広い視点から言えば、それが日本文化の客観的理解ひいては異文化理解の基礎につながってゆくことでしょう。
研究活動の紹介
言語学の中で、発音のしくみを扱う「音韻論」・「音声学」を中心に研究しています。大学院生時代はロシア語やポーランド語を含むスラヴ諸語を対象にしていました。その後日本語との比較などを通して、発音の違いや類似点を整理しながら、人間のことばの普遍性を探究しています。外国語の発音は非常に難しい感じがしますが、広く見てゆくとある程度の共通点が見えてきます。また最近は共同研究で、東北方言を対象にした調査・研究も行い、ことばと社会の関わり(社会言語学)にも興味を持っています。
- 研究分野
- 言語学
- 研究キーワード
- 音韻論 音声学 形態論 類型論 言語の普遍性
- 代表的著作、論文等
- 『ウクライナ・ロシアの源流 ~スラヴ語の世界~』, 教養検定会議, 2024. 「中段母音の表示について―日本語とスラヴ諸語の対照研究」, 『音韻研究』22号.83–90, 2019. Morpheme-Internal Recursion in Phonology: Ed. by Kuniya Nasukawa, De Gruyter Mouton, Berlin, 2020, ⅸ+415pp(書評論文), English Linguistics 39.306–317, 2023.
- 所属学会、その他の
研究活動等 - 日本言語学会 日本音韻論学会 日本ロシア文学会
