英語専攻

 英語は、イギリス、アメリカ、オーストラリアなど英語を国語とする国々のほか、数多くの国と地域で共通語あるいは公用語として使われ、世界で英語を母語とする人口は約3億8000万人、第2言語とするのは約6億人、外国語として話す人は10億人と言われています。急速にグローバル化が進む現在、英語はあらゆる領域でインタラクティヴに最新情報を交換するために不可欠な言語として、重要な役割を果たしています。
 英語を学ぶことの魅力、それは広大な地理的空間的広がりと、多様な人々とその背景の歴史と文化を持つ英語圏世界への扉を開き、国籍・母語・人種を越えて最も多くの人々と交流できる最高のツールを手に入れることです。これを可能にする日本屈指の教育・研究組織として、大阪外国語大学の伝統を継承する本学英 語専攻は次代を担う優秀な人材を育成しています。
 英語を/で学び、未来の糧となる力を養う。そして可能性に満ちた世界に飛翔する。そのような夢を持つみなさんを、英語専攻は待っています。

専攻語紹介

教育・カリキュラム

 英語専攻は、グローバルに活躍できる高度な実践的英語力と専門知識、自らの主張を明確に発信できるコミュニケーション能力を備えた人材の育成を目指しています。1,2年次で徹底した語学実習により高い英語運用能力を養い、3年次進級要件の基準レベル(TOEIC 730点等)を上回る英語力を涵養。さらに、言語的に見た英語と英語圏の文学・文化について幅広い知識を修得します。進級後の3,4年次では、ネイティブ教員によるDiscussion上級クラス、Essay Writing、同時通訳など多様な専攻語科目により、英語力のいっそうの強化を図り、ゼミでの学問面での研究の成果をまとめあげた卒業論文を学習・研究の集大成として、英語で完成させます。

 英語専攻の最大の特徴は、プラクティカルとアカデミック両面で卓越した英語運用能力があってのみ成立する国際水準の最先端学問を追究する点です。皮相的な英語力ではなく、将来を切り開く大きな糧となる思考能力、教養ある国際人が持つ高度なコミュニケーション能力の修得が期待されます。

到達度目標はこちら

実社会・世界で活躍できる高度な実践的英語運用能力を涵養するとともに、英米の言語、文学、文化、歴史、政経、国際ビジネスの各分野において専門的知識を身につけ、自らの主張を明確に発信しようとする学生を求めています。

理解すること

専攻語科目(1年実習) 専攻語科目(2年実習) 専攻語科目(演習)
聞くこと
  • 仕事、学校、娯楽で普段出会うような身近な話題について、明瞭で標準的な話し方の会話なら大部分を理解できる。
  • 話し方が比較的ゆっくり、はっきりとしているなら、時事問題や、個人的もしくは仕事上の問題についても、テレビやラジオ番組の要点を理解できる。

相当レベル CEFR/B2~C1

  • 長い会話や講義を理解することができる。また、もし話題がある程度身近な範囲であれば、議論の流れが複雑であっても理解できる。
  • テレビやラジオのニュースや時事問題の番組の大筋を理解できる。

相当レベル CEFR/B2~C1

  • 母語話者に自然なスピードで話されても、生であれ、放送であれ、強いなまりがない限り、ほぼ問題なく理解できる。また英語圏の大学における専門的な講義の内容を聴いてノートをとり、内容を十分に理解することができる。

相当レベル CEFR/C1~C2

読むこと
  • 筆者の姿勢や視点が出ている現代の問題についての記事や報告を、多少複雑な構文を含むものであってもあまり苦労することなく読める。
  • 大抵の現代文学の散文作品をあまり苦労することなく読める。

相当レベル CEFR/B2~C1

  • 筆者の姿勢や視点が出ている現代の問題についての記事や報告を、複雑な構文を含むものであっても容易に読める。
  • 大抵の現代文学の散文作品を容易に読める

相当レベル CEFR/B2~C1

  • 抽象的で、構造的にも言語的にも複雑な、たとえばマニュアルや専門的記事、文学作品のテキストなど、事実上あらゆる形式で書かれた言葉を容易に読むことができる。長い複雑な学術的論文を理解し、文化的な差異を踏まえながら、その内容を的確な日本語で表現し、要約することができる。

相当レベル CEFR/C2

表出

専攻語科目(1年実習) 専攻語科目(2年実習) 専攻語科目(演習)
話すこと やりとり会話への参加
  • 英語圏を旅行中に最も起こりやすい大抵の状況に対処することができる。例えば、家族や趣味、仕事、旅行、最近の出来事など、日常生活に直接関係のあることや個人的な関心事について会話に入ることができる。

相当レベル CEFR/B2~C1

  • 身近な話題であれば、ある程度流暢に自然に会話をすることができ、母語話者と普通にやり取りできる。
  • 身近なコンテクストの議論に積極的に参加し、自分の意見を述べ、弁明できる。

相当レベル CEFR/B2~C1

  • 言葉をことさら捜さずに流暢に自己表現ができる。
  • 自分の考えや意見を正確に表現でき、自分の発言を上手に他の話し手の発言に合わせることができる。
  • また学問的な話題について、文化的な差異を踏まえながら、的確な英語で質問し、自分の意見を表現することができる。

相当レベル CEFR/C1

表現一人で行う
報告など
  • 一定の準備時間があれば次のような行為を、英語らしい表現を使って行える。
  • 自分の経験や出来事、夢や希望を語ること。
  • 本や映画のあらすじを話したり、感想を述べたりすることができる。

相当レベル CEFR/B2~C1

  • 一定の準備時間があれば次のような行為を、英語らしい表現を使って行える。
  • 自分の興味・関心のある分野に関連する限り、明瞭で詳細な説明をする。
  • 時事問題について、色々な可能性の長所、短所を示して自己の見解を説明する。

相当レベル CEFR/B2~C1

  • 複雑な話題を、派生的問題にも立ち入って、詳しく論ずることができ、一定の観点を展開しながら、適切な結論でまとめ上げることができる。また学問的な話題について、文化的な差異を踏まえながら、的確な英語で聴衆を引き付けるプレゼンテーションをすることができる。

相当レベル CEFR/C1

書くこと
  • 身近で個人的に関心のある話題について、つながりのあるテキストを書くことができる。
  • 私信で経験や印象を書くことができる。

相当レベル CEFR/B2~C1

  • 興味・関心のある分野内なら、幅広く色々な話題について、明瞭で詳細な説明文を書くことができる。
  • エッセイやレポートで情報を伝え、一定の視点に対する支持や反対の理由を書くことができる。

相当レベル CEFR/B2~C1

  • 自分の専門分野においてはもちろんのこと、それ以外の分野でも、適切で効果的な文体を用いて、明瞭で流暢な英文を書くことができ、その際、読者が重要点を見つけられやすいように論理的な構成を持たせることができる。またさまざまな分野の日本語の文章を、文化的な差異を踏まえながら、的確な英文にすることができる。

相当レベル CEFR/C2

その他

1・2年次
目標言語圏又は日本で実施されている公式語学検定試験についての概要
3・4年次
言語の応用力及び地域文化の専門的知識の習得
専攻語科目(演習)
1・2年次
3・4年次
  • 英検:日本英語検定協会
    「英検は、「聞く・話す・読む・書く」の4技能を、基礎知識から運用能力まで総合的に測るように構成されていますから、英検が検定する英語は、「状況などに応じて適切にコミュニケーションができる、一般的・総合的な英語」と言えます。」
  • TOEIC (Test of English for International Communication):国際ビジネスコミュニケーション協会
    「Listening と Reading という受動的な能力を客観的に測定することにより、Speaking と Writing という能動的な能力までも含めた、英語によるコミュニケーション能力を総合的に評価できるように設計されています。」
  • TOEFL (Test of English as a Foreign Language):English Testing Service
    「米国非営利教育団体The College Board および The Graduate Record Examinations Board の委託で、米国、カナダの大学に留学を希望する外国人学生が大学での授業についていける英語力を有しているかを評価するため、1964年に同じく米国非営利教育団体である Educational Testing Service (ETS) が開発しました。」
  • 英語圏における歴史、経済、文化、文学、言語学などのすべての分野にわたって基礎的な知識を獲得する。
  • 自らの専門分野については、独自でテーマを発見し、文献や資料を読みこなしたり、研究対象国の母語話者との対話を通して、問題点を分析したりすることができる。

到達度評価制度とは

外国語学部では、専攻語教育に関して、2007年度より「到達度評価制度」を取り入れています。
25専攻語毎に1年次、2年次、3・4年次に分けて提示しています。
その特徴は、以下のとおりです。

  • ・言語学習の「聞き、話し、読み、書く」の4技能のうち、「話す」は「やりとり(対話)」と「表現(独話、発表等)」に分けて考え、計5項目として記述してあります。
  • ・各専攻語の提供する専攻語教育において、何が目指されているのかを示してあります。
  • ・目標の記載は、否定形を使わず「0できる」という能力表現(Can-do Statements)で記述してあります。
  • ・ここに記載されているのは、基本的に本学の専攻語プログラムをきちんと履修すれば長期留学をしなくても
    6割以上の受講生が到達できる目標と考えられています。

この到達度目標の枠組みは、欧州評議会が2001年に発表したCEFR(Common European Framework of Reference for Languages ヨーロッパ言語共通参照枠)を参照して2007年に作成され、2013年に本学外国語学部がめざす教育目標、枠組みに沿った形で全面改定を行い、内容をさらに充実させたものです。
自分の専攻語の目標を見定めて、自分の言語能力を技能別に把握しましょう。卒業時点での目標はもちろん、生涯にわたる自分の専攻語の到達目標を考えて、各段階で自分自身の納得する到達目標を立てましょう。そのような生涯学習の中の位置づけに基づき、学習目標や方法を主体的に考えて「自律的学習者autonomous learner」になりましょう。そのために上の表を活用してください。

学生生活

 4月、新入生は専攻独自のオリエンテーションと、大阪外国語大学時代からの英語専攻同窓会組織、EDU(English Department Union)への入会によって、英語専攻一員としてのスタートをきります。EDU主催の講演会・イベントを始め、学生による英語演劇・ミュージカル、英語エッセイコンテスト、プレゼンテーションコンテストで学習成果を発表。また難関の奨学金留学生試験合格者も含め、毎年数多くの学生が留学し、英語力の向上と英語文化圏での学習経験を積んでいます。その結果、3,4年次には、かなりの数の学生がTOEIC 900点台を難なくクリアしています。

教員紹介

卒業後の進路

 少人数教育によって鍛え上げられた英語専攻の卒業生は、商社、製造、金融、流通、運輸、マスコミ、観光、通訳・翻訳、官公庁、教育など、多方面で活躍しています。大学院に進学し、研究者として活躍している卒業生も少なくありません。優秀な卒業生を輩出し てきた外大の伝統を受け継ぎ、数多くの英語専攻学生が専攻で身に付けた卓越した英語力と専門知識、幅広い教養をもって社会へと飛翔しています。