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教員紹介

江口 清子 准教授

江口 清子 准教授
  • 研究者名(フリガナ) 江口 清子(エグチ キヨコ)
  • 職 名准教授
  • 専攻語ハンガリー語
  • 電子メールegukiyo.hmt[at]osaka-u.ac.jp

■ 外国語学部を目指す受験生の皆さんに

私は大学卒業後に、日本語教師としてハンガリーに派遣されたことがきっかけで、ハンガリー語の研究や、外国語教育の研究に携わるようになりました。研究を続けながら、日本語教師としてUAEやバングラデシュにも赴任し、何度も何度も常識を覆されるような経験をしてきたおかげで、ちょっとやそっとのことでは動じなくなりました。ことばや宗教、価値観などの違いを超えて、世界のさまざまな地域に住む人たちと本音で語り合い、時にはぶつかり合いながら想いを共有してきた時間は、何ものにも代え難い私の財産です。そして今、私の目の前には、18歳だった頃の自分には想像もつかなかった果てしない世界が広がっています。みなさんは人生で最大の岐路を眼前に、期待と不安の入り混じった毎日を過ごしているでしょうか。自分と自分の将来はこれからどのようにでも変えられます。ことばと度胸いうパスポートを持って世界に羽ばたきたいみなさんをお待ちしています!

研究分野 言語学(語彙意味論)/ 外国語教育(ハンガリー語、日本語)/ 第二言語習得
キーワード ハンガリー語 / 語彙意味論 / 類型論 / 第二言語習得 / 日本語教育
研究テーマ

走ったり、飛んだり、泳いだり、といった移動の事象をどのように言語化するかについて研究しています。例えば日本語では「走って部屋に入る」と表現することを英語では “run into the room” のように言いますが、英語の前置詞 “into” で表される概念は、日本語では動詞「入る」で表されます。このような違いに基づいて、世界の言語をタイプ分けする類型論という分野があり、その観点から、これまではハンガリー語を研究してきましたが、最近、ベンガル語の研究も始めました。また、日本語やハンガリー語を外国語として学ぶ学習者の言語表現を母語話者の表現と比較分析し、母語話者らしい表現とは何かを探る研究も進めています。

代表的著作、論文等

1. 著作『移動表現の類型論と第二言語習得 : 日本語・英語・ハンガリー語学習の多元的比較』くろしお出版、2020年(吉成祐子、眞野美穂、松本曜との共著)
2. 研究論文 'Patterns of deictic expressions in Hungarian motion event descriptions.' In: Matsumoto, Y. & Kawachi, K. (eds.) "Broader Perspectives on Motion Event Descriptions," John Benjamins Publishing Company, pp. 41-62, 2020.
3. 研究論文「ハンガリー語の移動表現」松本曜(編)『移動表現の類型論』くろしお出版、pp. 39-64, 2017年

所属学会、その他の研究活動等 【所属学会】日本言語学会 / 関西言語学会 / 日本語文法学会 / 日本ウラル学会 / 第二言語習得学会 / ヨーロッパ日本語教師会 / 海外日本語教育学会      【その他】 国立国語研究所 共同研究員
担当授業 ●学部 ハンガリー語1 / ハンガリー語11 / ハンガリー語Iab / ハンガリー語学講義 / ハンガリー特別演習Iab
●研究科目 ヨーロッパ言語構造論IIAB
●全学共通科目 欧米の文化と社会A