百聞は一見に如かず                   高槻侑香(留学時3年生)

【留学先学校名】
・南デンマーク大学(2018年8月)
・Uldum Højskole(2019年3月~6月)




 こんにちは!デンマーク語専攻4回生の高槻侑香です。今回は私の留学生活について少し紹介したいと思います。と言っても、他の方々もその内容については詳しく説明して下さっているので、私は「なぜ留学したか?」、「何を感じたか?」の二点に焦点を当ててお話させていただきます。

 実は私は、二度の留学生活を過ごしました。一回目は「南デンマーク大学」の1ヶ月間のサマーコースに参加し、二回目は「Uldum Højskole(ウルドゥムホイスコーレ)」というフォルケホイスコーレで過ごしました。

 正直私は、入学当初は留学するなんて夢にも思っていませんでした。むしろ、絶対にしたくないとまで言い切っていました。そんな私がなぜ留学したか?答えは、「この専攻語に入ったから」だと思います。

 海外志向が高く、デンマークについてもっと知りたい!と、非常に好奇心旺盛な仲間達、デンマークのみならず、北欧社会の興味深いお話をたくさん聞かせて下さる先生方。皆と過ごすうちに、いつの間にか私も影響され、自分の目で見てみたいと思うようになりました。

 そこで、思い立ったら即行動!ということで、南デンマーク大学のサマーコースに応募しました。サマーコースでは、スペイン、フランス、オーストリア、カザフスタン、中国、タイなどなど、世界各国から集まった方々と共に、デンマーク語を学びました。また授業後には様々なイベントがあり、デンマークについて学ぶだけでなく、異文化交流を深めることができたと思います。



 ですが一方で、デンマーク人と交流する機会があまりなかったのも事実でした。それに日常会話は基本英語。どうせデンマーク語専攻なら、もっと深くデンマークに触れたい!と考え、次はよりたくさんのデンマーク人と関わるべく、サマーコースが終わるやいなやフォルケホイスコーレ探しを始めました。

 そして出会ったのが、Uldum Højskoleでした。ここでの生活はInstagramが一番伝わりやすいので、ぜひ覗いてみてください。(https://www.instagram.com/uldumhojskole/?hl=ja)

 そこで最初に感じたのは、「絶望」これに尽きます。全くと言っていいほど話せない、聞き取れない!日本ではそこそこ自信あったのに…。本当に何も理解できない中、いつの間にか学校説明が終わっていました。

 でもくよくよしてたって仕方がない!むしろ成長するチャンスじゃあ!!と自分を鼓舞し、何とか1日1日を大事に過ごしていくうちに、デンマークにも自然と居場所ができました。どんなに苦しくても、支えてくれる人は必ずいるものです。



 正直、想像していたただ楽しいだけの留学生活とは程遠いものでした。ですが、間違いなく私にとって、人生の中で最も挑戦的な、意義のある時間であったと胸を張って言えます。楽しいことも、嬉しいことも、辛くて苦しいことも、カルチャーショックも、様々な挑戦も、たくさんの学びも、失敗も、全てがとても貴重な経験だったと、心の底から思います。こんな経験をさせてくれたデンマークに、そして何よりずっと支えてくれた家族や友人には本当に感謝しています。

  「百聞は一見に如かず」
 まさに私が感じたことです。行って初めて分かることはたくさんあります。私自身も、ここには書ききれないほどの気づきがありました。感じ方や考え方は様々だと思いますが、それでいい、というよりそれが正解だと思います。だからぜひ、全てひっくるめて、自分自身で経験して来て下さい! きっとおじいさんおばあさんになっても、ずっと誇れる経験になるはずです。

 これから挑戦する皆さんを心から応援しています!!
 最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。