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教員紹介

山泉 実 准教授

山泉 実 准教授
  • 研究者名(フリガナ) 山泉 実(ヤマイズミ ミノル)
  • 職 名准教授
  • 専攻語日本語
  • 電子メールyamaizumi.minoru.hmt[at]osaka-u.ac.jp

■ 外国語学部を目指す受験生の皆さんに

大学に入ったら、専門性・個性・学識を身に付けたい! そんなあなたには、外国語学部で外国語を学ぶのに加えて、私みたいに日本語を研究することをオススメします!
 研究とは、人類の知を広げる活動です。既に誰かが明らかにしたことを学ぶのは、勉強(自分の知を広げること)であって、研究ではありません。まだ誰も明らかにしていないことを明らかにする――これほど明確な専門性と個性があるでしょうか。もちろん、人類の最先端に行くには、それまで明らかになっていることを勉強する必要があり、研究できるほどの知識は立派な学識と言えます。つまり、研究をすれば、専門性も個性も学識も自然に身に付くということです。人類にも貢献できます。
 何を研究すればいいかって? 外国語学部で学ぶ外国語でもいいですが、その言語が相当できるようになる必要があります。それを待っていられなかったら、まずは長年学んできた日本語を研究しましょう。街中で、そして、あなたの頭の中でも、日本語はあなたに解明されるのを待っています。

研究分野 言語学 意味論 語用論
キーワード 指示参照ファイル理論 名詞句 語用論 意味論 視座俯瞰認知メタ形而上学
研究テーマ

日本語を対象にして、言語、特にその意味を研究しています。これまで、レトリック、認知意味論、情報構造、統語論、認知語用論などを少しずつ研究してきました。近年は、「指示参照ファイル理論」という理論を自分で作って、名詞句の意味論・語用論を研究しています。この理論で、コピュラ文(例「私の意見は党の意見だ」(曖昧))、潜伏疑問文(「太郎は事件の犯人を知っている」(曖昧))、潜伏命題文(「太郎は花子の年齢が気になる」(曖昧))、存在文(「ないものはない」(曖昧))、等位複合体(「男女」「善悪」「合否」)、所謂高階の変項名詞句、所謂名詞句の自由拡充、構成のアンチノミーなどを分析しています。

代表的著作、論文等

「潜伏命題名詞句再考 : N‑意味理論の分析の批判的検討と指示参照ファイル理論による分析」『基礎言語学研究』1: 1-37
「視座を俯瞰した認知的メタ形而上学の試み:構成のアンチノミーをめぐって」『EX ORIENTE』27号
「条件節で疑問文を引用する構文」『日本語語用論フォーラム 1』pp. 123-149

所属学会、その他の研究活動等 基礎言語学研究会 日本言語学会 日本科学哲学会 日本語用論学会 日本認知言語学会
担当授業 ●学部 言語学演習、言語学講義、対照言語学概論、国語科教育法、日本語5・15・IIa、IIb
●研究科目 言語学研究、対照言語学特別研究
●全学共通科目 日本語・日本文化を考える