2005年12月20日
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 マールガッラー丘陵のふもとに広がる、緑豊かなパキスタンの首都。それまで首都だったカラーチーから移転して新たに建設された。標高500から600mに位置し、精力的な植林政策も功を奏しているのか、他の地域に比べると比較的穏やかな気候である。

  1959年6月に首都移転が決定し、翌60年2月に首都名「イスラーマーバード(イスラームの町)」が確定した。同時期には首都開発公社(Capital Development Authority: CDA)が設立され、61年10月から首都建設工事が開始された。そうして63年10月に住民の居住が始まっている。面積は約906km2だが、現在は東西南方向に拡大しており、人口も増加している(1998年の国勢調査によると約91万)。

 ギリシャの建築家のプランを元にした計画都市で、ローマ字と数字の組み合わせによる区画が整然と広がっている。ゆくゆくは、双子都市のラーワルピンディー(イスラーマーバードから約15km)を含んだ首都となる予定。

 政府庁舎や各国大使館が立ち並び、外交官や官僚、退役軍人なども多く住む、静かな町である。双子都市のラーワルピンディーには市民の生活があり、活気があるのとは対照的である。

 街の西方約30kmには、「ガンダーラ」の名で日本にもよく知られている仏教遺跡タキシラがある。1980年に世界遺産(文化遺産)にも登録されており、世界じゅうから観光客が訪れる。

参考文献
新訂増補 南アジアを知る事典 (平凡社)
もっと知りたいパキスタン (弘文堂)

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