受験生へのメッセージ
ヒンディー語は北インドの共通語ですが、昨今の激しい人の移動に伴い、世界各地にその広がりを見せています。日本でもあちらこちらでインド的なものに接することが多くなりましたが、そのインドにおいて多くの話者を擁するヒンディー語。「日本語と似ているから簡単!」とまことしやかに言われます。しかし、インド。ヨーロッパ語族に属すると言われることからも、それほど簡単なものではありません。「似て非なるもの」はいくらでもあり、異なるものよりもその「似て非なるもの」を理解するのが一苦労。学べば学ぶほどその奥深さを知ります。
また、ヒンディー語に限らず外国語を通じて母語を眺めることで、母語が相対化され、客観的に見えてきます。「価値観の相対化」ならぬ「ことばの相対化」ですが、ことばの研究を通じて自身の相対化、ひいては自身の国際化を体験してもらえればと思います。
研究活動の紹介
基本的にヒンディー語と日本語の対照研究を行っています。文書や映像、母語話者へのインタビューなどから得られた言語資料を用い、従来型の質的研究を行いつつ、昨今のビッグデータの時代に合わせ、ヒンディー語のWebコーパスと専用の検索ツールを開発にも取り組んでいます。この文明の利器を利用することで、言語現象の特性を数量的に分析する量的研究もできるようになったため、現在はそちらに重点を置いて研究を進めています。
また、これらの言語研究から得られた知見は、日本語母語話者にとって実践的なヒンディー語教育、ヒンディー語を含むインド諸語の母語話者にとっても実践的な日本語教育、さらに双方に有用な教材の開発に活かしています。
- 研究分野
- 言語学、外国語教育
- 研究キーワード
- ヒンディー語、日本語、対照研究、インド諸語、比較研究
- 代表的著作、論文等
- 『現代ヒンディー語文法概説 初級~初中級編』、「ヒンディー語の名詞修飾構造と機能について―体言化理論からの考察―」、❛How similarly do Hindi rakhnā and Japanese oku PUT behave as a V2? A corpus-based comparative analysis❜
- 所属学会、その他の
研究活動等 - 日本言語学会、ヒンディー語ウェブコーパス、ツリーバンク、専用検索ツールの開発
