研究分野 |
フィリピン地域研究、宗教社会学 |
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キーワード |
フィリピン、キリスト教、政教関係、市民社会 |
研究テーマ |
フィリピンにおけるカトリック教会の政治関与について研究しています。まず、フィリピンの政治研究において、教会の側の内在的な論理と現実の教会の政治社会的な位置、そして政治の動向や構造の中での教会の位置づけについて調査してきました。また世界的なカトリック教会の動向に照らしつつ、フィリピン教会の地域事情と絡んだ独自の動きを追跡してきました。また国民の大多数を占めるカトリック信徒の多様な宗教実践と、それを監督しようとする教会の統治の実態の関係を追ってきました。 |
代表的著作、論文等 |
『フィリピン・カトリック教会の政治関与-国民を監督する「公共宗教」 』 |
所属学会、その他の 研究活動等 |
東南アジア学会、アジア政経学会、「宗教と社会」学会、日本比較政治学会 |
担当授業 |
●学部 フィリピン語4 / フィリピン語13 / フィリピン語Ⅲ / 東南アジア地域研究概論 / 東南アジア社会文化演習 / フィリピン社会演習 / フィリピン言語演習 / 言語文化比較交流論 / 卒業論文 |
●研究科目 アジア言語社会構造論 / アジア・アフリカ言語社会論特別研究 / グローバル地域研究方法論 / グローバル地域研究演習 / Global Area Studies |
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●全学共通科目 アジアの文化と社会を知る |
フィリピン語とフィリピン社会について教育研究をしていますが、英語、フィリピン語、母語を駆使し、さらに海外で新しい言語を習得して生き抜いていく人々の姿を追いながら、今の時代、そして次の時代をどう生きるか、その見通しや期待をどう持つかを考えます。
日本語で作り上げられている自己像、社会像、世界像は、その日本語という言葉の持つ制約に縛られているといえます。複数の言語を習得するということは、そういう制約に自覚的になり、その枠とは違う形で世界を切り取る可能性があることを体感することを伴います。
英語を真摯に学べば、日本語の縛りを超えたコミュニケーションの広がりを体感するでしょう。それを拒絶するなら、あるところ以上は伸びなくなっていく現実にもぶつかります。そして、大学でさらに新しい言語を真剣に学ぶとき、日本語でも、グローバル言語である英語でもないところからどういう風に語りだすのかを経験する機会が開かれます。
無難に生きようというのなら、外国語学部で学ぶ必要はあまりないかな、とも思います。むしろ、多少しんどくても異なる生活世界への突破口を探したいならば、楽ではないかもしれませんが、よい探求の場になるのでは、と考えます。