受験生へのメッセージ
ドイツ近現代史を専門としています。留学時代に東西ドイツ統一を現地で体験し、歴史の大変革の真っただ中に身を置きました。そのため、「今」を生きるわたしたちの視点から歴史を考えるようになりました。私自身は東北の田舎の出身で、子どものころにはまさかヨーロッパと日本を行き来する生活を送るとは想像すらしていませんでした。ですが、ここまでさまざまな人との出会いがあり、ドイツとかかわるようになった現在の自分はその出会いなしには考えられません。「なぜドイツ」とよく質問されますが、それはひととの出会いを重ねて「漂着」した場所だとも言えるでしょう。「漂着」といいましたが「出会い」は自ら求めることもできます。大阪大学、外国語学部にはそのような「出会い」があちこちにあります。
研究活動の紹介
学校を軸にドイツやオーストリアの近現代史を考察しています。学校は社会のさまざまな要求が寄せられ、そしてそれに対応していく装置です。これを見ることで、ドイツやオーストリアの社会がもつ課題を描き出すことが可能です。これまでの研究の軸は3つあります。ひとつは「資格社会」というドイツに特有の概念をもちいて、近代のドイツ社会の特質を描き出すものです。もうひとつの軸は、近代の中央ヨーロッパで繰り広げられた民族闘争を、学校という場から考察するものです。第三の軸は、現代ドイツ社会における移民と教育の関係性です。このように、「学校」を基軸に研究を進めてきました。
- 研究分野
- ドイツ・オーストリア近現代史
- 研究キーワード
- ドイツ、オーストリア、学校、移民
- 代表的著作、論文等
- ドミニク・ゲッパート『ドイツ人が語るドイツ現代史』(共訳、ミネルヴァ書房、2023年)、『はじめて学ぶドイツの歴史と文化』(共編著、ミネルヴァ書房、2020年)、『ドイツの歴史を知るための50章』(共著、明石書店、2016年)、『移民都市の苦悩と挑戦 ニューヨークとフランクフルト』(共著、晃洋書房、2015年)
- 所属学会、その他の
研究活動等 - 史学会、日本ドイツ学会、日本西洋史学会、大阪大学ドイツ文学会、大阪大学言語社会学会
