ポルトガル語専攻

モザンビーク(マプート)

ベレンの塔(リスボン)

 ポルトガル語専攻は1979年、大阪外国語大学に設置されたポルトガル・ブラジル語学科を始まりとし、2007年10月の大阪大学との統合をて、今日に至っています。
 ポルトガル語圏は世界の5大陸にまたがっていて、スペイン語のように南米に集中しているわけではないというのがその特徴のひとつです。ポルトガル語は、欧州のポルトガル、南米のブラジル、アフリカのアンゴラ、モザンビーク、カーボ・ヴェルデ、ギニア・ビサウ、サントメ・プリンシペ、赤道ギニア、アジアの東ティモールの公用語です。ポルトガルやブラジルとわが国の関係も深く、特に現在、約20万人の日系を中心とするブラジル人が地域社会に定住しています。

専攻語紹介

教育・カリキュラム

ポルトガル語専攻では、1,2年次にしっかりと語学力を養成し、それをもとに主として3年次で、ポルトガル、ブラジルおよび関連地域の言語、文学、歴史などの分野についてポルトガル語を駆使しながら研究し、4 年次の卒業論文へと発展させていくことを目標としています。ポルトガル語学習については、単なる実用語学に堕することなく、ポルトガル語のしくみを十分に理解したうえで、語学の4技能(読む・書く・話す・聞く)をバランスよく養成することを目標としています。

到達度目標はこちら

ポルトガル語の高度な運用能力を身につけたいという熱意のある人。ポルトガルやブラジルの言語や文学、文化や歴史に強い関心をもち、外国語を駆使してそれらを探求しようという意欲のある人を求めます。

理解すること

専攻語科目(1年実習) 専攻語科目(2年実習) 専攻語科目(演習)
聞くこと
〈授業で〉
  • 簡単な語彙と表現で明瞭にゆっくりと話されるならば、身の回りの事柄についての説明を理解できる。
  • 家庭、近隣、学校などにおいて日常的な事柄の範囲であれば、表現される内容を理解できる。
〈ポルトガル語圏で〉
  • 公共の場や私的な交流の場で、特別な知識を必要としない衣食住に関する話題について、聞き返しを行うことがあっても、内容を理解することができる。

相当レベル CEFR/A1~A2

〈授業で〉
  • 平易な語彙と表現が使われ、発音が明瞭であるならば、口頭で伝えられる説明や課題を理解できる。
  • 社会や文化に関する基本的事柄であれば、教員の説明や他の学生の発表を理解することができる。
〈ポルトガル語圏で〉
  • 自分の関心分野や専門領域で使用される語彙、表現を理解することができる。
  • 公共の場で雑音の少ない環境であれば、明瞭に発音された生のアナウンスの内容を聞き取ることができる。

相当レベル CEFR/B1~B2

  • 自分の用いる発音がブラジル式であれポルトガル式であれ、相手がいずれの発音を用いても、十分な聞き取りができ、その内容を理解できる。
  • ポルトガル語でのテレビやラジオの一般的なニュース・報道番組の内容を理解できる。
  • 相手の自然な発話が聞き取れ、ときには聞き返しなどを行いながらも、日常会話が滞りなく展開できる。

相当レベル CEFR/C1~C2

読むこと
〈授業で〉
  • 外国人学習者用に編集された簡単なテキストを、辞書を用いて理解できる。
  • 一般のテキストでも難解な語や表現を用いておらず、日常的なテーマであれば、辞書を用いて理解できる。
  • 抽象的な内容のテキストの場合、辞書を用いて時間をかければおおよその理解ができる。
〈ポルトガル語圏で〉
  • 衣食住にかかわる具体的なサービスの宣伝・広告などに書かれた、一般によく使われる単語、単純な文などを理解できる。
〈授業で〉
  • 衣食住にかかわる日常の基本的なテーマや、関心のあるテーマで、短い具体的な内容のテキストであれば、その場で理解できる。
  • 専門的な内容のテキストでも、辞書を用いて時間をかければ、大筋を理解できる。
〈ポルトガル語圏で〉
  • 平易な語彙と表現によって構成された具体的な内容のテキストなら、その場で読み取り、必要な情報を得ることができる。
  • 日常経験するような具体的な内容の資料や説明の文章を理解できる。
  • 現代の標準ポルトガル語で書かれた一般的な新聞・雑誌記事であれば、高度な専門分野の話題以外は、その内容を正確に理解できる。
  • 専門分野のテクストについては、辞書を利用すれば、ほぼその内容が理解できる。
  • 電子メールなどで受信した日常的内容の通信文をほとんど辞書に頼ることなく、即座に理解できる。

表出

専攻語科目(1年実習) 専攻語科目(2年実習) 専攻語科目(演習)
話すこと やりとり会話への参加
〈ポルトガル語圏で〉
  • 教員が繰り返しや言い換えを交えてゆっくりと話をすれば、日常生活に必要な衣食住にかかわる事柄や個人的な話題について、過去と未来のことも含めて、簡単な語彙で、流暢さに欠けながらも表現し、会話はできる。
〈授業で〉
  • 身近な日常の話題や、教科書の内容について、教員の補助があれば、やりとりを続けることができる。
〈ポルトガル語圏で〉
  • 通常の会話をすることは困難だが、身近な話題で、相手が平易な語彙と表現を使用した場合、やりとりを続けていくことができる。
  • 公共の場において、日常的な内容の会話であれば、多少の表現の稚拙さはあっても、母語話者にあまり違和感を与えない発音と流暢さで、場面に適した表現を用いて自分の意見を述べつつ、長時間会話を滞りなくすることができる。
表現一人で行う
報告など
〈授業・ポルトガル語圏で〉
  • 自分の住んでいる地域や、家族、知人について、簡単な語と表現を使って説明できる。
  • 自分の学校生活や日常生活の衣食住などにかかわる事柄について、過去と未来のことも含めて伝えることができる。時間をかけて準備すれば簡単な発表もできる。
〈授業・ポルトガル語圏で〉
  • 家庭での身の回りの状況、公共の場での出来事などについて、平易な語彙・表現を使って説明できる。
  • 十分時間をかけて準備すれば、関心を持つテーマについて発表をすることができる。
  • 自分の卒業論文や研究、調査の内容について、専門用語を用いながら、多少流暢さに欠けるところがあっても、的確な語と表現を用い、論理的に文章を組み立てて、発表できる。
書くこと
〈授業で〉
  • 自分の関心事や、休日での行動、休暇中の出来事などに関して、時間をかければ、使用する語や表現に不適切な点が多くあっても、短い説明文や報告文を書くことができる。
〈授業で〉
  • 具体的な内容であれば、文法的誤りや語彙の不適切さはあっても、その場で簡単な文章を書くことができる。
  • 時間をかければ、抽象的な内容のテキストであってもその要約文を書くことができる。
〈ポルトガル語圏で〉
  • 日常の身近な事柄について、メモや電子メールを書くことができる。
  • 日常的な内容であれば、電子メールを用いて、母語話者に十分内容を理解してもらえる通信文を短時間で書くことができる。
  • 自分の卒業論文や研究、調査の要約を、読み手に明確に理解できる語、表現を用いて書くことができる。

その他

1・2年次
目標言語圏又は日本で実施されている公式語学検定試験についての概要
3・4年次
言語の応用力及び地域文化の専門的知識の習得
専攻語科目(演習)
1・2年次
3・4年次
  • ブラジル教育省による外国人向けポルトガル語能力検定セウピ・ブラス。
    セウピ・ブラス(CELPE-Bras)は、ブラジルの教育省(MEC)が実施している外国人向けのポルトガル語能力検(Certificado de Proficiência em Língua Potuguesa para Estrangeiros)である。
    この能力検定では、試験によって、中級(Intermediário)、中上級(Intermediário Superior)、上級(Avançado)、最上級(Avançado Superior)の4つのレベルが認定される。なお、中級が最も低い認定レベルである。試験は筆記・聴解試験と口頭試験の2部から構成される。
  • リスボン大学(ポルトガル)が実施する「外国語としてのポルトガル語検定試験(APLE:Avaliação de Português Língua Estrangeira)」。
    この検定試験は、従来、準初級(CIPLE)、初級(DEPLE)、中級(DIPLE)、上級(DAPLE)、大学級(DUPLE)の5つのレベルで実施されてきた。2013年、入門(ACESSO)レベルが追加された。試験は、口頭試験、筆記試験から構成される。
  • ポルトガル語文化圏の多種多様な背景知識、母語文化との比較・相対化能力を前提に、その場の状況を的確にふまえ、文化、歴史、政治、経済といった領域に関する話し合いについて、誤解・偏見等を生み出すことなく二者間の意思疎通を仲介できる。

到達度評価制度とは

外国語学部では、専攻語教育に関して、2007年度より「到達度評価制度」を取り入れています。
25専攻語毎に1年次、2年次、3・4年次に分けて提示しています。
その特徴は、以下のとおりです。

  • ・言語学習の「聞き、話し、読み、書く」の4技能のうち、「話す」は「やりとり(対話)」と「表現(独話、発表等)」に分けて考え、計5項目として記述してあります。
  • ・各専攻語の提供する専攻語教育において、何が目指されているのかを示してあります。
  • ・目標の記載は、否定形を使わず「0できる」という能力表現(Can-do Statements)で記述してあります。
  • ・ここに記載されているのは、基本的に本学の専攻語プログラムをきちんと履修すれば長期留学をしなくても
    6割以上の受講生が到達できる目標と考えられています。

この到達度目標の枠組みは、欧州評議会が2001年に発表したCEFR(Common European Framework of Reference for Languages ヨーロッパ言語共通参照枠)を参照して2007年に作成され、2013年に本学外国語学部がめざす教育目標、枠組みに沿った形で全面改定を行い、内容をさらに充実させたものです。
自分の専攻語の目標を見定めて、自分の言語能力を技能別に把握しましょう。卒業時点での目標はもちろん、生涯にわたる自分の専攻語の到達目標を考えて、各段階で自分自身の納得する到達目標を立てましょう。そのような生涯学習の中の位置づけに基づき、学習目標や方法を主体的に考えて「自律的学習者autonomous learner」になりましょう。そのために上の表を活用してください。

学生生活

語劇祭参加

 ポルトガル語専攻の学生は明るく、活発な人が多いように思われます。1年生は揃いのTシャツでまちかね祭に模擬店を出店したり、2年生は箕面キャンパスの語劇祭でポルトガル語劇を演じたりとチームワークもよいです。また毎年、大勢の学生がポルトガルやブラジルに留学します。様々なことにチャレンジするのが本専攻の学生の特色といえるでしょう。

教員紹介

卒業後の進路

 学生の大半は、卒業後、メーカー、商社、エネルギー、金融、マスコミなど様々な業種、業界に進み、活躍しています。教員や公務員(外務省、地方自治体、警察官など)になる者も少なくありません。大学院に進学し、研究を続け、大学教員になった人もいます。ポルトガル語のできる人材を求めて関係企業や各県警から 直接、本専攻に問合せが来ることもあります。