留学体験談  「オーフース大学への留学」 大曲和輝(留学時3年生)


【留学先学校名】
・オーフース大学(2018年8月〜2019年1月)


 こんにちは、デンマーク語専攻現代社会ゼミ3年の大曲です。私はデンマーク政府奨学金を利用して、約半年間オーフース大学へ留学しました。大学ではスカンジナビア学部に属し、他の留学生同様に主に英語で授業を受けました。大学での勉強以外にも、無料の語学学校へ通ったり、現地で出来た友達とカフェやバーに行ったり、クリスマス(デンマーク語ではjule)には友人の実家に招待してもらったりして、充実した留学生活を送ることが出来ました。私の留学体験談がデンマーク語専攻への進学を考えている高校生や、後輩たちの参考になれば幸いです。

    
  <大学にある図書館からの景色 自然いっぱいのキャンパスが一望出来ます>

―大学生活について
 オーフース大学への留学生のほとんどは1セメスター(約3~4ヶ月間)に3つの授業を履修するのが一般的でした。幅広い授業から選ぶことが出来、私は「北欧の児童文学とメディア」、「映画文化学」、「デンマーク(人)の考え方」という3つの授業を履修しました。大学留学はもちろん積極的な授業参加とテストによって良い成績を取得することが求められているので、勉強面ではそれなりに忙しかったです。

 私は運よく大学のキャンパス内にある寮に住むことが出来たので生活の上で非常に便利でした。寮には1つのフロアに10~12人が住んでいて、キッチンやトイレ、シャワー、ランドリーなどは共用でした。私以外はデンマーク人だったので、寮内では基本的にデンマーク語しか使いませんでした。最初は共同生活に慣れませんでしたが、徐々に寮のデンマーク人たちとも仲良くなって楽しめました。

 オーフース大学には日本語学科があり、そんなに多くはありませんが日本語を学ぶデンマーク人と交流することが出来ます。デンマーク特有のフライデーバー(大学内の一室が毎金曜にバーになります!)などで彼らと交流できたのは非常に面白かったです。サークル活動などはあまりなかったので、友達を作る良い機会になり土日にも彼らと遊んだりしました。


―デンマークに住んで
 デンマーク語専攻に入学して数年間デンマークについて勉強していく中で、本に読んだり話を聞いたりするだけで終わるのではなく、実際にデンマーク文化を体験したいと思うようになりました。いくらかデンマークについて勉強した後でデンマークに住んでみて、習ったことを体験するということに何度も感動しました。毎日のようにスーパーに行って買い物することも季節のイベントをデンマーク人と一緒に楽しむことも留学しなければ体験出来なかったと思います。外国語学部に入学して、専攻する国に留学するということは、語学を学ぶ以外に自分と向き合ったり、国の実態を見ることが出来たりする点でとても有意義だと感じました。また、デンマークに留学すれば比較的色々なヨーロッパの国々に行きやすいと感じました。旅行も留学の醍醐味なので、交通の便が良いというのも、デンマーク留学の魅力かもしれません。


―まとめ
 私にとって長期で留学することは初めてでした。デンマークで経験する多くのことが初めてで、戸惑ったり、辛いと感じたりすることもありましたが、やはり留学して良かったと思います。日本にずっと居るだけでは感じられない成長がたくさんありました。デンマークは治安の良い国ですし、政府奨学金など、留学の経済的負担を軽くする方法も、他専攻に比べて多く存在します。かなり留学に関しては恵まれている専攻語だと思うので、ぜひ後輩の皆さんはデンマーク留学を考えてみてはいかがでしょうか。