准教授
福田 義昭 フクダ ヨシアキ

アラビア語専攻

受験生へのメッセージ

アラビア語圏は西アジアから北アフリカの大西洋岸にまでおよぶ広大な地域にまたがっています。かつて、この地域にはメソポタミア文明やエジプト文明をはじめとする様々な古代文明が栄えました。のちにはセレウコス朝やプトレマイオス朝などヘレニズム国家が成立したところもあります。さらに地中海沿いにはローマ帝国やビザンツ帝国に含まれた地域が広がっています。もちろん、セム的一神教(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教)の故地、聖地の存在するところでもあります。アラビア語はイスラム教と特別な関係をもっています。しかし、アラビア語圏がイスラム教一色というわけでもありません。古くからのキリスト教徒やユダヤ教徒たちも暮らしています。何より、いわゆる「イスラム文明」自体が上記のような先行の文明・宗教・文化を取り込みながら展開してきました。アラブ諸国を歩くと、そうした文明の重層性が深く実感されます。このことがアラビア語圏の大きな魅力の一つになっているように思われます。

研究活動の紹介

①エジプトを中心に、とくに近代のアラブ文学を研究しています。近年は、アラブ世界の人々がどのように地理空間(世界、東洋/西洋、中東、アラブ世界、アメリカ、西欧、各国家、地方、都市、農村、沙漠等)を表象してきたかに関心を寄せています。
②昭和戦前・戦中期の在日(とくに在神戸)ムスリム・コミュニティのことを調査しています。

研究分野
アラビア語・アラブ文学、日本イスラーム関係史
研究キーワード
①アラビア語 ②アラブ文学 ③近代エジプト ④日本イスラーム関係史
代表的著作、論文等
①「越境するアイデンティティ──アラブ諸国の国歌」半澤朝彦編著『政治と音楽──国際関係を動かす“ソフトパワー”』晃洋書房、2022年、83-103頁。
②『昭和文学のなかの在日ムスリム』(ACRI Research Paper Series 16)東洋大学アジア文化研究所、2020年。
③「現代エジプト小説における祖国(ワタン)像《断章》」『ワタン(祖国)とは何か──中東現代文学における Watan/Homeland 表象』(科学研究費補助金基盤研究 B(2015‐2018)現代中東の「ワタン(祖国)」的心性をめぐる表象文化の発展的研究(代表:岡真理)成果報告書)、2019年、133-151頁。
所属学会、その他の
研究活動等
日本中東学会、日本オリエント学会、関西アラブ研究会、中東現代文学研究会