准教授
宮下 遼 ミヤシタ リョウ

トルコ語専攻

ryomiyashita.hmt@osaka-u.ac.jp

受験生へのメッセージ

アジアとヨーロッパに跨るトルコは多元性の国です。かつて600年にわたり中東、ヨーロッパ、アフリカを支配した覇権国家オスマン帝国(1299-1922)の時代から、世界で最も欧化したイスラーム教徒の暮らす地域大国たるトルコ共和国(1923-)に至るまで、この国では異なった文化に属する人々が和し、争い、互いに棲み分けながら生きてきました。
外国語学部の門を叩く人は、異文化を生きる人々に興味を抱いていることと思います。文化というのは内発的であると同時に、異文化という名の他者がいてはじめて客体化され、成文化され、常なる変容を来すものです。そして、おそらくトルコほどにあまたの「異」文化が共生と対立を繰り返す劇的な過程を経験した国は少ないでしょう。トルコに生きる人はみな平等な国民でありながら、しかし互いに異なった出自を持つのを自明とします。
私自身はトルコの文学と歴史を専門に扱っていますので、トルコ語で紡がれる多様な人間社会の様子を、文学的、歴史的パースペクティヴで皆さんと一緒に眺めていきたいと願っています。

研究活動の紹介

私の専門はオスマン帝国、およびトルコ共和国の文学(史)と社会史です。平たく言えば、今昔の文学作品を歴史史料として用いながら同時代の人々の生活や心のうちに迫ろうという研究です。そのため、授業ではイスラーム化以後のトルコ人のことを主に扱うこととなるでしょう。

研究分野
トルコ文学、オスマン帝国史
研究キーワード
オスマン帝国、トルコ共和国、トルコ史、トルコ文学
代表的著作、論文等
宮下遼『物語イスタンブールの歴史:「世界帝都」の1600年』中公新書, 2021.
宮下遼『トルコ語』大阪大学出版会, 2021.
宮下遼 『多元性の都市イスタンブル:近世オスマン帝都の都市空間と詩人、庶民、異邦人』大阪大学出版会, 2018.
所属学会、その他の
研究活動等
日本中東学会、日本イスラーム協会、日本オリエント学会、地中海学会、世界文学会、トルコ文学研究会