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教員紹介

高橋 美恵子 教授

  • 研究者名(フリガナ) 高橋 美恵子(タカハシ ミエコ)
  • 職 名教授
  • 専攻語スウェーデン語

■ 外国語学部を目指す受験生の皆さんに

 皆さんは、全く新しい言語の習得に関心をもち、その言語を使って視野を広げ、世界に羽ばたきたいという思いを抱かれているのではないでしょうか。
 スウェーデン語を主専攻として学べる日本で唯一の高等教育機関であるスウェーデン語専攻では、言語を基調とし、スウェーデンの社会、歴史、文化を理解した上で日本を俯瞰的に捉え、課題を探求できる人材を育成すべく教育・研究環境を整えています。
 スウェーデンの大学・大学院で社会学を専攻した私が指導するゼミでは、3年生からスウェーデン語で書かれた社会科学系の学術文献を読み解き、卒業研究を深めます。
 お隣のデンマーク語専攻とスウェーデン語専攻のネイティブの先生方を交えた共同研究室での昼休みやフィーカ(Fika:コーヒー休憩)の時間には両国の言語が飛び交い、北欧の日常さながらの風景です。
 世界に羽ばたく夢に一歩近づくために、スウェーデン語専攻の扉をたたいてみませんか。

研究分野 家族社会学、比較社会学、家族政策、次世代育成支援の国際比較、ジェンダーと労働、ワーク・ライフ・バランス
キーワード スウェーデン社会、次世代のエンパワメント・ウェルビーイング、ワーク・ファミリー・バランス、社会的包摂、ケイパビリティ
研究テーマ

現在の主な研究テーマは「多様性社会にみる次世代の包摂性とエンパワメント」で、多様な家族とライフスタイルが社会で受容され、ワーク・ライフ・バランスの実現度が高いスウェーデンとドイツに焦点を当て、日本との比較考察を行っている。次世代を育み、生き方の選択肢を広げる仕組みと実践のあり方を、①社会的包摂、②家族と個人のエンパワメント、という2つの視座から実証的に考察することが目的である。学童期と青年期の子ども・若者が生活者主体として包摂される仕組みを解明し、彼らの生活の質が保障され、ライフステージを通してエンパワーされ、生き方の選択肢を享受でき、ケイパビリティを発揮できる社会の実現に向けた方策を導出し、日本の次世代政策への示唆を探っていく。 

代表的著作、論文等

・Gender Dimensions in Family Life. A comparative study of structural constraints and power in Sweden and Japan. Almqvist & Wiksell International. 2003. (単著)
・Worklife Balance. The Agency & Capabilities Gap. Oxford University Press. 2014. (共著)
・『ワーク・ファミリー・バランス:これからの家族と共働き社会を考える』 慶應義塾大 学出版会. 2021. (編著)

所属学会、その他の研究活動等 日本家族社会学会、日本社会学会、関西社会学会、社会政策学会、日本人口学会、International Sociological Association
担当授業 ●学部 スウェーデン語1,スウェーデン語13、北欧現代社会概説、スウェーデン現代社会特別演習Ⅰ・Ⅱ、北欧文化講義Ⅰ
●研究科目 ヨーロッパ言語構造論Ⅵ、ヨーロッパ言語社会構造論Ⅲ、ヨーロッパ・アメリカ言語社会特別研究B
●全学共通科目 欧米の文化と社会を知る(北欧事情)