専攻について
ビルマ語専攻は、昭和20年4月に日本で初めてのビルマ語の教育機関として大阪外事専門学校に設立されました。本専攻の専攻語であるビルマ語は、ミャンマー連邦(1989年対外的な英語呼称BurmaをMyanmarに変更)の公用語であり、5,114万国民(2001/02年度推計)の共通語(母語人口はその四分の三強)です。この言語は、検眼表の円い図形や知恵の環を思い起こさせるユーモラスなビルマ文字で書かれます。
ビルマ語の最古の文献は通称ミャゼディ碑文(1112年)で、四面体の石柱にバガン朝チャンシッター王の遺徳を讃えた顕彰碑がモン語・パーリ語・ピュー語・ビルマ語の四つの言語で刻されています。今では死語となったピュー語が含まれていることから、この碑文は「ビルマのロゼッタ・ストーン」と呼ばれることがあります。
ビルマ語の話し手の社会は、インド文明とシナ文明の影響を受けた点で、また、稲作文化を基調とする点で、東南アジアのほかの地域との共通性を持っています。宗教的には、南伝上座部仏教を信仰する人たちの社会と社会規範や価値観を共有しています。このような観点でビルマ文化を見たとき、そこには日本文化との類似や相違もまたはっきりと見えてくるでしょう。ビルマ文化を観察することは、日本の文化を相対化して観察することでもあります。
教育・カリキュラム
ビルマ語を専攻言語として学ぶ人たちは、当然のことながら、まず、ビルマ語の運用能力を身につけることが求められます。そして、ビルマ文化圏の背後にある様々な事柄を、言語・文学(古典も)・文化の各面にわたって、総合的に学ぶことになります。また、世界有数の民族錯綜地帯であるこの地域の文化をより深く理解するために、関連する言語として、チベット語のほか、カレン語・カチン語・モン語・シャン語など少数民族の言語も学ぶことができます。
学生生活
毎年、留学あるいはインターンシップ、日本語教員などの形でビルマに長期滞在する学生がいます。素朴で暖かなビルマの人たちと触れ合い、一生の糧となるような体験をして帰ってくる学生が多いようです。
私達の専攻では、ミャンマーの大学でビルマ語やビルマ文学を実際に教えている経験豊かなビルマ人の先生を専任教員としてお呼びしています。ビルマ人の先生や家族との交流は貴重な異文化体験にもなっています。
卒業後の進路
卒業後の進路は、メーカー、商社、教員、公務員など様々です。学問を究めるために進学する人もいます。先輩の中には外交官として活躍している方もいます。東南アジア諸国をはじめとして、外国とのかかわりのある業務に携わっている人も多いようです。
教員紹介
南田みどり 教授 文学
加藤昌彦 准教授 言語学
井上さゆり 講師
マウン マウン 特任准教授
専攻のホームページ