文字サイズ

教員紹介

中川 裕之 教授

中川 裕之 教授
  • 研究者名(フリガナ) 中川 裕之(ナカガワ ヒロユキ)
  • 職 名教授
  • 専攻語ドイツ語
  • 電子メールnkg.hmt[at]osaka-u.ac.jp

■ 外国語学部を目指す受験生の皆さんに

 私の専門は現代ドイツ語学とりわけコーパス言語学です。自由度が高いと言われる語順の問題を情報構造の観点から実証的に研究しています。関連する語法やコロケーションを観察するためにテレビやラジオのインタビュー番組や映画を用いたり新聞や文学作品を用いたりして話し言葉と書き言葉の研究をしています。理論的には語用論・機能文法・関連性理論等の文脈主義に立脚しています。対照言語学的観点からはパラレルコーパスを用いて授受表現や命令表現などの分析に取り組んでいます。上記関心とならんで、ヨーロッパの山間部に広がる小言語―とくにスイスにおいてドイツ語やイタリア語と併用されているレト・ロマン語地域―をテーマにしています。この言語文化に着目し、多様性を保ちながら社会の豊かさにつながるマイノリティーの存続に必要な条件の抽出と、これに基づく多言語文化論ならびにテクストの分析と翻訳に取り組んでいます。

研究分野 ドイツ語学
キーワード コーパス言語学、語用論、機能文法、関連性理論、スイス
研究テーマ

 自由度が高いと言われるドイツ語の語順の問題を情報構造の観点から実証的に研究している。語法やコロケーションを観察するためにテレビやラジオのインタビュー番組や映画、新聞や文学作品を用いながら、話し言葉と書き言葉の研究をしている。理論的には語用論・機能文法・関連性理論等の文脈主義に立脚している。対照言語学的観点からはパラレルコーパスを用いて授受表現や命令表現などの分析に取り組んでいる。またスイスにおけるレト・ロマン語地域を研究テーマにしている。

代表的著作、論文等

中川裕之(2009年):「授受表現の日独語対照研究」『Anglo-Saxon語の継承と変容Ⅲ』、松下知紀、長谷川宏、下宮忠雄編、専修大学出版局

中川裕之(2012年):「DWDS新聞コーパスにおける移動分離動詞」『EX ORIENTE』19号【特集:コーパスによる言語研究の現状と可能性】、大阪大学言語社会学会

中川裕之(2017年):「多言語グラウビュンデンのレト・ロマン語方言の書きことば成立の歴史 識字教育につながる聖書翻訳とその文学的開花例としての抒情詩」, 『スイス文学・芸術論集 小さな国の多様な世界』 スイス文学会編, 鳥影社

所属学会、その他の研究活動等 日本独文学会、スイス文学会
担当授業 ●学部 ドイツ語圏文化演習Ⅰ / ドイツ語圏文化講義Ⅰ / ドイツ語圏文化概論(D) / ドイツ語圏語学・文学演習I / ドイツ語Ⅲ / ドイツ語科教育法Ⅱ
●研究科目 ヨーロッパ・アメリカ言語構造論特別研究 / ヨーロッパ言語構造論Ⅶ / 広域対照言語論Ⅲ / 世界の言語事情
●全学共通科目 地域言語文化演習(ドイツ語)