2005年12月20日
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 ギルギットからバスで約3時間ほど、カラーコルム・ハイウェーを進むと、フンザの渓谷が見え始める。「風の谷のナウシカ」の舞台となったとして、話題になった場所でもある。
 昔から長寿で有名な地域であり、またこの地域の人たちが話すブルーシャスキー語(Burushaski)は、系統不明語として、世界中の言語学者からも注目されている。
  この地域は、近代には英、露による植民地拡大競争である「グレートゲーム」の舞台として知られ、「ミール」と呼ばれる王の元で半独立を保ってきたが、1974年にパキスタンに併合された。この地域も連邦直轄北方地域(Federally Administered Northern Areas: FANA)の一部であり、広い意味では「カシュミール」の一部である。  1979年に「カラーコルム・ハイウェー」が開通し、中国との交易も活発となった。最近では道路も整備され、観光地化が急速に進んでいる。周辺にはK2やナンガーパルバットをはじめとするカラーコルムの山並みが広がり、その美しさは目を見張る。
 フンザから、カラーコルム・ハイウェーを車で北へ約3時間ほど進むと、フンジェラーブ峠(標高約4800m)があり、この峠が中国との国境である。国境にはパキスタンと中国の国名を示す碑が建っているだけで、何もない。実際の出入国手続きは、両国ともに峠を下ったところで行われる。旅行者に対しては、毎年原則として4月1日から10月末まで開放されており、有効な査証があれば、中国へも入国できる。


(参考文献)
パキスタンを知るための60章(明石書店)

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