文字サイズ

教員紹介

藤原 克美 教授

  • 研究者名(フリガナ) 藤原 克美(フジワラ カツミ)
  • 職 名教授
  • 専攻語ロシア語
  • 電子メールfujiwara.hmt[at]osaka-u.ac.jp

■ 外国語学部を目指す受験生の皆さんに

「寒い」、「広い」、「怖い」が日本におけるロシアの三大イメージで、親しみを持たれることは多くはありません。けれども、ロシアは日本の隣国であり、日本とロシアの関係は長く、これからも続きます。言葉を学ぶと言うことは、その言葉を使う人々の思考の背景にある文化や歴史を学ぶことにもつながります。ロシア語の学習をとおして、わたしたちとは違うロシアの主張や思考の背景を学ぶことは、日露の相互理解に資するのみならず、わたしたちに多様な視点や柔軟な思考を持つことの重要性を教えてくれるでしょう。
さらに、世界にはロシア国民の倍ぐらいのロシア語話者がおり、ロシア語と、ロシア語話者に関する幅広い知識は、ビジネスの世界においても大いに役立ちます。
さあ、私たちと一緒に、ロシア語とロシアについて学びましょう。

研究分野 ロシア・ソビエト経済論
キーワード ソ連、ロシア、消費、ファッション、満洲
研究テーマ

ソ連・ロシア経済を、「ソビエト経済システム」の機能とその崩壊という視点から研究しています。ソ連は、「生産」の場である企業が、「消費」においても重要な役割を担っていたという意味で独自の「企業社会」であったと考えています。生活の中心には企業がありながら、消費経路の発展・多様化とともにソビエト経済システムが掘り崩される様子を明らかにしたいと考えています。
 もう一つの研究テーマは、満洲(中国東北部)のロシア人です。特に「チューリン商会」と言われる企業の歴史を研究しています。

代表的著作、論文等

『移行期ロシアの繊維産業:ソビエト軽工業の崩壊と再編』春風社、2012年11月。
「第二次世界大戦後のチューリン株式会社」、『セーヴェル』、ハルビン・ウラジオストクを語る会、38号、2022年3月、84-97頁。
“Consumption in the Soviet Union during the 1960s and 1970s: A Case Study of Daily Life”, The Journal of Comparative Economic Studies, No.13, 2018, pp.129-155.

所属学会、その他の研究活動等 比較経済体制学会、ロシア・東欧学会、日本比較経営学会、経済理論学会 / ハルビン・ウラジオストクを語る会
担当授業 ●学部 ロシア語15(2年生専攻語実習)、ロシア語VII、ロシア政治・経済演習、ロシア政治・経済講義
●研究科目 広域言語文化論Ⅳ、ヨーロッパ言語社会構造論Ⅰ
●全学共通科目 欧米の政治・経済事情(ロシア学入門)