外国語学部SCHOOL OF FOREIGN STUDIES

わたしの阪大外国語学部

学生の声

vol.14
スワヒリ語専攻 嘉積楓花さん

Habari gani? 「ハバリ ガニ?」

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みなさんは、アフリカについてどのようなことに興味がありますか。紛争や貧困、格差などの問題に取り組みたいと考えている人もおられるのではないでしょうか。

 私は、大学で、アフリカンドラム&ダンスサークルの活動を通じて、アフリカの色鮮やかな衣服や布に興味を持ちました。布の歴史を追っていくと、19世紀初めごろの、アフリカを含めた世界の様子が見えてきました。私が「アフリカらしい」と感じていた極彩色の布は、実は、アフリカオリジナルではなかったのです。この布は、ヨーロッパ諸国がアメリカ大陸から綿花を輸入し、アフリカ向けの製品を大量生産して、アフリカへ輸出していました。布の生産には、奴隷貿易やプランテーション、産業革命などが関わっていたといえます。布ひとつをとってみても、ヨーロッパ諸国が台頭していた当時の世界経済の構造を読みとることができます。

 アフリカにおける諸問題を解決したいと考えた時、政治や経済といった学問はもちろん大切です。しかし、アフリカに生きる人々の歴史や文化に触れ、その暮らしに照準を当てることによって、アフリカに対して幅広い視点を得られると思います。スワヒリ語専攻では、そのような視点を活かして、アフリカの諸問題に取り組むことができます。

 みなさんの興味のあることなら、どんなことでも良いと思います。スポーツや音楽など、それらのことをアフリカを通して調べてみると、世界の様々なことが見えてきます。みなさんがもつそれぞれの視点から、アフリカに対する学びを共に深めていきましょう。みなさんと ujamaa(家族)になれる日を心待ちにしています!

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