受験生へのメッセージ
「寒い」、「広い」、「怖い」が日本におけるロシアの三大イメージで、親しみを持たれることは多くはありません。けれども、ロシアは日本の隣国であり、日本とロシアの関係は長く、これからも続きます。言葉を学ぶということは、その言葉を使う人々の思考の背景にある文化や歴史を学ぶことにもつながります。ロシア語の学習をとおして、わたしたちとは違うロシアの主張や思考の背景を学ぶことは、日露の相互理解に資するのみならず、わたしたちに多様な視点や柔軟な思考を持つことの重要性を教えてくれるでしょう。
さらに、世界にはロシア国民の倍ぐらいのロシア語話者がおり、ロシア語と、ロシア語話者に関する幅広い知識は、ビジネスの世界においても大いに役立ちます。
さあ、私たちと一緒に、ロシア語とロシアについて学びましょう。
授業の紹介
学部では「政治・経済」の講義とゼミを担当しています。講義では、春夏学期は政府の経済政策を中心とするマクロ的なテーマを、秋冬学期は企業を中心とするミクロ的なテーマを扱っています。ゼミでは、参加者の希望によってテーマを設定しますが、毎年秋に関西圏の大学(直近では関西大学と神戸市外国語大学)の学生と合同ゼミ発表会をしています。ゼミ内でビブリオバトルをすることもあります。
研究活動の紹介

ソ連・ロシアの経済を、「ソビエト経済システム」の機能とその崩壊という視点から研究しています。ソ連は、「生産」の場である企業が、「消費」においても重要な役割を担っていたという意味で独自の「企業中心社会」であったと考えています。生活の中心には企業がありながら、消費経路の発展・多様化とともにソビエト経済システムが掘り崩される様子を明らかにしたいと考えています。
現代ロシアにおいても、国家から独立した企業の主体性の確立過程に焦点をあてて研究しています。
もう一つの研究テーマは、満洲(中国東北部)のロシア人です。『セーヴェル』という雑誌の発行にかかわり、「チューリン商会」と言われるロシア系企業の歴史を研究しています。
- 研究分野
- ロシア・ソビエト経済論
- 研究キーワード
- ソ連、ロシア、企業、消費、満洲
- 代表的著作、論文等
- 『移行期ロシアの繊維産業:ソビエト軽工業の崩壊と再編』春風社、2012年11月。
「ロシアの国家と企業:2010年代を中心に」、溝端佐登史編著『国家主導資本主義の経済学』、文眞堂、2022年11月、111-134頁。
「第二次世界大戦後のチューリン株式会社」、『セーヴェル』、ハルビン・ウラジオストクを語る会、38号、2022年3月、84-97頁。
“Consumption in the Soviet Union during the 1960s and 1970s: A Case Study of Daily Life”, The Journal of Comparative Economic Studies, No.13, 2018, pp.129-155. - 所属学会、その他の
研究活動等 - 比較経済体制学会、ロシア・東欧学会、日本比較経営学会、経済理論学会 、比較経済体制研究会、ハルビン・ウラジオストクを語る会
