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教員紹介

鳥越 慎太郎 助教

鳥越 慎太郎 助教
  • 研究者名(フリガナ) 鳥越 慎太郎(トリゴエ シンタロウ)
  • 職 名助教
  • 専攻語ポルトガル語
  • 電子メールshintaro.torigoe.hmt[at]osaka-u.ac.jp

■ 外国語学部を目指す受験生の皆さんに

私は受験生時代に地理を選択しており、当時からポルトガル語はブラジルだけでなくアフリカのアンゴラとモザンビークやアジアの東ティモールを含めて、世界の広いエリアで話され、書かれている言語であるという認識をしていました。
大学ではフランス語専攻への入学を希望していましたが、一浪の末にもセンター試験で点が伸びず、同じく世界各地で話されているヨーロッパ言語として地理で学んだポルトガル語を選択して、なんとか合格しました。

大学では浪人の鬱憤を晴らすようにむさぼるように勉強しましたが、なかなかポルトガル語が上達せず少し息切れした2年生の終わりに、ポルトガルのコインブラ大学へ逃げるように留学。
そこで地元のポルトガル人だけでなく東欧、南米や東南アジアからの留学生たちとポルトガル語でコミュニケーションをする楽しみを覚えました。

さらに大学卒業から10年してモザンビークで働く機会を得ました。
受験生時代に何の気なしに勉強した遠い世界の裏の情報が、15年以上の時を経て現実として自分の目の前に現れる、不思議な体験でした。

大学受験に向け様々に苦労していらっしゃることと思いますが、今勉強していることは血となり肉となり、大学合格後、そして社会に出た後に役に立ったり、人生を方向付けてくれます。
もうひと踏ん張り頑張って、まずは大学でお会いしましょう。
そして思う存分に勉強して、社会に、世界に羽ばたいてください。

研究分野 ポルトガル語文法、ポルトガル語習得研究
キーワード ポルトガル語、言語学、叙法とモダリティ、第二言語習得、コーパス研究
研究テーマ

私は主に2つの分野を研究しています。
1つはポルトガル語文法で、接続法という英語の仮定法などに相当する文法について、意味の面から研究しています。
ここからさらに広く、接続法や命令法、未来形などが表現する「モダリティ」という、発話者の発話内容に対する態度に関連する領域を対象としています。

もう1つは日本人を含む学習者によるポルトガル語の習得を研究しています。
こちらは学習者の「コーパス」という作文や発話のビッグデータを解析して、特定の文法や表現の習得傾向を明らかにしていく、伝統的な手法です。

最近はこれらに加え、言語研究を教育に活用していくことにも関心を持っています。

代表的著作、論文等

・市之瀬敦、ギボ・ルシーラ、鳥越慎太郎. (2017). 『ボア・ソルチ!ー会話で学ぶブラジル・ポルトガル語』. 朝日出版社.
・鳥越慎太郎. (2016). 『ポルトガル語の接続法とその習得』. 未刊行博士論文. 東京外国語大学.

所属学会、その他の研究活動等 外国語教育学会、日本ロマンス語学会、日本ポルトガル・ブラジル学会、ポルトガル言語学会
担当授業 ●学部 ポルトガル語 (専攻必修)
●研究科目 ポルトガル語圏語学講義
●全学共通科目 ポルトガル語圏言語演習