受験生へのメッセージ
日本の大学を卒業後、紆余曲折を経る中で、フランス、ドイツの大学院で哲学を学び日本に戻ってきました。哲学というと一般には、生き方についてああだこうだと小難しく考える学問という風に理解されていることが多いのではないかと思いますが、西洋哲学の誕生した古代ギリシャでは、様々な学問を全てひっくるめて哲学と呼んでいました。ですので、哲学は宇宙から日常の些事までどのような対象を扱っても良い学問ですし、他の様々な学部や専攻で学ぶような知識を総合的に扱うことが可能な学問でもあります(他学部・他専攻の知識を総合的に扱えるというのはなにも哲学だけに限ったことではないでしょうが)。当学部では自分が唯一の哲学研究者となっており、ここでは例外的な学問分野ではありますが、専門的な研究が出来ないわけではありませんし、当学部の一つの可能性として考えて頂ければと思います。
研究活動の紹介
ドイツで学んでいる間はエルンスト・カッシーラーという哲学者(人間の「文化」に関する問題を主に扱っていた20世紀のドイツ哲学者)を中心として近代西洋哲学の歴史を研究していました。日本に戻ってからは、西洋哲学および現代諸科学の知見を基にして人間の心や行動、社会を考えるということを中心的な課題としています。より具体的には、生物進化という科学的観点(=人間が他の全ての生物・動物と同様に進化の過程を通じて誕生してきたという事実の観点)を基盤として、科学的・哲学的に人間の心や行動の在り方、社会問題を考えるということを主な課題としています。
- 研究分野
- 哲学、倫理学
- 研究キーワード
- 科学哲学、進化論、西洋近代哲学
- 代表的著作、論文等
- Symbol und Gefühl: Ernst Cassirers kulturphilosophische Gefühlstheorie (Cassirer Forschungen17)
- 所属学会、その他の
研究活動等 - 日本倫理学会、日本科学哲学会、国際カッシーラー協会
