講師
中村 菜穂 ナカムラ ナホ

ペルシア語専攻

nakamura.naho.hmt@osaka-u.ac.jp

受験生へのメッセージ

ペルシア語は「詩の言葉」であると言われています。もちろんイランやアフガニスタンの公用語であるのは周知の通りですが、歴史を遡れば、東は中央アジア、インドから西はアナトリアの地域にまで、ペルシア語の詩が伝わり、この言語で詩を詠む詩人たちがいたことがわかっています。古典詩ではフェルドウスィー、オマル・ハイヤーム、サアディー、ハーフェズといった詩人たちが有名で、日本語訳もありますが、ペルシア語の美しい響きやイメージの連なり、意味の奥深さを知るには、原語で読むに越したことはありません。詩を読むには様々な知識や類推、想像力が必要になりますが、それによって得られるものの見方や考え方は、それぞれの人の生涯の宝になるものと思います。担当する授業では、文法・日常会話、散文・小説、現代詩、ペルシア語の文学と関連する芸術や歴史の流れについても幅広く取り上げ、それぞれの興味関心からテーマを深めてもらえるよう心がけています。

研究活動の紹介

20世紀の詩人ナーデル・ナーデルプールの生涯と詩作についての研究から、現代詩人が詩の歴史とどう対峙したのか、という点に関心を持ってきました。古典詩と現代詩にみられる韻律形式の違いだけではなく、詩に用いられる語彙や意味内容、比喩のあり方などを主な研究対象としています。また、個々の詩人たちの生涯や政治・社会との関わりも重要なテーマの一つです。最近では、近現代の文学状況に関する研究(作家・詩人、文学潮流に関する総合的研究)と、文学の基盤となっている古典修辞学および、それらの現代文学との関わり合いの二つの方向から研究を進めています。

研究分野
ペルシア語・ペルシア文学
研究キーワード
ペルシア語/ペルシア文学/イラン現代文学
代表的著作、論文等
中村菜穂「異郷の詩人——ナーデル・ナーデルプールとイラン現代詩」森茂男編『イランとイスラム——文化と伝統を知る』春風社、2010年(134-147頁)。
ジャーレ(アーラム=タージ・ガーエムマガーミー)著/ザフラー・ターヘリー解説『古鏡の沈黙——立憲革命期のあるムスリム女性の叫び』中村菜穂・鈴木珠里訳、未知谷、2012年。
中村菜穂『イラン立憲革命期の詩人たち——詩的言語の命運』左右社、2022年。
所属学会、その他の
研究活動等
中東学会、オリエント学会